萌えっこもんすたぁSS保管庫内検索 / 「5スレ>>691-1」で検索した結果

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  • 5スレ>>691-1
    『1.もしヒロインがシャワーズじゃなかったら』 1.フーディンの場合 トキワジムリーダーの仕事を始めて一週間。 「ん…」 目が覚めると、俺は――― 「…またかよ」 ―――金縛りだった。 「おはよう、クリム」 「おはようフーディン。これほどいてくれ」 「却下させてもらうよ」 で、掛け布団と俺の体の間に寝そべって…要するに俺に覆いかぶさってるフーディン。 ミュウツーとの戦いを終えて、フーディンと一応結ばれて… で、毎朝のようにこんな感じで目が覚める。 別に苦じゃないし、あのとき皆を助けるために両腕粉砕したことが原因なので自業自得でもあるんだが…やはり慣れない。 「頼むからどいてくれ。起きられん。またフシギバナとシャワーズに怒られる」 「キスしてくれたら解除してあげるよ」 「…金縛り状態で?」 「あ、そうだったそうだった」 猫を連想させる笑みを浮かべるフーディン。...
  • 5スレ>>691-6
    『6.ディア・メ・トリカル』 朝…といってももう太陽は高く昇り、じきに昼になろうかというころ。 ボクはいつも通り、パートナーを起こし終えたところだった。 「あら、おはようミツキ」 「おはようクロ。あのさ…朝が弱いのは分かるけど、やっぱりもうちょっと早く起きれない?」 「起きてますわよ。ただ身支度に時間がかかるだけです!」 …その割にはまだ寝癖がついてるんだけどなぁ、綺麗な藤紫のロングヘアーに。 適当に指を通して梳いてみると、すごい眼で睨まれた。 「…シャワー浴びてくる?」 「そうさせてもらいますわ…」 若干ふらついた足取りでシャワー室へ向かうクロ。 …まあ、低血圧だし、本来夜に強い種族だから仕方ないといえば仕方ないんだけれども… 「…どうしようかな」 暇になった時は、気づけばボクの足は家の裏のテラスに向かう。 裏庭があって、小さな野菜畑があって、手作りのトレーニン...
  • 5スレ>>691-3
    『3.続・ハジマリノヒ』 昼なお暗いトキワの森、なんていい方をすると真っ暗なように思えるが、 実際は木漏れ日も出てるしそれなりに明るい。 そもそもトキワの森が暗いのはトキワやニビ周辺の天候が曇りがちなことが原因であり、 それは西のシロガネの存在が―――まぁどうでもいいか。 今の俺にとってはもっと重要な事がある。 「…参ったな」 「どしたの?」 「すまん、正直にいう。迷った」 トキワの森は、俺も何度か通った事はある。 だが、思い返してみれば一人で通るという事はなかった。 小さな時は義母さんと一緒だったし、ニビへの買いだしを頼まれた時も萌えもんを借りていった。 「…一応コンパスもあるから、おおよその方向はつかめるが…」 「…ボク達、ここから出られなくなっちゃうのかな…」 「…まぁ、来た道くらいは覚えてるからいざとなったら戻れるさ…うん、たぶん」 フシギダネの頭、と同じくらい...
  • 5スレ>>691-4
    『4.HOME』 「………さて」 いつもと違うシャツに袖を通し、いつもと違う上着を着て、普段つけないアクセサリーを付ける。 ジムの仕事や買いものなどではわりとシンプルな服を着ているが、こんなオシャレをするのは久しぶりだ。 …柄じゃない、とは思う。だが、せっかくの誘いをむげにはできない。 「…というか、無下にしたら俺は殺されるな」 …いや、さすがにそれはないかもしれないが。 話は、数日前にさかのぼる。 プテラの定期検査が近付いていた、ある日の昼下がり。 プテラは他のみんなとは違い、化石から復活した萌えもんだ。 この手のタイプの萌えもんは珍しく、また肉体の組成が不安定らしい。 そのため、定期的に身体の検査を行い、異常がないか調べなくてはならないそうだ。 で。毎回トレーナーである俺が同行することになっているのだが。 今回はなぜか、他の皆は誰もついてこないという事に...
  • 5スレ>>691-7
    『7.AQUARIUM』 昔、テレビで水泳の世界大会を見てプールへ行きたいと両親に頼んだことがある。 連れて行ってもらって泳いだのはいいのだが、競技用のプールにあるものがそこにはなくて少し残念だったのを覚えている。 ずばり、深さだ。飛び込み台というよりも、あの深いプールの底に潜ってみたかった。 海にはない無機質な水槽の底。そこから水面を見上げてみたかった。 …それが、予想外の形でかなうとはなぁ。 「泳がないんですか?」 「んー…いや、俺考えてみたらここ数年まともに泳いでないんだよ」 「もし何かあったらすぐ私が助けますよ」 …それはそれで恥ずかしいんだが。 何もない、いつもの平日。俺とシャワーズは、セキエイ高原の競技用プールに来ていた。 セキエイでのジムリーダーの会合ののち、ここのプールが借りられると聞いて興味本位でやってきたのだ。 50m×8レーン、しかも中央は10m...
  • 5スレ>>691-2
    『2.Crimson Rose』 「……ん」 目が覚めたら、そこは花畑・・・なんてことはなくて、 いつものトキワジムのいつものベッドだった。 この前ちょっとした事情でシーツを買い替えたので、 まっさらな白布の感触が心地よい。 「ん゛ー…っ」 かるく布団の中で伸びをして、体を回転させる。 うつぶせになり、頬を枕に押しつける形になる…はずだったが、何か胸が痛い… 「…何か挟まってるのか?」 手で確かめてみると、柔らかい感触が…あれ? 明らかにこれは…アレだよな?俺の体には本来ないはずの。 「まさか―――!?」 先ほどから気になっていた足の付け根の感触。 手を入れて確かめてみると… 「無くなってる…」 …目が覚めてたら性別が逆転してた、とかシャレになんねーぞ。 「うーん…」 「……………」 「えっと…」 三者三様の反応。 俺の前に座っているのはフライゴ...
  • 5スレ>>691-5
    『5.新キャラ登場で、新たなる希望…とか書くと以前のメインキャラは弱体化して    後ろで解説役をやる気がしたけど、別にそんなことはなかったぜ!』 「義兄さーん」 ジム裏のテラスでヒマつぶしがてらにアルバムを眺めていると、 裏口からミツキが出てきた。…相変わらず見事に女装してんな義弟よ…。 「どうした?」 「いえ、もうじきお昼ができるので呼んで欲しいって…  あ、アルバム?」 「あぁ…ちょうどお前が来た頃のだな。見るか?」 テーブルの上に開いたアルバムを半回転させ、ミツキの方へ向けてやる。 「うわぁ、懐かしい…このころは僕は…」 「…ホントに何もしゃべらなかったよな」 「……………」 「……………」 トキワジム設立から1か月たって、やっとジムの体裁が整ってきた頃。 「……………」 「あのな、ミツキ。俺はフーディンほど人の心が読めないから、  言葉にしてくれない...
  • 5スレ>>69
    「俺達、勝ったんだよな」 「…いまさらどうしたのだ、御主人」 ライチュウとキュウコンの体調も一応回復し、俺はついに最後のジム、トキワジムに挑んだ。 驚くべきことに、トキワジムのリーダーはあのサカキだった。俺達はひとりのジムリーダーとして立ちふさがった奴と戦い、 激戦の末に勝利を収めたのだ。 「いや、さ。実感とかわかなくって」 「もっと自信を持つべきだと思うね。…少なくともあの男は、もうロケット団を指導するつもりはないらしい。  …首領がいなくなった悪の組織なんて、脆いものだよ。…やつが信頼できるかどうかは別として」 「そうかもな。…よし、とりあえず、帰るか!博士にリーグへの参加書類もらわねーとな。  バッジが8つ揃ったから、最優先シード権もらえるはずだ」 俺はみんなをボールに戻して、すこし軽くなった気分でマサラへと戻っていった。 「…うむ、見事じゃクリム。もう目にも迷いが見え...
  • 3スレ>>691
    「ご主人様ぁ~、まだ町には着かないですか?」 「んー……もう少しだけど……」 「おなかが空いてちからがでないです……」 「あ、こら、俺にくっつくな! 背中に乗るな!」 「えへへ、あったかいです……」  くそぅ、卑怯じゃないか。  俺がお前にキツく言えないの分かっててやってるのか?  いいえ、彼女はきっと気付いていません。  だから厄介なのでした。 「あーもうー、町に着いたら飯食べるから自分で歩け!」 「ほ、ほんとですかご主人様!」 「いや、ウソ」 「……ご主人様のいじわる」 「いやいやホントに食べるから食べるから! お前の好きなファストフードだっ!」  だからさっさとどいてくれー。  重いわけじゃないが、流石に俺も疲れてるんだ……。  うぅ……前の町で長期宿泊にしときゃあ良かったかも。  寒いし疲れるし……いくらクリスマスだからって賑やかなトコ行く必要なかったなぁ。  べとべたぁはク...
  • 5スレ>>690
    「ますたー!」 「ますたー!」 「ますたー!」 「……どうした、レアコイル」 「あそんでー!」 「あそんでー!」 「あそんでー!」 「……」  俺の相棒、レアコイル。  俺がトレーナー始めた頃からのつきあいで……その頃はコイルだった……まぁ、要は一番の古株だ。  コイルの一般的なイメージからすれば、幼くて無口で大人しい、そんな感じだろう。  で、俺のコイルは……まぁ、そんなイメージから比べたらかなり大人びた子だった。  俺が忘れ物しそうになったりしてもあいつは場所を知ってたり、寝坊しそうになった俺をたたき起こしたり……数えたらキリがない。  それが。 「進化したとたんにコレだもんなぁ……何故か」 「?」 「?」 「?」  揃って?マークを浮かべるチビトリオ。  何でだかは知らんが、俺のコイルは進化した途端、性格・容姿共にかなり幼い三人に分裂した。  当然……なのかどうか、知能も精神年...
  • 5スレ>>697
    カントー唯一の港町、クチバ。 多くの人がここからカントーを離れ、またここからカントー内を旅してゆく。 そんな、とめどなく出会いと別れを紡ぐ町で、俺は旅の目的の一片を達することになった。 クチバシティに着いた俺たちは、早速一時の職場となる萌えもんセンターへ向かった。 その受付で資格証明証を示し、手続きをしながらのこと。 「旅の疲れもあるでしょうけど、早速往診に行ってほしいところがあるのよ」 「往診に?来たばかりの俺にですか?」 基本的に萌えもんの治療のためにセンター職員が出張るのはジムくらいのもの。 でなければ何のために設備を整えたセンターがあるのか分からない。 それにジムも基本的に正規の職員だろうといきなりやってきた勝手の分からない人間が行くようなものではない。 俺の問いかけに受付のジョーイさんは、 「簡単な診察だけで済むわ。  別に動かせないほどの重態の子が居るとかじゃないから安...
  • 5スレ>>699
    『貴方のチャームポイントはどこですか?』 以前、テレビ番組か何かでそんな問いかけをされて、自分の魅力と呼べるものがないことに愕然としたことがある。 まず、胸が小さい。 絶望的な平面、というわけでは流石にないが、逆に大きいとも小さいとも言えない微妙な大きさだ。 これでは巨乳が好きな人間では物足りないだろうし、逆に貧乳が好きな人間には持て余してしまう。 次に背が小さい。 それもかなりだ。 小柄であるということは女としてそれなりに有利に働くだろうが、しかしいくらなんでも150cmを切るとそれは小柄を通り越して低すぎる。 そもそもこんな身長ではお洒落もろくにできない。 気に入った服があってもSサイズですら持て余し、結局着られるのは子供向けのようなものばかり。 これでは色気も何もあったものではない。 更に、お尻が大きい。 これは女子にとってかなり大きなコンプレックスだ。 おまけに私の場合、身長や胸が...
  • 5スレ>>665
    始めに ・これは200のひと(以下 作者)がひなさんのラジオに登場するキャラクター、 テニアさんフェレアさんを作者がかいたらどうなるかを書いてみた物です。 ・基本的なキャラ設定はひなさんのキャラ設定を拝借していますが、 作者の技量不足により再現できてない部分が多々あります。申し訳ございません…… ・「キャラが違いすぎる!」「この言い回しは変だろう」 ……等の意見がありましたら、遠慮無く意見下さい。 ・こんな駄目な作者の突拍子もない企画に快く許可してくれたひなさん。本当に有難うございます! そしてこんな駄目な文でこめんなさい! テニア「テニアと!」フェレア「フェレアの!」 「「萌えもん!何でもラジオっ!!」」  テニア「はい、始まりました『萌えもん何でもラジオ』!パーソナリティーは私サンドパンことテニアとっ!」 フェレア「オオタチこと、フェレアがお送りす...
  • 5スレ>>692-1
     春の陽気が混ざりつつある日の昼下がり。  私たちが旅を始めて以来久しぶりの実家帰りの最中。  顔を伏せがちに、時折よろけながら先を歩いていたマスターが立ち止まって振り返り、 「ごめんニーナ、また……いいかな?」 「勿論ですよ。ゆっくりしてください」 「うん……ごめんね」  そう言って最寄りの木陰に腰を下ろし、静かに目を閉じた。  呼吸が落ち着いたのを見届けて、 「……また謝られてしまいました」  お嬢様の件が済んでから度々、こうやって彼は休憩を取るようになった。  理由は分かる。  ……毎夜、うなされていますからね……。  だが、  ……どうしてうなされているのでしょう。  原因には思い当たらない。 「……ありがとうって言ってほしいです」  うなされる彼の手を握ろうとも、頭を撫でようとも、小さく声を掛けようとも効果はなかった。  以前ならそうすることでおさまっただけに、悔しさ...
  • 5スレ>>693-1
    --*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--        Ray Side Story... -ⅳ-           待ち焦がれた出会い --*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-- 「じゃぁ頼んだぞ」 「ご主人様こそ、お願いしますよ?」 日も傾いた茜空。 その夕焼けの下には、青年とハクリュー。 「任せとけ、というか、もうグッスリだしな、わたぽんと一緒に」 今日はエネコが仲間になった日である。 盛大に歓迎会でもしてやろうと、青年とハクリューは企ていた。 なので、エネコの寝ているこのうちに準備をしてしまおうということにな...
  • 5スレ>>695-1
    ホウエン地方への引越し業者の車に揺られて寝ていた俺は石に乗り上げたのだろう軽い振動で目が覚めた。 ふと、習慣で隣を見るがそこにいつもいるはずの姿はない。 十歳の誕生日にジムリーダーの親父からの誕生日プレゼントとして貰ったもえもんの卵。 一生懸命世話をして、孵ったのはいーぶいだった。 今にして思えば親父はきっと俺がどんなトレーナーになろうとしても目指せるように一番最初の相棒としていーぶいを選んでくれたんだろう。 それからの数年は大変だった。 まだ小学生のガキが子育てをするんだ。 枕元で寝ションベンされたり、学校にまで付いて行くとわがままを言われたり。 つい数日前、本来の引越しの前夜まではそんな日が続いていた。 『パパごのみのおんなのこになってきます』 そんなお世辞にもうまくない字で書かれた紙切れ一枚を残して、俺の娘であり、妹であるいーぶいのあわゆきは姿を消してしまった。 オーキド博士におてん...
  • 5スレ>>693-3
    少女は青年と対峙する。 少女は何を思い、青年は何を感じるのか。 その行く先は、誰にもわからない。 その行く末は、神ノミゾ知ル。 「エアちゃん!飛んで!クラゲちゃんは向こうの相手を!」 「まかせろっ!」「…ん。」 触手を操り、ハクリューを追い詰めるドククラゲ。 四方八方から迫る触手に対し、防戦一方のハクリュー。 上空に飛んだエアームドの方も気に掛けつつ、触手を避けていくが、それも一時。 手馴れた様子で操られる触手は、突破口を見出そうとするハクリューに対し、的確にいやらしいところを狙って操られているのだ。 流石にハクリューも上空へも警戒するのは容易い事ではなくなってくる。 もちろん、他にマグカルゴ、リーシャンにも気を回さねばならないのだ。 「…ッ!」 瞬間、ハクリューは迫る触手に捕らえられて、しかしその姿はフッと消える。 ドククラゲは直ぐに状況を理解し、青年の方へと視線を送る。 そ...
  • 5スレ>>695-3
    No.278 種族名:きゃもめ タイプ:みず ひこう 性格:ひとみしり ニックネーム:にゃあこ ~ 第三話 ~ 次の日、俺は朝早くにくららと一緒に家を出た。 母から餞別だとランニングシューズを貰ったんだけど、出来れば旅費のカンパもして欲しかった。 笑顔で断られたけどな! 「マスター。」 「ん?」 「これからよろしくお願いします。」 「ああ、俺からもよろしく。」 とりあえず、昨日ハルカちゃんとバトルした103番道路にやってきた。 「マスター?ここで何をするのですか?」 「昨日、くららが戦ってる時にきゃもめを見つけたんだ。それをゲットしておきたいなってね。」 きゃもめ、ぺりっぱーは水もえもんの中でも貴重なそらを飛べるもえもんだ。 戦力の増強の意味でもぜひぜひゲットしておきたい。 「私が一生懸命戦ってたのにマスターは余所見ですか。」 うん、くららの機嫌が悪くなっている。 このミニマムボディ...
  • 5スレ>>693-2
    セキチクについた少女は、道中で傷ついた萌えもんたちを休め、ジム戦に備えるべく買い物に来ていた。 ここでの出来事が後の少女の行動に影響を与えることになるとは、夢にも思わなかっただろう。 「すごーい!いろんな萌えもんがいるー!」 「あんまりいろんなとこいっちゃだめよー!」 ここセキチクはサファリでゲットできる萌えもんが動物園のように展示されており、このような場所にはじめてくるリーシャンはそれだけで興奮していた。 だから少女の言うことも耳に届かず、1人でいろいろみて回っていたのだ。 見て回りふと気づく。そう、少女とはぐれていることに気づかなかったのだ。 いわゆる迷子である。 「あれ……?ますたぁ…?どこいったの…?」 産まれたときから少女と一緒だったリーシャンにとって、これは初めての経験だった。 自分を知っている人が周りにだれもいない。 自分が知っている人が周りにだれもいない。 リーシャ...
  • 5スレ>>692-2
     瓦礫と化した建物。  燃え盛る炎。  立ち上る煙。  ごう、ごう、と倒壊の余韻が耳を潰す。 「……た……れ」  目の前には父親。  押し潰された下半身。  染み出でる血。  届け、届け、と彼の言葉が耳を目指す。 「……たす……て……れ」  近くから別の物音。  砕けた欠片。  近寄るは足音。  何故、何故、と迷いの歩みが僕に向かう。 「……すけて……れ」  立ち尽くすばかりの僕。  動かない体。  動きたい心。  ただ、ただ、己の無力を身に感じる。 「……たすけて…………」 「たすけないと」  口から声が漏れた後、意識が黒く染まった。 「あの子の中に残っていたのは、助けを求める声と助けられず、故に招いた結果だけ」 「それでは……マスターが人を助けようとするのは……」 「えぇ。再び助けられなかった結果を見たくないから、そう言っていたわ」  私は言葉を失った。  ...
  • 5スレ>>695-2
    No.258 種族名:みずごろう タイプ:みず 性格:クーデレ ニックネーム:くらら ~ 第二話 ~ オダマキ博士について研究所にたどり着いた。 やっぱりこの小さな町の中でほぼ唯一といっていい立派な建物だ。 研究者って儲かるんだろうか? みずごろうは抱き上げられて怖いのか、俺の服にしがみついていた。 「下ろそうか?」 「…重たいですか?」 「いや、怖いのかなって。」 みずごろうは自分の手が俺の服を力いっぱい握っているのを見て慌てて放す。 「どうする?」 「…このままで。」 「了解。」 出会ったばかりでここまで懐いてくれるというのはもえもんボールの洗脳というのは考えていたよりも強力なのかもしれない。 俺はもえもんと人との関係が少しだけ怖くなった。 「という訳で、さっきのお礼としてそのみずごろうは君にあげよう。というかどう見てもその子はもう君のもえもんだしね。」 研究所に入るとみずごろう...
  • 5スレ>>681-1
    カントーで鳴らしたオレのリザードは、レベルを上げてリザードンに進化したが、彼女の性格はおくびょうでなきむしだった。 しかし、カントーでくすぶってるようなオレたちじゃあない。 すれ違いさえありゃ展開次第でいつでも泣いちまう命知らず、 不可能を可能にし、巨大な四天王を粉砕する(予定)、オレたち泣き虫なリザードンシリーズ! オレは、パーティの主、萌えもんトレーナー。通称マスター。天元突破と女泣かせの名人。 オレのようなデリカシーゼロ男でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。 私はストライク。性格不詳。自慢のつばめがえしで、雑魚はみんなイチコロよ。 冗談かまして、ミニリュウからリザードンまで、誰でもいじってみせるわ。 やあおまたせ。あたしこそミニリュウ。せいかくむじゃき。 なみのりのうではてんかいっぴん! アホのこ? おこさま? それってなに。 リザードン。性格なきむし...
  • 1スレ>>69
    「・・・」 「ちょっといい加減代われよー。」 「やー。私の指定席だもん。」 「じゃあ、私の指定席でもありますよね?3人で1人なんですから。」 今騒いでいるのは3人で気づくだろうが、 れあこいるなのですよ。 どうも俺の頭の居心地がいいらしく取り合いでこうして騒いでるのです。 ちなみに、他の二人は両肩にいる。 「うー。」 「むー。」 「うぬぬー。」 「やれやれ。それじゃあ、これで満足してくれるか?」 両肩の二人を丁寧に取り頭にいるのも取って 腕を前にしぶら下げる感じで苦しくない程度に体の間にはさんだ。 「「「・・・わーーーい」」」 「これで満足してくれるか?お嬢さん方。」 「おう!」「うん!」「はい!」 「はぁー、しかし野生の萌えモン出たらどうするんだ? 片手とはいえあまり動けないし。」 「大丈夫だぜ。」 「私たちがご主人様を。」 「守ってあげますわ。」 「あはは、息の合ってることで。」 ...
  • 5スレ>>491-1
    大気中に水分が多く含まれるようになる六月。 雅にいえば水無月。 思わず『しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん』と言いたくなるかどうかは別として。 そんなじめじめした空気の中、必死の形相でレンガづくりの花壇に向かっている ちいさな少女がひとりふたり。 「ああ~~~もう、何だってこんな季節に、こんな大量に集まるのかなぁ…  しっしっ! お願いだからお家へ帰れ! ゴートゥーハウス!!」 「“帰れもクソも、ここが俺達の家なんだけど”って言ってるよ?」 「うがーーーーーー!  ここ以外だったらどこでも構わないから、頼むからこの花壇に湧かないでよ  アブラムシさんたちーー」 「“住み心地サイコーだから離れたくない”ってさ」 「……ねーケムッソ、害虫代表としてアブラムシさんたちと話しつけてよー  後生だからさーー」 「害虫て、まあそれ真実だけどそれが人に物頼む言い草?」 「こっちだって殺...
  • 5スレ>>66
    「ホントやで! 実験に失敗してポケモンとくっついてもうたんや!」  そこに居たのは何の変哲もない、1匹のピッピだった。 マサキはどうやら不在のようだ……せっかく預かりシステムのお礼を言いにきてやったのに。 「なっ! 助けてくれへん?」 まったく、可愛い声色+大声+関西弁は耳に堪えるな。 「可愛い可愛いピッピちゃん、悪いけどキミのおままごとに付き合ってる暇はないんだよ」 「わいが普通のピッピやないのは分かるやろ!ほら、言葉も話せるんやで!」 「言葉遣いが普通じゃないのは分かるが。  人に慣れた萌えもんなら、人語を話せても何の不思議もないからさぁ」 「あ……そうやったorz」 「マスター、ピッピは図鑑にまだ記録されてないですよ?」 ベイリーフがふと思い出したように入れ知恵をしてきた。ナイスベイリーフ。 そうかピッピか。そういえば俺の図鑑にはまだ載ってなかったな…… モンスターボールま...
  • 5スレ>>63
    オーキド博士の研究所で起きた珍事件。 ゼニガメが入っていたと思われる萌えもんボール――モンスターボールと言ったら訂正された――が、 光の粒子となって、俺のバッグに入り込んだのだ。 そして、俺のバッグに現れた一つの萌えもんボールから、美少女が飛び出したのだ。 どこのギャルゲーだ? ---------- 少女が現れた瞬間、時計の針の動きが止まった。 いや、正確には一秒が何十秒にも感じられたのだ。 何で? が頭の中を飛び交う中、必死に思考を纏め上げ、 「ってか、誰だお前!」 ビシッと美少女を指差し、当然の疑問をぶつけた。 半ば――いや八分九分で予想はつくのではあるが……。 青く短い髪を冠し、目元はきりりと吊り上がっているが、目元の大きさが愛嬌を誘っている。 そして何より特徴的なのが、腋に抱えた二門の大筒。 この世界の萌えもんという生命がポケモンとリンクしている事も踏まえると、答えは一つし...
  • 5スレ>>65
    「・・・・・・・・・・イヤです。」 「なっ!?」 長く苦楽を共にし、お互いに知らないことはなにもない、そんなマッスグマからの意外な拒絶に俺は耳を疑った。 「ちょっと待ってくれよ、今がどういう状況かわかっているだろっ!」 「・・・・・・・・・・イヤなものはイヤなんです!わたしそんな恥知らずなもえもんじゃありませんっ!」 彼女にだって今がどんなときであるかはわかっているはずだ。 低レベルのモンスターを多くつれているときに限っての強敵からの挑戦。 相手のブラッキーの硬い守りの前に攻撃はほとんど効いていない。 簡単に言えば詰み。このままでは少しずつかじられての敗北は必至である。 とはいえ逆転の手がないわけではない。それが彼女の・・・・・・ 「はらだいこだよ、は・ら・だ・い・こっ!あとでカムラの実あげるから!」 「ぜったいしません!それにカムラなんてやです!かわいくないです!モモンのほうがい...
  • 5スレ>>61
    ※どうも、零です! 今回はハル本編とはまったく関係ない小ネタです。 サマヨール、ムウマージ、ヤミラミ、ゲンガー、ユキメノコ・・・。 ゴーストっ娘達が繰り広げる大海賊時代の物語、お暇があればぜひ。 ゴースト☆ピース Vol.3 ~幽或の氷と密かな思い~ ジーーーーーーーッ・・・ 「おい、なに見てんだ?」 「うひゃぁぁっ!?ゲン様!?」 「ハハーン・・・またご主人か」 「!?、うぇぇぇー!?」 「ケケ、バレバレだぜ」 「ち、違うわよ!海見てたのよ海!」 「海は360°どこからでも見えるぜ?」 「ぐっ・・・!この方向の海が見たかったのよ!」 「ケケケケ、おーい!ご主人ー!」 「え!?ちょっと・・・!」 「どうした、ゲン様?」 「いや、ユキがな、用事があるってさ」 「うぇ!?」 「どうした、ユキ」 「え・・・あ・・・あの・・・(ちょっと!ゲン様!)」 「ケケ、ユキがな、ご主人のこと好き...
  • 5スレ>>64
     ついに辿り着いた。  ふたごじま。  氷の女王、皆にそう呼ばれる萌えもんが住んでいる場所だ。  その洞窟入り口で、俺は今一度荷物の確認を行っていた。 「ごしゅじんさまっ。そんなのわいいからはやくいくですっ!!」 「落ち着け。行くだけいって帰って来れなくなったら意味ないだろ?」 「でもっ! でもでもっ!!」 「あっちはもう十年以上そこにいるんだ。数分遅くなって変わらないよ」  それにな、 「俺たちが助けに行って事故を起こしたら、きっと悲しむ」  劇でのあの萌えもんはそんな優しさを持っていた。  だから事故を起こした時に、町から離れてここに来たのだろう。  そして、悲しむ、の一言でべとべたぁは黙った。  どんなに張り切っていても相手の気持ちを考えるだけの思いやりはある、いい娘なのだ。 「べとべたぁー、ちゃんと着てるかー? もこもこしてるからって脱ぐなよー?」 「――ぅ。分かりました...
  • 5スレ>>60
    今日は日曜日、学校も休みだし部活もない。 そして今日の僕は予定が無いので意識がないはずだけどたっぷり寝てしまおうと思う。 11時くらいまではのんびり寝ちゃおう・・・家事はそれからでいいや・・・。 あたしからの電話だぞ、3コール以内にさっさと出ろ!♪ 「うわっ!!サンダー!?・・・なんだ携帯か・・・Zzz・・・。」 ちなみにこれは着信音・・・誰からかかってくるかで変えてあるんだ。 サンダーはよく僕に電話するから変えてある、でも家以外じゃマナーははずせないなあ・・・。 ふぁ・・・眠いよ・・・ごめんよサンダー・・・むにゃ・・・。 このあたしからの電話を無視するとは、家事してようが勉強してようがトイレでも出ろって言ってんのにな。 しかも3分待ってもメールさえ来ない。いつもならあわててごめんなさいのメールか電話が帰ってくる。 また日曜日だからってグッスリ寝てるんだな、あたしは今日暇だしま...
  • 5スレ>>67
    萌えっ娘もんすたぁ 第一話「無題・彼女との出会い」 この世界では、人間とはまた別の生き物が存在する。 人間とは非となる生き物だが、限りなく人間に近い存在。 言葉も話せる。 萌えっ娘もんすたぁ・・・縮めて、萌えもん 【マサラタウン】 カントー地区にある、少し小さめの街マサラタウン。 何か特徴があるかと聞けば、そんなものは存在しない。 シンプルに言うならば真っ白。すべての始まりの街という異名を持つ。 その中に建つ一軒家。 これから始まる主人公の家だ。 とまあ・・・ 外目線から書くのは苦手なので、ここからは俺の目線で書こうと思う。 俺の名前はサトシ。 世間では究極のひきこもりと呼ばれている。 実際、外に出る理由がない限りは ずっと家にひきこもり状態だ。 やる事といえば、ネットサーフィンや動画観賞。 後は趣味であるファミコン等をやっているぐらい。 下に行けばご飯は用意してくれる。 ...
  • 5スレ>>62
          No.134 シャワーズ  あわはきもえもん       たかさ ???       おもさ ???       はずかしがりやの シャワーズは       みつめられると すぐに とけて       みえなくなってしまう。 「と、言うわけで。シャワーズがどれだけ恥ずかしがるととけるのか調査してみよう」  「マスター、君も結構外道というか、時々バカだね」     - Case 1 - 「シャワーズ!」 「はい、何でしょうマスター…って、ててててて、マスター?」 「なーに?」 「あ、あの…そんな、いきなりなんて…」 「嫌かな?俺はいつでも、シャワーズとこうしたいと思ってるんだけど…?」 「は、はわわわわわ…」 「シャワーズ?」 「は、はい…」 「愛してる(ハート」 「…きゅう」 「あれ、シャワーズ、シャワーズー?…気絶しちゃったか」 ...
  • 3スレ>>699
    前回のあらすじ やっと冒険ハジマタ\(^o^)/ さてさて、やっとのこと本格的にはじまった俺達の旅。 この先何があるのか、どんなフラグが待っているのか楽しみで仕方がない。 萌えもん捕まえてハーレムだぜうひゃひゃひゃひゃひゃひゃwww ちなみにシゲルの家によったところシゲルの姉のナナミさんは 快くタウンマップを貸してくれますたw なんでこうも姉弟で似てないんだろうね? 優しいな姉をもったシゲルに嫉妬。 フシギダネ「マスターご機嫌ですねー」 マスター「そりゃもう。これからのこと考えるとわくわくして仕方ねーぜw」 フシギダネ「博士からもらったモンスターボール早速使ってみたらどうでしょー?」 マスター「ふむ・・・やってみるか」 トキワへいく道中に草むらがあったはず、さーて、萌えもんちゃんはどこかなー? フシギダネ「マスターあっちあっち!」 マスター「ほんとだ!よーし、...
  • 2スレ>>697
    ふたご島のお姫様(伝説の萌えポケシリーズ第一弾) 俺は今、猛烈にピンチである。 なぜピンチなのかと言えばふたご島の地下でこの島の主であるフリーザーと対決しているからだ。 すでに手持ちの萌えモンたちはほぼ全滅、残すのは今フリーザーと対峙しているロコンのみとなってしまった。 そんな時、フリーザーと対峙しているロコンから声が届く。 「ますたぁ。ここはいったん引きましょう。  いくら相手が弱ってきてはいても、相手は伝説の萌えモン、このままでは全滅してしまいます。」 ロコンから撤退のアドバイスをされるが俺は首を振り 「いいや、彼女はここで捕まえる、なんとしても。」 と言い切った。 するとロコンは 「はぁ。どうしてこうもうちのますたぁは頑固なんでしょうか…。」 とあきれつつ、フリーザーと向かい合った。 すると、戦闘を開始してから一度として声を発しなかったフリーザーが話しか...
  • 3スレ>>690
    リレーSSカビゴン。  タマムシにはサイクリングロードと呼ばれる道へのゲートがある。 しかし……。 「すぴぃ……」 と、こんな具合に邪魔をしてくれているカビゴンがいる。 起こすのが忍びないのだがどうしてくれようか。 「ご主人~」 近くに抜け道がないか探しに行っていたゴンベが戻ってきたようだ。 このゴンベ、最近発見された遠い地方の萌えもんである。 博士を蹴r拝み倒して貰い、そこからずっと一緒の相棒である。 「そういえばお前さんも進化するとアレになるんだよね?」 「うーん、知らないわけだよ。」 カビゴンのお腹の上によじ登り何故かゴロゴロするんですね、ゴンベさん。 「……うみゅぅ……?」 さすがにゴンベは重すぎたか、カビゴンはゆっくり目を擦りながら起き上がる。 「ボクの寝てるの邪魔しないでぇ……」 寝ぼけ眼でゴンベに圧し掛かるカビゴン。 さすがにあれを喰らったら落ちるだ...
  • 3スレ>>693
    電気が生まれているこの場所、あたしは気に入っている。 いきなり爆発したりしてうるさい子達もいるけどとても落ち着く場所。 気ままに外を飛び回る。いつもの青空、中途半端な曇り空、最高にゴキゲンな大嵐の空。 好き放題しては落ち着くこの場所に戻っては羽を伸ばす。まあ巣みたいなもんだね。 タマムシ、ヤマブキシティでの騒動もこれで終止符かな、女の子を悪事に使うなんてどうかしてるよ。 さて、今日は前から気になっていた無人発電所に行ってみようかな。 オーキド博士から頼まれた図鑑もあるし、あらゆる場所を探さないといけない。 毎度思うのだけど女の子にボールを投げつけるのはちょっと気が引けるんだよね。 いじめっ子っぽい感じがするけど向こうは全力で戦ってくるしいいのかな? その点あいつはためらいなく速球で投げている。まあどうでもいいかな? なんか胸騒ぎがする日だ、なんか胸のあたりがモヤモヤする。 今日は曇って...
  • 1スレ>>692
    ―――ズキッ 頭が痛む。俺は………… 意識ははっきりしてるのに目が開かない。薄い瞼がひどく重い。 ―――タ 耳もだいぶ遠くなってるな、その声は……誰だ? 声の主すら思い出せない。何もない暗闇に俺だけが在る。 マス――― あぁ、少しだが聞こえるようになってきた。 意識の復帰と共に血が身体を巡るのが分かる。 「マスターッ!」 「あぁ…………ウインディか」 「ウインディか。じゃないですよ!大丈夫ですか!?」 ずいぶん心配をかけたみたいだ。 とりあえず状況の整理を……… 「ウインディ、悪いんだが今起きたことを正確に伝えてくれ」 「え、マスター?なにをいって」 「今起きたことを。正確に。伝えてくれ」 「あ、はい。足元からイワークに襲われたんです。 追い払ったあと、地盤が緩かったせいかそのまま足場が崩れて――」 「なっ……。他の連中は!?大丈夫なのか!」 「みんな...
  • 3スレ>>692
    ポケモンセンターから私の萌えもん達の回復を済ませ、 使い込んだアイテムと今日の食事を、ショップで買い物を済ませ、宿の部屋に戻ってきた。 「は~...疲れた...」 買い物袋を机の上に放りなげ、ベットでダイヴする。 あ~。どうやったら、あのスターミーに勝てるんだろうね。 やっぱり、水の弱点で電気...ピカチュウをできるだけ強くさせて、パワーで押し切る? それが一番てっとり早いかな~... あ~...なんか眠くなってきちゃったし...寝る前にシャワーあびないと... 疲れのせいか横になると一気に眠気が襲ってきて、私は少しの間、寝てしまった。 がさがさ... ぴちゃ...ちゅ...じゅる...はむ... ...ん?なんだろ、この音は?ふと横を見るとピカチュウが何かを食べている。 小指ぐらいの大きさの乾電池、恐らく単4ぐらいの大きさかな...? ピカチュウがその乾電池を咥えている...電池...
  • 5スレ>>629
     ヤマブキシティ。  東西南北に道路を伸ばし、シルフカンパニーの本社も置かれている、交通と経済の要所。  しかし現在は、ロケット団によって都市一つが丸ごと制圧されていた。  アキラ達は目立たないように徒歩で街に入ると、指示された集合場所である非公式ジム…格闘道場へと向かった。 『決戦、シルフカンパニー(前編)』 「それで、だ」  格闘道場の一室。  サンドバッグやらダンベルやらが置かれているこの部屋は、主にジム所属者のトレーニングに用いられている。  その部屋のど真ん中で、アキラは非常に微妙な表情をしてぼやいていた。 「俺たちって、ここに支援物資を届けにきたんだよな?」 「そだよ?……えい、やぁっ!」 「ふっ、せやっ!……どうかしたんですか、ご主人様?」  アキラの言葉に、サンドバッグを殴りながら答えるメリィ。  デルはデルで、別のサンドバッグを相手に蹴りを入れている。 ...
  • 5スレ>>664
    12月、某日 16時ごろ。 俺はトキワジムから町外れに数分歩いた場所にある喫茶店に向かっていた。 両手にはビニール袋。中には大量の食材。俺の後ろを歩くライチュウやフーディン、フライゴンのも合わせると、 合計で30人分は軽く超すだろうか。両手に荷物を持った集団ってどうなんだ、見た目。 …正直言って、重いが…まぁ、幹事の務めだし、何より今から行く場所はあくまで普段は喫茶店。 一応酒も扱っててバーテンもいるんだが…食事が主体ではないことは確かだ。 ドアの前に立ったはいいが、両手がふさがっていてノブを引けない。 仕方ないので荷物を降ろそうとすると、ドアがひとりでに開く。 「悪いな、フーディン」 「お安い御用さ、マスター」 からんからん、と金属質な音が鳴り、カウンターを拭いていた青年がこちらを見た。 「おーす、バルト。第一陣到着だ」 「あ、意外と早いね、クリム」 「遅れるよりはいいだろ...
  • 5スレ>>680
     ナナシマ諸島。  七日間かけてできたと言われる逸話を持つ、七つの島群からなる海域。  シルフ攻略作戦で重傷を負ったアキラと仲間達は、五の島にある別荘でリゾート気分を満喫していた。  の、だが。  攻略作戦からもう二ヶ月。  アキラの怪我もすっかり良くなり、今は落ちた体力を取り戻すためにトレーニングをしていた。 「……二十九……三十、っと」  腹筋のノルマの回数を終え、床に寝転がる。  アキラは、ここに来てからのことを思い返していた。 「……まさか、あの二人がくっつくとはねぇ」  二人とは、ホウとゲンのことだ。  アキラもデルから話は聞いていたが、実際にゲンに甘えているホウを見るまでは何かの冗談かと思っていた。 「ってか、キャラ変わりすぎだろあれは」  その辺は散々待った故の反動である。  それを除けば、特に変わったことは無かった、と言えるだろう。  ……そう、「彼女」も...
  • 5スレ>>667
     アキラとメリィの二人が割とピンチになっているのとほぼ同時刻。  二人の帰りを待つデル・ホウ・ゲンは、相変わらず応接室でまったりとしていた。  ……いや、正確にはまったりとしていたのはホウだけであるが。 『決戦、シルフカンパニー(後編)』 「……zzz」 「って寝るな!」 「……んぅ」 「ホウさん、お疲れですか?」 「ん……意外と合体攻撃は体に来る」 「あー? デルもやってたが平気そうじゃねーか」 「……ボクはフーディンの念を間近で浴びたから」  ヨルノズク族であるホウは、他の種族の萌えもんと比較しても高い特殊防御力を持っている。  だが、やはり一般の萌えもんの中では最高クラスの特殊攻撃力を誇るフーディンの念をノーガードで受け止めるのは流石に堪えたようだった。 「あー……そか、んじゃしゃーねーか……」 「ゲン」 「んあ?」 「膝枕……して?」 「ぶっ!?」  ホウはソファ...
  • 5スレ>>621
    オニドリルはレベルがあがった。 「お、レベルアップか。」 「ドリルくちばしが覚えられるけどどうするの?」 オニドリルが俺に尋ねる。 「じゃあ、つばめがえしを外してドリルくちばしを入れよう」 「わかったわ」 俺は木槌を振りかぶる。 「せーの、1、2の…」    ギロッ!! ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル すっげぇ睨まれた。 にらみつけるは覚えさせてないぞ。 「そんな物で叩かなくても忘れることくらい出来るわ。」 「そうですね。ところでオニドリルさん。」 何故か敬語になってしまう俺。 「何?」 「ドリルくちばしを覚えたのはいいのですがどうやって使うのですか。    見たところ、くちばしなんて無いし、オニスズメ時代、つつくのときはほとんど頭突きでしたよ…」 「それなら問題ないわ。オニドリルに進化したときにくちばしは手に入れてるから。」 「でも、ど...
  • 5スレ>>634
               番外編       ~とあるサカキ様の一日~    ピピピ・・・   サカキ「朝か…」    時計の針は7時をさしている    ガチャッ  ガルーラ「あ、サカキ様おはようございます。」   サカキ「おはよう。いつもすまんな。」  ガルーラ「いいえ。炊事、家事、洗濯はわたしに任せてください!」  サイドン「サカキ様、新聞です。」   サカキ「ありがとう。」  サカキが渡された新聞の一面には、『ロケット団、シルフと提携へ』と大きく書かれている  サイドン「シルフの一件ようやく治まりそうですな。」   サカキ「ああ。しかし、シルフには大きな被害や迷惑をかけてしまった。」  ガルーラ「これからよくしていくのですからもっと前向きにいきましょう!はい、朝食のフレンチ・トーストです♪」   サカキ「そうだな…」  今サカキがリーダーをしているロケット団は萌えもんと人間...
  • 5スレ>>642
     夜。青白い月の光と静寂が世界を幻想的に塗りつぶす。湿った風がアパート 「キノコ荘」を撫でていった。  ここは静かで平和な世界。人間達の暮らす世界と似ていて、全く違う世界。 ここで生活するのは人ではない、人に似たヒト達――萌えもん。  時間は既に草木も眠る頃。だけど、草木に近いはずの彼女は月明かり差し込 む部屋で、ささやかな至福の時を過ごしていた。 「遅いですねぇ」  壁際には本が敷き詰められた大きな棚が置かれていて、小さな図書館とも言 える部屋の窓際で、彼女は眼鏡をかけなおした。普段被っている赤い水玉模様 の帽子は傍の机にかけて、後はもう眠るだけという状態で再び読んでいた本に 目を落とす。  大家としてこのキノコ荘を経営している立場上、新しい入居者を待つ日は常 に動けるようにしておかねばならない。夕方頃には到着するだろうと思ってい た入居者は、日付が変わってしばらく経つにも関わらずやって...
  • 5スレ>>632
    ※どうも、零です。 新しいのです。きっかけがマンダに惚れたからっていう大変ノープランな新しいのです。 あまりストーリー性は持たすことなく、少々の設定を元に書きたいものを書く、1話完結型仕様だと思います。 とりあえず第一話。 お暇があれば是非どうぞ。 --*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--        たまちゃんはどらごん☆すれいやー #いち           たまちゃんときんぐとボクとご飯 --*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-- ― ――― ――――― 憧れて、夢見て、ワクワクして。 想えば想う...
  • 5スレ>>686
    小さい子、電波、無口で大人しい…… コイルに対するイメージは人それぞれだろうが、殆どの人のイメージするコイルはこのような感じであろう。 かくいう俺もコイルにそんな固定観念を持ってた…… 「あぁ!! 待ってよマスター!!」 こいつに出会うまではな…… 俺は名もないもえもんトレーナー……と言っても、バトルとかはしないトレーナーだけどな。 パートナーは後ろで俺を追いかけているコイル。俺が初めて捕まえた……というか保護したもえもんだ。 保護した経緯とかは……まぁ色々とあったので省略する。 このコイルはみんなが思い描くようなステレオタイプのコイルとは殆ど真逆で、 体は小さいが、人間の子供のように活発、笑ったり泣いたりと大人しいという言葉とはほど遠い。 まぁ、そんな姿が可愛らしいんだけど、本人には黙っていよう。 今日はちょっとした買い物をするために、ちょっと離れたタマムシのデパートまで来た。 ...
  • 5スレ>>643
    僕はいまマスターのいない野生のぽっぽ。 人間たちはたぶんレア度の少ない私に興味はないはず。 でも 少ない望みにすべてをかけたい 人間がやってくる。 『もう野生なんかやだ』 野生でも地位の低い僕は周りにいる萌えもんたちの目にすら恐怖を感じる 『もう野生なんかやだ』『もう野生なんかやだ』『もう野生なんかやだ』 何度も自分に言い聞かせその人間の前に行った 何で? 仰向けになったまま倒れている 青い空が余計に悔しくなる 「なんだぽっぽか」 人間のその一言が心に突き刺さる 「僕が何をした?」 自分の心に言い聞かせる 「何もしてない。悪いことは何も。だからいつかわ幸せになれるはず」 そうやって今日はそのまま眠ることにした いつしか記憶がなくなた 「ここは?」 前には縦に並ぶ鉄の柵 「牢獄?」 なんで? 黒い服を着た人間たちが見える よく聞こえないが何か話している。 「ばか。ぽっぽじゃ金にな...
  • 5スレ>>649
     シルフカンパニー。  カントーで流通している萌えもんグッズの大半を生産・販売している、業界最大手の会社である。  その本社ビルの内部は今。  戦場と化していた。 『決戦、シルフカンパニー(中編)』 「侵入者が……ぐあっ!」 「そこで寝てろっ!」  一階に控えていた数名の団員を突破した突入部隊は、各自社長室への道を開くべく上のフロアへと向かっていた。  そんな中、とあるフロアでは二人のトレーナーが何処からとも無く大量に湧いてきた下っ端に囲まれていた。  アキラとクリムである。 「ちっ、流石に数が多い……!」 「……アキラ、やるぞ!」 「わかってる!」  二人は腰につけていたモンスターボールを全て外し、放り投げた。  まず現れたのは……デルとロコン。  彼女らに向かって、数え切れないほどのズバットやゴルバットが殺到する。 「……ロコンさん、二人で纏めて薙ぎ払いましょう」 ...
  • 5スレ>>600
     ○月×日。ワタシ、アブソルは珍しく風邪をひいてしまった。  原因は……間違いなくワタシのマスター、カズマ様と昨日やった『特訓』だろう。 「げほっ!げほげほっ!」  布団で眠っているとワタシの口から咳が。咳やクシャミはひどいものの、感覚からして、さほど重い風邪じゃない。 それこそ、あの時に比べれば……。 「おーい、ちゃんと休んでるか~い?」  その時、フライゴンさんがお盆を持ってやってきた。 「フラ……さん……」 「ああこら、ちゃんと寝てなって。風邪は万病の長なんだ、きちんと治しとかないと、後で響くよ」  起き上がろうとしたワタシを押し留めて言う。 「……すみません」 「何で謝るさ?」 「……皆さんに、ご迷惑を」 「かけてないよ?」  あっさりと言い切られた。 「で、でもっ」 「いいかいアブソル。あたしらにとって迷惑ってのは、その力をご主人様……カズに向けた時さ」  その言葉に、ワタシはぎ...
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