萌えっこもんすたぁSS保管庫内検索 / 「5スレ>>782-2」で検索した結果

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  • 5スレ>>782-2
    「べろべろばぁ!」 「うわ!?」  少年は驚いた。  突然目の前に、可愛らしい女の子の顔が──それも逆さまで現れたら、誰だってそうなる。 「驚いたなぁ……会いに来るならもっと普通に会いに来てよ」 「な……だ、だれも会いにきたなんて言ってないでしょ!? これは、その!  あんたを脅かしにきたのよ! いっつもへらへらしててムカつくのよあんた!」 「あはは、厳しいなあ。そういうとこがかわいいんだけどね」  だがこの少年は慣れているのか、もともとそういう性分なのか、その後は至って平静に対応する。  さらりと、褒め言葉すら口にする。 「────……」  直後に、少女は沈黙する。  照れ? 否。その顔に浮かぶのは──負の、感情。 「あんた……いつもそうよね。そうやって愛想ふりまいて。他の女がいつ引っ掛かるかわかったもんじゃない」  怒り。違う。もっと暗い感情。 「もちろんあんたにそんな...
  • 5スレ>>782-1
    「……ん、来たな」 「はい」  家の屋根の上。そこでサバトは、凛々しいドンカラスと相見える。 「よし、いくか」 「あの、いい加減わかっててやってません?」 「当然だろう?」 「もう……ジェイドが遅いっては認めますけど、だからっておいていくことは無いでしょう……  僕とちがって、れっきとした女の子なんだから……」  そう言っている間に、件のジェイドがやってきた。年はサバトの2つほど下、といったところだ。 「ごめん、お兄ちゃん! また待たせちゃって……!」 「構わないです。『仮にも男として待つくらいできるようになれ』。ジェイドのお父さんの言葉です」  ちょっと偉そうに胸を張って言うサバトは、何ともいえぬ微笑ましさがあった。 「じゃ、お願いします」 「はいよ」  こうしてドンカラスの”空を飛ぶ”で2人はハナダシティへと向かう。  次に踏んだ土はハナダジム裏口の前だった。  ...
  • 5スレ>>782-3
     神様。なんで貴方はこんな仕打ちを。 「ええい、そこをどけい! 貴様は海の底で引きこもっているのがお似合いじゃ!」 「そちらこそ、馬鹿みたいに空を飛びまわっていらしたらどうなんです」  ああ、いや、ある意味神様はこいつらなのか。 「ご主人さまも困っていますよ」 「貴様のせいじゃろう! さ、はよう渦巻島に帰らんかい!」  海の神と、虹の神。 「何を言っているんです。私は何もしていませんよ。あなたがぎゃあぎゃあ騒ぐからご主人さまは困っているんです」 「貴様が帰ればいくらでも静かにするわい! さ、主。あんな奴放っておいてわらわとともに熱い夜を……」  ……だれでもいい、愚痴を言わせてくれ。 「呆れましたね。品性というものが欠如しているのではないですか、貴方」 「貴様はずいぶんとお堅いのう。女が男をモノにするのは昔から閨と相場が決まっておるじゃろうに」  なぜ、俺がルギアとホウホウ...
  • 5スレ>>78
     「師匠~。ししょ~」  「なんだ~?昼飯はもうちょっとしてからな」 さっきまで俺の後ろをウロチョロしながらついて来ていたハブネークが話しかけてきた ちなみに何故俺の呼称が師匠なのかというと俺にある程度の剣術の心得があるからだ 流石にもえもんであるハブネークに力で敵うことはないが、剣の腕ならまだ俺の方がマシだと自負している。コイツより上手く居合切りできるしな  「師匠は必殺技とか持って無いんですか?」  「……は?」  「龍翔閃とか、天翔龍閃とか、紅蓮腕とか……」  「……」 なぜだ。なぜこの娘は人間である俺にそんなものを期待しているんだ。というかどこでその奥義の数々を知ったんだ? おお、その手に持ってるのは俺が昨日出た街で気まぐれに買った某元人斬りが主人公の漫画ではないか 無いと思ったらお前が持っていたのか。あとついでに言っておくが最後の技は剣技でも何でも無いぞ……  「ないんですか?」...
  • 5スレ>>789
    好きな数字って、あるでしょ? わからない? わからないなら、たとえば宝くじでよく選ぶ番号とか、思い浮かんだ数字でいいのよ。 パッと頭に思い浮かんだ数字。 きっとそれが自分のフェイバリットナンバー。 さぁ、もう一度聞くわ。 あなたの好きな数字は、何? 私? 私の好きな数字は、昔からずっと決まってる。 いつだって、私を見守り、時には裏切り。 それでも、最後には私に微笑んでくれる! そんな感じの数字かな。 わからない? そう。 なら、教えてあげる。 私の好きな数字。 それは・・・ 「ななーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 けたたましく耳をつんざく電子音なんて、最早私に届かない。 あるのは私の目の前にならんだ二つのナンバー。 7。 それと、7! 「きて!おねがい!もういっこ!!」 目まぐるしく回るドラム。 視界を縦断する7...
  • 3スレ>>782
    「じゃあばーちゃんいってくるから」 「ああ、いってらっしゃい」 いつものように、ばーちゃんに挨拶してから自分の家を飛び出してゆく。 ばーちゃんといっても、自分の祖母ではなくタマムシマンションの管理人のことだ。 わけあって一人暮らしをしている自分にとってはとても頼りになるので親しみを込めてそう呼んでいる。 で、何処に向かっているかとゆうと、シオンタウンのフジ老人のところだ。 そこには、たくさんの子どもや、萌えもんがいるので保育士(のようなもの)をしているわけだ。 「こんちはー」 「あー、にーちゃんだー」「はやくあそぼー」 萌えもんたちにせがまれ、少し遅れたことを後悔する。 そして、今日はいつもと様子が違うことに気づく。 「そういえば、じーちゃんどこにいった?」 そばにいたコダックに聞いてみる。 「じーちゃんねー、ぽけもんたわーにいくっていってたよー」 「そっかーありがとねー」 「えへへ、...
  • 5スレ>>786
    【ドキッ☆うちのオニドリルだらけの短編集】 《意外と大胆》 「…おはよう、マスター」 「あぁ。おはよう」  くいくいっ 「ん? どうした?」  ぎゅっ ============================================================== 《意外と強い》 「今日はすることがないな。何するかな」 「…これ」   「うわっ、ちょっ、い、今のは×ボタンが効かなかったんだよ!」 「…言い訳は見苦しい」  ニヤリ ============================================================== 《意外と器用》  シュルシュル 「……」 「なぁ」  シュルシュル 「…まだ剥けてない」 「いや…(汗」  ことん 「…出来た。どうぞ」 「このかんぴょうみたいな林檎について少し話し合おうか」 ==========...
  • 5スレ>>780
    心地よい日差しに包まれて、ごく自然に訪れる目覚め。 きっと今日もすばらしい一日になる、そんな気持ちが訳も無く生まれてくることだろう。 ……日差しが、空のど真ん中に上った、まごう事なき昼のものでさえなければ。 別段寝過ごしたとかそういうことではない。 降って沸いた休日を早速二度寝と言う形で堪能しているだけである。 「ふぁ……よく寝たな……  ここまで熟睡したのは久しぶりな気がする……」 タマムシで暮らしていた頃はともかく、リーフィアたちと暮らし始めてからは基本的に休みと言うものは無かった。 センター職務が休みのときも平日どおりに起きて、皆と訓練かトレーナーとしての勉強に時間を当ててきたからだが… ともかく、これだけ寝られれば十分だろう。昨晩は結局食事抜きになったし朝食も軽くしかとって居ない。 空腹に急かされて体を起こ…… …せなかった。 「……あれ?」 体が起き上がらない、と言うよ...
  • 5スレ>>783
     青い空、白い雲。断続的に響いてくる蝉の声。  まだ午前中だというのに気温はすでにうなぎのぼりのようで、アスファルトからは陽炎がのぼっていた。  ギラギラとした夏の日差しを浴びながら、目の前にある石――墓石を眺める。  今日からお盆が始まる。  死者の霊が家に帰ってくる期間というのが一般的な認識だろうが、俺にとってのお盆はそんなものじゃない。  年に一度、この時期にだけ――俺は主(あるじ)と再会できるのだから。   ―――  俺と俺の主が出会ったのは今から7年前。  人間の分類ではウパーと呼ばれる俺は主と出会い、あっさりと捕まった。  主は当時10歳。「男勝り」という言葉がしっくりくるような女の子だった。  俺たちはすぐに仲良くなり、たくさんの時間を共に過ごし、  ――そして、死に別れた。  俺たちが死に別れたのは5年前の夏。  3日ほどひどい雨が続いた後、ちょうど今日のように晴れた日...
  • 5スレ>>781
    こんにちは。去年のホワイトデー以来ですね。お久しぶりです。 そろそろ秋風が気持ちよくなってくる実りの秋ですが、皆さんはどのように過ごされますか? さて今回のお話ですが、なにやら異様にはりきっているレッド君が見えます。 しかも普段は絶対つけないエプロンつけて、四苦八苦しているご様子。 面白そうですね。またちょっと覗いてみましょうか。 少し時間をさかのぼってみましょう。 【秋は女の敵かもね】 ここは…ああ、いつも通りの萌えもんセンターですね。 この人達は本当に冒険してるんでしょうか? 隙あらば遊んでいる気がしないでもないです。 それはそうと、どうやらレッド君は紙に細々と何か書いているようですね。 周りでは同じように真剣にペンを走らせているオニドリルさん、 皆の服を丁寧に繕ってあげているサンドパンさん、 フシギダネさんに遊んでもらってご満悦なピカチュウちゃん、 買い物から帰ってさっそく...
  • 5スレ>>787
    その日は雪が降っていた。 ご主人様に捨てられた私は行く当ても無く街の片隅で寒さに震えていた。 少しでも寒さを凌げる路地裏で命を繋ぎ止めていたが、それでも降り注ぐ雪の冷たさに視界がぼやけていく。 私はバトルで弱かった。 だから棄てられた。 萌えもんトレーナーに捕まった後の生活が染み付いてしまい、野生での生き方すらも忘れてしまった。 一人で生きていくには今の私は弱すぎた。 バトルに一生懸命勝ってもご主人様は他の仲間達みたいに褒めたり頭を撫でたりはしてくれなかった。 バトルは駄目でも家事も頑張った。 だけどご主人様は私を見てくれなかった。 そして…この知らない街に置いてけぼりにされた。 私は涙を流しながら雪の上へ横たわった。 一度でいいから、ご主人様に褒めて貰いたかった。 頭を撫でて欲しかった。 「───」 朦朧とした意識の中、誰かの声が頭に響く。 最後の気力で目を開いて見据えると、漆黒の...
  • 5スレ>>784
    「……そうか、お前ずっとここにいたのか。」  そう言って……。 ――――――  誰も彼もが生き急ぎ、全ての人間が時間に縛られている現代にあって、ゆったりと謳歌している者は少数だろう。  しかしこの日は休日、国の定めた祝日。  ありとあらゆる人が休日を思い思いの過ごし方で謳歌する日。  その中でもやはり仕事に従事し学業に専念する者もいるだろうが、今回はその人達を除外しよう。  なぜって? 今日はある人物の休みの過ごし方を追いかけるストーリーだから。  このストーリーの主人公はとある施設の、とある業務に毎日勤しむ勤勉……。  な、訳は無い、なぜなら年がら年中休みのような人物だからである。 ―――――― 「……休み?」  知らなかったのは無理も無い、今朝決まった事であり“リーグ”の方も想定外の事態なのだ。  『チャンピオンロード入り口が崩れた。』  どこかの誰かがやったのか、天災...
  • 5スレ>>788-2
    「ん……ふはぁ……♪」 「……ふぅ……」  ぴちゃり、と水音がする。  ギシリ、とベッドが軋む。  重なった2人。  男は上半身に何も着ておらず、女は肩をはだけていた。 「エディ……」 「……ジニー」  彼らは名を呼び合い、力の抜けた笑みを交わし、どちらからともなく口付け合う。 「ん……むぅ♪」 「……っ♪」  喜びの声を漏らしながら、重ねただけの唇を離し、互いに聞き合う。 「……自分の味は、如何?」 「……エディのの方がおいしい……エディは?」 「ジニーのの方がおいしいね」  一致した感想に、けらけらと笑う。  格好が格好でなければ、微笑ましいカップルですんだだろう。 「……そろそろ、ねようか」 「……うん」  そういって、ゆっくりと女を押し倒す彼。  放置してあったシーツを拾い、互いを隠すように纏った。 「……エディ」 「ん?」 「愛してるわ……」 「僕もだよ……」...
  • 5スレ>>785-2
    『R』Story~化石に愛された男~ 第一話:序曲 「うーむ……」 意味もなく書類を読んでみる。 給料の内訳についての書類だ、既に判も押されている。 今月はノルマをしっかりとこなせたのは7割か……まぁいいところだろう。 「じーーーーーー」 視線を感じるが無視しておく。 言っておくが怖いわけではない、断じて怖いわけではない。 自分で言っておいて何だがここまでの立場になった私だ、恐怖するものなどほとんどない。 ……いや、未知なる物はやはり恐怖を感じてしまうのは生き物本来の感覚か。 目の前に置かれた『それ』にどうしても生物として畏怖するのは仕方ない事なのだ。 「食べて……くれないのか?」 仕方なく書類をデスクの上に戻して相手を見る。 お盆で顔を少し隠して不安げな表情でこちらを見ていた。 可愛い事は可愛いが今の場ではそういう問題ではない。 さらに仕方なく私は『そ...
  • 5スレ>>752-2
    原案 曹長氏 執筆 吸血の人  ~言ノ葉とリースの場合~ 「フフフ……? あなた、かわいいわねぇ」 「ひえ!?」  背中を冷や汗と悪寒が走る。  言ノ葉は、今だかつて味わったことのない恐怖を感じた。 「あらぁ……何も怖がることはないのよ? 悪いようにはしないわぁ……」  そう言って妖艶に微笑むリース。正直、まったく信用できない。 「た、たすけっ」 「逃がしませんわぁ」  助けを呼ぼうとも、少しの声などかき消されてしまう。  そしてさらに、 「……!? か、からだが……」  まともに立っていられない。声もさらにか細く、頼りないものになる。 「うふふ、金縛りのちょっとした応用ですわ。全身を完全に拘束なんてできませんけど……  お人形を相手にするのも興ざめですもの、ちょうどいいですわぁ」  変態だ。変態がいる。  しかもその変態にこれから好きなようにいじり倒されるの...
  • 5スレ>>788-1
     今日は楽しいハロウィンの夜。  とあるちびっこたちのハロウィンをお送りしましょう……  ~外伝・こんなかわいい子がトリックオアトリート~ 「うん、かわいいですよサバト。魔女の格好」 「なんで魔女なんですか、僕これでも男の子なのに……」  マッスグマの女性は褒めるが、彼は喜ばない。  当然だ。普通の少年ならば、女装姿など見られたくもない。 「もう、せっかくかわいいのに……もったいないでしょう、着飾らなきゃ」 「ならせめてミニスカートはやめてください!」  ましてや、思いっきりスカートなのである。超ミニの。下着が見えそうなほどの。  もちろんブルマをはかされているので見えないが。男ものか女ものか気になった人、教えないからね。 「え……今の時代オーソドックスな魔女なんてはやりませんよ……? ニーソをはいて絶対領域も確保しませんと……」 「やめてください! 僕は男の子なん...
  • 5スレ>>785-1
    とある町に化石萌えもんを愛する者がいた 彼はその萌えもん達を慈しみ、そして我が子のように育てた 彼は幸せだった、彼の萌えもん達も幸せだった しかしそんな生活も悪意を持った他者によって終わりを告げることとなる 突然の火災、彼と彼の萌えもん達の館を瞬く間も無く火が襲いかかった 彼はとにかく萌えもん達を救おうと必死になって彼の萌えもん達を館から逃がした しかし放火をした者達は彼の努力をあざ笑うかの如く家から出てきた萌えもん達を攫っていった 彼は財産も家も自分の萌えもんすらも失った 失意のままに放浪する彼の前に一人の男が現れた 貴様のものだろう、返してやる、と男は彼に萌えもんを渡した それは彼の萌えもんの一匹、リリーラであった 彼は男に問う、どこでこの子を見つけたのかと 男は答えた、裏マーケットで見つけたと そして男は言...
  • 5スレ>>76
    静かな音をたてながら、カーテンと窓が開かれる。 窓の外には、まだ淡い紅色に染まっている銀世界。 落ち着いた表情とは裏腹に、彼女の金色のしっぽは本心を 露わにしている。 「マスター、朝ですよ。早く起きてください」 「ぅうー……あと5分……だけ……」 俺の体を揺すっていたウインディの動きが止まる。しっぽ以外。 ~~きっちり5分後~~ 「マスター、5分経ちましたよ。早く、早く起きてください」 「ぅうー……あと5分……だけ……」 俺の体を揺すっていたウインディの動きが止まる。 「……ていっ!」 ──と次の瞬間、布団が吹っ飛ばされ、俺の体は1月の冷気に晒される。 いつもならここで飛び起きるのだが、今日はそうはいかない。 何せ布団に入ったのが、外が薄っすら明るくなってきた頃なのだ。さすがに眠気が強い。 「寒い……寒いよ……あぁ布団……布団が恋しい……」 いつもどおりのパタ...
  • 5スレ>>71
    「……うぅ、けほけほっ」  ここは何処だ……。  べとべたぁを追って飛び込んだまでは良かったが、水の流れに負けて溺れてしまった。  助けるどころか自身も要救助状態になるとは……不覚。  ともあれ、ここで伏せっていてもしょうがない。  べとべたぁの方から俺を探しに来れるとは到底思えないからな。  ぽたぽたと体中から雫を垂らす体を起こし、犬のようにぶるぶると震わせる。 「さ、さぶ……」  とりあえず待ってろよべとべたぁっ。すぐに助けに行くからな。  でもまずは体の水気だけでも落とさなくちゃ……風邪ひくぞ……。  背負った荷物からタオルを探し、取り出す。  ……濡れてる。  俺は肩を落とした。  ズブ濡れになった荷物を整理していたら随分と時間がかかった。  マッチも使えなくなったし、お握りはもうなんとも。  大量に用意した大型タオルは濡れちゃったし……。  タオル絞るだけで腕が少しく...
  • 5スレ>>73
        ※こんにちは、執筆者の宗龍と申します。   初めてお目にかかる方、前回から続けて眼を通して下さっている方、   当小説をお読み頂いている全ての方々に、心よりの謝辞を。      まず始めに、当小説に関しての補足・注意事項を述べさせて頂きます。   ・この小説は、『バトル&シリアス』が中心です。   ・シンオウ地方を題材としたオリジナルストーリーです。   ・一部、萌えもん分布や進化・捕獲LV、技習得LV上の矛盾点が含まれます。   ・多少、独自の設定も含みます。   ・全10話+αを予定しております。   ・〔重要〕この小説は、全体的に重度の鬱・残虐・猟奇描写を含みます。    (この第二話は、特にその傾向が顕著です)   ・SS書きに関しては全くの素人な為、読みにくい点が多々あるかと思われます。    全力で改善してゆけるよう努める所存ですので、ご容赦の程、宜しくお願い申...
  • 2スレ>>785
    ~理由~ 「マスター、今から晩御飯の準備をしますからちょっと待っていて下さい」  ニーナが荷物の中から調理道具と材料を広げていた。  ついさっきまでトレーナーと戦っていたと言うのに。  だから僕は、代わりに作ろうか、という目でニーナを見る。 「……大丈夫です。マスターはのんびり休んでいてください」  断られた。  二人旅を始める時に、エプロンをプレゼントしてしまったのが悪かったのかもしれない。  しかし、 『疲れているかどうかと言うなら、さっきまで戦ってたニーナの方が疲れてる』  ノートに書いて抗議。  意地っ張りな彼女を止めたければ、ひたすら回数を重ねるのが一番効果的である。 「……いえ、大丈夫ですから。料理は私がやります」  まだ諦めない。何か理由でもあるのだろうか。  どうして? 僕は視線で尋ねる。  僕も疲れてないから料理するよ? 「……どうして、ですか? それは、その……そうで...
  • 5スレ>>72
    ────────────────────────── 「いくぜーっ!フシギバナ!」 「任せてっ!」 「出てこーい!」 「はいさ~!」 名前も無い町で俺は萌えもんトレーナーとバトルを繰り広げていた。 自己紹介が遅れたな。俺の名前はレッド。萌えもんトレーナーさ。 そしてこのもんすたぁぼーるから出てきた奴。 こいつが俺の相棒のフシギバナ。マサラタウンから一時も離れずに旅してきた。 「フシギバナ!しびれ粉だ!」 「それっ!」 辺りを黄色く染め、粉が舞う。 風は無し。フシギバナもやっと加減を覚えたのか、俺や相手トレーナーに当たらないようになってきた。 思えば最初の頃は酷かった。 しびれごな、ねむりごな、どくのこな。この3つの技は危険極まりないものだった。 しびれごな 使えばみんな 動けない ねむりごな 辺りにいびきの 大合唱 どくのこな くらえば多分 致命傷 思わず川柳も出るほどの危険技。実践...
  • 3スレ>>785
    リレーSSポリゴン 注意書き 今回、ポリゴン視点でSSを書いていますが人口知能という勝手な妄想で、ほぼ全てカタカナで書かれています。 少し読みにくい上に、かなり短めでですが、ご了承下さい。 それでは・・・ ワタシハ、ダレ・・・? ココハ・・・ドコ・・・? ナゼ、ワタシハ、ココニイルノ・・・? ワタシハ、ドコカラキタノ・・・? ソシテ、コレカラ、ドコヘイクノ? ワカラナイ、ワカラナイヨ? ワタシガ、イルノハ、0ト1ノ、セカイ。 ムダナモノガ、ナニヒトツナイ、ムキシツナ、セカイ。 ワタシイガイ、ダレモ、イキテイルモノガイナイ、セカイ。 ワタシハ、イッショウ、ココデ、イキテイクト、オモッテイタ。 ナニモ、キボウノナイ、コノセカイデ・・・ デモ、アル日、ソンナ、ニチジョウガ、カワッタ。 ワタシハ、アルとれーなーニ、ヒキトラレルコトニナッタ。 ソノとれーなーハ...
  • 2スレ>>789
    「勝負あり!勝者○○!」 「俺のドラゴンが負けるなんて……」 「苦戦はしたけどね、だが結果は俺の勝ちだ。 悪いけど早いところ道開けてもらえるかい?不動のチャンプの鼻をへし折らにゃならんのでね」 「……マスター。口がすぎる……」 「健闘をたたえ合うってか?勝者が敗者に何をいっても憐みにしかならねぇのに」 「っふ……だがここのチャンピオンは俺達四天王より遥か高見にいる。 かてるものなら―」 「一度死んだ身でね。死地に赴くのにさほどの苦労はしないのさ」 (隻腕のトレーナーが強いとは聞いていたが……これほどまでとは) 「さ、おしゃべりはもういいかい? 早いところどいてくれ。次の勝負を終わらせないと昼にありつけないんだ」 ――――― ――― ― 馬鹿に長いトンネルを歩く。その先にいる覇者に会いに。 …やれやれ、ちょっと前まではリーグ予選ですらひぃひぃ言ってた俺がねぇ…… あ...
  • 5スレ>>738
    「なんか曹長殿からキャラが多くて把握しづらいとの声があったので自己紹介しよう」  悪夢の世界はなんでもござれ☆ 「曹長さんて誰さ」 「ビクワイエッ、ただのカメックスには興味ありません!」 「またそのネタか!」  はい、ノンストップラブコメドタバタギャグ……ラブコメって? ああ、某鏡音から名前とった2人か。 「さりげなくカミングアウト!?」  はい、地の分に突っ込むのはこの悪夢編だけにしてくださいね。 「では早速行こうか!」 「ところで僕らしかしゃべってないのはなぜ?」 「その方が速いからさ! どんなものでもどこにでも! こちら、ジルウェエクスプレスでございます!」 「もういい、突っ込まないぞ。さっさと終わらせよう」  賢明な判断です。  ・主人公・吸血鬼のターン   「僕はエドワード。エルリックでもフェニックスでもなくてワイリー姓だよ。    ごく普通の萌もんトレーナー。強いて違う...
  • 5スレ>>725
    諸君、私はチャイナ服が好きだ。 諸君、私はチャイナ服が好きだ。 諸君、私はチャイナ服が大好きだ。 あのスリットが好きだ。 ちらちらと見え隠れする太ももなど心が躍る 惜しげもなく晒される脚線美が好きだ。 露わにされた脚を組みかえる様など最高だ。 さりげなく身体のラインを強調するデザインが好きだ。 胸元がぱっつんぱっつんになっている様など感動すら覚える。 重ねて言おう、私はチャイナ服が大好きだ。 「……あの、マスター」 「なんだピジョット」 「熱弁しておられるところ申し訳ないんですが……着ませんからね?私」 「馬鹿な…………ッ!!!」 COSTUME MOEMON -China Dress Version- 「とりあえずピジョット、そこに正座しなさい」 「はぁ……」 びし、とチャイナ服の詰まった紙袋を手にした右手で床を指し、ピジョットに着座を求める。 ピジョッ...
  • 5スレ>>713
                    WARNING!!             A HUGE INFORMATION                  猟奇描写            IS APPROACHING FAST.  ※このSSには猟奇描写が含まれて...
  • 5スレ>>772
    「・・・それで、八つ当たりの如く追加課題ですか。残念ね。」 深夜。 調べ物の為に書斎へ向かうと、意外な人物と遭遇した。 「どうしたんですか主?こんな時間にこんなところに・・・はっ、さては夜這い・・・?」 思わぬ邂逅の第一声は、そんな感じの内容。 「マニュは子供のころから融通が利かないところがありましたからね。 頑固と言えばまったくその通りだけど、もう少しペルみたく機転が利くとちょうどいいのに。」 頬杖をつきながら、僕の対角に座る彼女は空いている右手で本の頁を捲った。 頼りないレトロな水銀ランプだが、それでも彼女の表情ははっきりとわかる。 本を読むとしたなら、少し暗いかもしれないが。 「何の本を読んでるの?」 こんな時間に調べることなのか、それとも毎日そうしてるのか定かではないが、 興味がわいたのでそんなことを聞いた。 「優生学の本よ。」 さして興味もなさそうな...
  • 5スレ>>763
    「ふぅ……気付かなかったけど、やっぱり元の世界は空気が違うね」  シオンジムでの座談会を終えたエドは元の世界に戻ってきた。  この世界のシオンでやるべきことと言ったら、まぁ萌えもんタワーに上るくらいだ。  以前やってきたときはそんな暇もなく次の町へ向かったので、これから上ることになる。  そこで、意外な人物と出会うことになる。 「あ……フミノリ、エドワードだよ」 「うん?」  フシギダネ……いや、フシギソウだろうか、少女が傍らの青年に話しかける。  その青年が振り返る先に居るのはエドワード。  彼の、ライバルである。 「ひさしぶりだな、フミノリ」 「そうだな、ハナダ以来だから……なんだ、案外時間はたってないな」 「ん、そうだな。いろいろあったからずいぶん長いこと会ってなかったような気がするよ」  お互い、時間を忘れるようなできごとが多かったらしい。  それだけ確認すると、エ...
  • 5スレ>>735
    これは、ある七夕・・・・・・の次の日の出来事。 家の扉が開くと、リリュ君が帰ってきた。 「お~い姉さん、いいもの貰ってきたぞー」 ざらざらと音を立てているものは、 「あれ?笹?」 ***************************************************** 話を聞くと、どうやらバイト先のフレンドリィショップで飾ってあったものらしい。 イベントが終わって処分するところを譲ってもらったそうだ。 「丁度いいし、一日遅れだけど七夕でもするか」 最初からそのつもりで貰ってきたくせに・・・・・・ 「よっこいせっと・・・・・・こんな感じか?」 家の前に針金でくくりつける。 「ん~・・・・・・多分それでいいと思うわ」 多少しなっているが、これはこれでそれっぽい。 「じゃあ、俺は短冊作ってくるから姉さんは・・・・・・どうしよう?」 「・・・・・・・・・・・・・・・...
  • 5スレ>>715
     コスチュームプレイ、略してコスプレ。  コスプレとは何か。コスプレとはまぁ普段着用しないような一風変わった衣装を身に付けて堪能する遊びである。  で、なんで俺が今こんなことを説明してるかというと。 「……お前ら、何してんだ」 「えへへ……えーと、ご主人様っ♪」 「メリィさんが、私の服を着たいって言ってたので……折角なので、衣装を交換してみたんです」  まぁ、要するに。  メイド服に身を包んだメリィと、メリィの普段着のワンピースを身に付けたデルが、俺を起こしに来た訳なんだが。 「メリィのメイドさん体験記 ~おつかい編~(題名に偽りアリ)」  そんなこんなで、メリィが用意したという朝食を食べながらデルから事情を聞いた。 「事の次第はとりあえず理解した……んで、メリィはどこいったんだ?」 「ちょっと足りないものがあったので、タマムシデパートまで買出しをお願いしました」...
  • 5スレ>>709
    ―――この世界は腐っている。  理由?       決まっている……―――    コ ス チ ュ ー ム 愛 が 足 り な い 。 そうだ、コスチュームである、その愛を、この機会に、炸裂させようではないか。 ―――これは、その為の祭り、そう……。 【コスチューム祭開催】 その宣言である。 さぁ、集え、コスチュームを愛する萌えもんマスター達! 今こそ、その二つの愛をここに捧げるのだ! 我々の底力、見せ付けてやろうではないか! 私はその尖兵であり、その為の道を作っておこうと思う。 我が後に続くがよい、萌えもんマスターよ! ― ― ― ― ― 朝起きたら、枕元に何かあった、何だろうな。 俺にはどうしてもこれが、ウェディングドレスにしか見えない、男の俺の枕元の服が、だ。 着ろというのか? 一体誰の差し金だ、普段なら普通の着替えがある枕元に何が起こったのだろ...
  • 5スレ>>799
    第6話 ニビ到着編 マスター「と、いうわけでやってきましたニビシティ」 やきとり「苦節一週間……長かったですね」 つくね「いやはや、大変だったねー」 てばさき「いや大半あんたのせいだから!」 マスター「でも特に用事はないので通り過ぎようと思います」 てばさき「ちょっ!?」 やきとり「じ、ジムはっ!?」 マスター「考えてほしい、別段熱心にレベル上げをしたわけでもない飛行・ノーマルのみのメンバーで岩使いに勝てるかどうか」 つくね「どうみても むりげー です ほんとうに ありがとう ございました」 てばさき「う……」 やきとり「まぁ……確かに」 マスター「というわけで、センターで一休みして買い物したらお月見山に行きましょう」 一同「はーい」 ――幼女入浴中―― やきとり「今カットインに悪意が見えた気がします」 てばさき「奇遇だな、私もだ」 つくね「まぁ盛り上...
  • 5スレ>>722
     今より少し昔、とある山奥の小さな村。  そこでは毎年、夏の初めに雨乞いの儀式と祭りが開かれる。  農業を主として細々と暮らすこの村にとって、夏の雨は貴重な水源でもあった。  雨乞いの儀式。  これは、巫女役のニョロトノ族の女性が、村の中央に立てられた櫓の上で、日の入りから日の出までの間、雨乞いの歌と踊りを披露するものである。  勿論、体力が持たずに倒れてしまう巫女も今までに多くいた。  そうして儀式が最後まで終わらなかった年は、その分雨が少なく、実りも細かったという。  前の年は儀式が半分ほどしか出来なかった結果、村では水不足と不作に悩まされていた。  そして今年。  巫女を務めるニョロトノの女性は、儀式に備えて体を鍛えながら過ごしていた。  ところが…… 「お姉ちゃん、大丈夫!?」  ものすごい勢いで、ニョロゾの少女……アマネが病室に飛び込んでいく。  ベッドで横になっていた...
  • 5スレ>>706
    萌えもんセンターに着いた。 わたしは殆ど疲れていないからロビーでみんなを待っているとき、リリュ君がこっちにきた。 大体予想できるけど・・・ 「ごめん、姉さん。いやな思いさせたみたいで・・・」 やっぱりその事を気にしてたか。 「いいのよ。それにリリュ君はお姉ちゃんを使うつもりがなかったでしょ?」 「だが結果的に傷つけてしまった、それは変わらない事実だ」 「リリュ君はわたしを守ろうとしてくれた、それも変わらない事実よ。」 あのときのリリュ君、かっこよかったなぁ・・・ 「姉さn「ああもう!らしくないなぁリリュ君!!」 でも今のリリュ君はなんだか調子狂う。 「それじゃあ、お酒買って?それで十分」 当然冗談。乗ってくれたらいいんだけどね。 「いいのか?そんなことで」 「うん。わたしとしてはそんなリリュ君を見てるほうがつらいのよ」 これは根っからの本心。リリュ君にはそんな...
  • 5スレ>>736
     ここはセンター内、娯楽室。そこに可愛らしい少年の声が響く。 「お前らの娯楽はそれしかないのかぁ!!?」 「ん……だって、おいしいんだもの……」 「……ふぅ……、好きなんだよ」 「それですむもんだいかぁーーーーー!!!」  カメックスは”ふんか”は覚えないはず、バクフーンなら覚えるが。 「さらに手札からサンダードラゴンを捨て、効果発動!」 「?! 1ターン目からサンダー流最強パターンを……さすがですね、恋歌さん」 「ほめるなほめるな♪ 最上級ラインを越えられるかな?」 「ええ。わたしのターン、古のルールでブルーアイズ召喚。魔法カード”滅びのバーストストリーム”!」 「!? そっちこそやるじゃないか……」  こちらの2人は2人で盛り上がっている。 「……何やってるの?」 「遊戯です」 「ゲームの王様」 「人は彼を、」 「 呼 び ま せ ん ! 」  しかしリン君、ここは娯楽室なのだから...
  • 5スレ>>773
    十人の小さな萌えもん 食事に出かけた。 一人がポフィンをのどに詰まらせて 九人になった。 九人の小さな萌えもん 夜更かしをした。 一人が夢を食われて朝寝坊して 八人になった。 八人の小さな萌えもん ハナダシティへ向かった。 一人がそこに残ると言って 七人になった。 七人の小さな萌えもん 空手チョップで薪を割った。 一人が真っ二つになって 六人になった。 六人の小さな萌えもん スピアーの巣で遊んだ。 一人が刺されて 五人になった。 五人の小さな萌えもん 医学に夢中になった。 一人が萌えもんセンターに入って 四人になった。 四人の小さな萌えもん 海へ出かけた。 一人が燻製トサキントに飲まれて 三人になった。 三人の小さな萌えもん サファリパークを歩いた。 一人がガルーラに抱きしめられ 二人になった。 二人の小さな萌えもん 日の光を浴びて座った。 一人が焼かれて 一人になった。 ...
  • 5スレ>>734
    「ん…ふ、むぅ…」 「ん……っ、そういえば…」 「…?」  腕の中に収まったまま振り向き、椅子になっている足の持ち主の顔をのぞく少女。 「今日は七夕だったよね」 「……ぷは、うん」  生物の三大欲求の一つを満たしている最中だというのにこの発言である。  この男……いや、まだ少年というべきか、彼はよく言えば自由奔放、悪く言えば空気が読めない。  そんな彼には慣れている彼女だが、次の一言はさすがにどうかと思った。 「だから、エリカ嬢に笹をもらおう」 「………、とりあえずいつもの苦情より先に突っ込もう。なんでそうなるんだマスター。  そしていつもの苦情だ、僕が来るより早く血の吸い合いをやめてくれ」  そういったのは部屋の入口に立っていたカメックス。その最大の特徴たる甲羅が見当たらない、  そこを除けばただカメールに見えるだけのただのカメックスだ。そこ、興味ありませんとか言わない。 「おはよう...
  • 5スレ>>732
    「今日は7月7日……七夕の日だ」 そう言うとタイチは後ろに隠し持っていた手作りの短冊をみんなに渡した。 「まぁ、折角の行事だからって事で、短冊を用意してみたよ」 ~~~~~~~~~~~~ 「……マスターが進んでこういう事をやるとは珍しいな」 「私も同じ事を言おうとしていました……」 ユンゲラーとリザードが率直な反応をすると、タイチは二人に近づき 「正直、最初はやらないだろうと思ってたけど……」 そう言って遠くの方にいる他の二人の方を見る。 「へえ! そんな日があったんだ!」 「私も知らなかったです。そんな日が会ったなんて」 ピカチュウ、シャワーズが短冊を物珍しそうに見つめながらそう言っていた。 「片や野生だったから、片やR団に捕まっていたとはいえ……行事自体を知らないのが二人もいるのはどうかなと思ってさ……」 「「なるほど……」」 そう言って七夕を知ってい...
  • 5スレ>>708
     旅をするぐらいなのだから、この道で尊敬する人の一人や二人いるのが当然だ。  かくいうオレも目標とする萌えもんトレーナーが二人ほど存在する。  普段はその博覧強記ぶりを存分に発揮させ、オーキド博士とも交流のある大博士。  そして一度戦闘となれば、相棒のウインディを筆頭に、全てを炎で焼いて焦がす兵達を率いるほのおタイプのスペシャリスト。  グレンジムリーダー、カツラ。  一人前のほのおタイプ使いを名乗るには、まず避けては通れない大御所である。  そして今、オレはその男の陣取るジムへと足を踏み入れた。  “かえんほうしゃ”飛び交う光景が日常なだけあって、屋内はあらゆる水分を排したサウナのようだ。  唇が割れ、体の内が沸騰してる錯覚に襲われる。とはいえ、耐えられない環境ではない。  オレをそんな体質にしてくれた元凶、というか、原因に話しかける。 「いいかリザードン。今日は胸を借りるつもりで、だけ...
  • 5スレ>>728
     スリーパーの催眠にかかったデルとメリィ。  二人は、最愛の人であるはずのアキラに容赦なく攻撃を繰り出す。  怯えるサイホを庇いながも、打つ手なしのところまで追いつめられるアキラ。  ……救いの手は、突然の竜巻とともに現われたのだった。 『深林の追跡者(後編)』  デルとメリィの動向に気をつけつつ、ゲンはアキラに状況を聞く。 「とりあえず、何があったんだこりゃ」 「俺にもわからない……ちょっと二人が席を外して、戻ってきたら襲ってきたんだ」 「……(コクコク」 「……アキラ君」 「ん、どうした?」 「二人とも……催眠術にかかってる」 「うお……マジかよ」 「何だって!? 催眠術って、眠らせる技じゃ……?」  驚くアキラに、ホウはほんの少しだけ眉を歪ませて更に説明する。 「ボクやゲンの使う催眠術と原理は同じ……ただ、意識を混濁させた後に強力な暗示をかけるとこうなる」...
  • 5スレ>>776
    【デートシリーズその4 -キュウコン編-】 本日は恒例のデート予定日。 陽気に行き交う人々。財布の心配をしながら練り歩く時間がやってくる。 そう、思ってたんですけどね…。 「なぁ、どっか行かないのか?」 「この暑い中、無理して出かけることもなかろうて。主(あるじ)も辛かろう?」 さっきからずっとこのやり取りが繰り返されている。 決して丈夫そうに見えない木製の椅子にふんぞり返り酒を呷る姿は、容姿さえ除けば、とても女性らしさを感じるものではなくて…。 「そもそも主が目算をつけとらん故に参られんからに、少しは考えたらどうじゃ?」 しかもプランは全て俺任せというこの体たらく。 「そうはいってもなぁ…。この時期だとどこ行ってもいっぱいだろうし」 当人はどこへ行きたいという希望も特に無いらしい。 そういえばこいつ、普段の休養日もギャロップと訓練してるか酒飲んで寝てるか、いつの間にか出かけていつの...
  • 5スレ>>707
    「ごーしゅーじーんーさーまー」 「暇だからってくっつくなー。もうそろそろ暑く感じる季節だからー」 「どーこーかーにーいーくーでーすーよー」 「きょーうーはーよーるーかーらーバーイートーあーるーかーらーだーめーだー」 「いじわるーですー」  畳にうつ伏せって寝転がっている俺の背に、べとべたぁが馬乗りになって騒いでいる。  ……ゆ、ゆっくりさせてくれ。  なぜ疲れているのかを聞かれれば簡単な話で。  養う対象にふりぃざぁが増えた分、稼ぐ必要があるわけでござい。  単純に考えれば五割増。  週に二十時間働いてたとしたら十時間も増えるってことだ。  まぁ実際は、  べとべたぁ→子供料金  ふりぃざぁ→大人料金  とかあって普通に五割では済まないのだけど。  最初のうちはわずかな貯えを切り崩して持ちこたえていたが、そろそろ限界ということでバイト時間が増大した。 「いーちーじーかーんーねーむーらー...
  • 5スレ>>729
     やあ、こんにちは。オレは萌えもんのマンキーだよ。名前はサルサ。  あ、いま「うはwwww俺ッ娘キタwwwwwww」と思った人、残念だったね。  オレはオスなんだ。だから、一人称がオレでも別段おかしくはないんだ。  しかし、オレは今、残念な気持ちでいっぱいなんだ。 「何故だ……何故なんだ……」  よく考えてほしい。  オレ達は萌えもんだ。幼女を思わせる愛くるしい姿をした萌えもんだ。  ぶっちゃけオスはイラネッ、なんて思う不届きものもいると思う。 「そうなんだよ……オスはいらねぇ……」  そうだ……オスはオレ一人で十分だろう……なのに……なのに……。 「どうしてこのパーティーには! おにゃのこがいないんだーーー!!!!」  トキワの森の中心で、オレは愛を叫ぶのだった。  おサルのサルサ! 魂のルフラン編  「何を意味不明の絶叫をしている、サルサ」 「ぬ、リディ...
  • 5スレ>>766
     『ブッキング』という言葉がある。 大体は、複数の約束事を同時系列で先約してしまったり、または予約した事象が重複したりと、 そんな意味合いで使われることが多いだろう。 勿論、それは当人にとっては"得てしてそうなってしまった"ひとつの結果なわけであって 多岐にわたる約束事の中で、意図せずそうなった場合が多いだろう。 「そんなつもりは、なかった。」 ・・・故意に行うそれとしても、本人にとっては不本意な結果でしかないかもしれない。 しかし如何なる過程を得ようが、もし仮にそのようなことが起こってしまったら。 終端の重なった因果の一点に立ち、何を思って、何を願うだろうか。 ―――ああ、せめてあの時あの場所まで、時間を戻せたらいいのに・・・? それもある。 それもあるのだが・・・ 僕は、僕が置かれているこの状況では、寧ろこう願うだろう。 ―――ああ、せめ...
  • 5スレ>>718
     家に戻ってきてから数日が経った。  そろそろ旅に戻ろうと思うのだが、母さんがあの手この手でひき止めようとするので、中々踏ん切りがついていない。  今日は生憎の雨で、仕事に出た母さん以外、つまり僕とニーナはやることも特になくて暇を持て余していた。  ……外に行ければやることあるのになぁ。  会うべき人がいる。それは友達であったり、萌えもんであったり、様々だ。  だが外に出られない以上、家で時間を潰す他なく、ごろごろだらだらと過ごしていたら、あっという間にお昼を過ぎていた。  そして、時計が三時を示そうと言う時だった。 「マスター、提案があります」  ニーナが暇つぶしの案を持ちかけてきた。  二十分後、準備が完了した。  ニーナは部屋に、僕はエプロンを装備して、中身のない鍋をかき混ぜていた。  ……勿論病んでなどいない。  そしてそのまま三時半になるのを待つ。  その時刻になる...
  • 5スレ>>761
    まだ8月だというのにやけに寒い。 確かに私室では冷房をかけて寝るが、業務用クーラーじゃあるまいし、こんなに冷え込むことはありえない。 というか俺は転移装置の稼動実験をしていたはずだ。寝ていた覚えはない・・・ しかし寒い。真冬の積雪の上を夏服で寝ているような寒さ・・・実際に手にも雪の感触が・・・って雪? その冷たい感触で寝ぼけていた俺の頭は一気に覚醒する。 そして辺りを見渡すと一面の雪景色だった。 「・・・ここは・・・どこだ?」       *** 「お互い自己紹介が遅れたな。ワシの名前はオーキドじゃ。周りからは萌えもん博士と呼ばれておる。」 「俺はサトルといいます。しかしいいんですか?見ず知らずの俺を中に入れたりして・・・」 「気にするな、困ったときはお互い様じゃ。」 私は今マサラタウンという小さな町の研究所に来ている。 あのあとすぐ近くに整備された道があるのを見つけ、...
  • 5スレ>>746
    「ふぁ~~……ふひゅ」  今布団から起きてあくびをしているのは早羽人(サバト)。  ごく普通のどこにでもいる男の娘。  しいて違うところをあげるとすれば、ズバットと人間のハーフってとこかな。  とまぁ茶番はこの辺にして、彼女…と言いたくなるような彼は、先もいったが半分ズバットの人間である。  母がクロバット。父はハナダでジムトレーナーをする程度には腕の立つトレーナー。  そんな彼の夢は、かつての父のように各地のジムを攻略し、萌もんリーグの頂点に立つことだった。  ……まぁ、元来が弱気で、まだまだ幼い彼が夢を実現できるのは遠い未来だろうが。 「……っと」  階段の手すりを飛び越え、2メートル以上を落下して着地する。  その飛び越え方も、片手をついて両足を横から持っていく……まぁ、漫画とかでよくあるあんな感じの越え方で。  このあたり、父親の性格を十分受け継いでいることがうかがえる。 ...
  • 5スレ>>731
    「完成しましたよぅ……!」  現在七月七日、午前五時四十五分。  卓袱台に広げられた布に向かって、ふりぃざぁがばたりと上半身を投げ出した。  俺がテーブルクロス引きよろしくその布を引き抜くと、鈍い音が響いたが無視して、 「ふむ……浴衣か……」 「うぅぅ……べとべたぁ大佐用のですよぅ……」  軽く充血した目に涙を浮かべて、ふりぃざぁがふらつきを伴って復帰した。  浴衣の確かな出来に頷きながら、 「ともあれお疲れさん」 「ありがとうございます……」 「しかし、べとべたぁを驚かせたいからってよく夜中にやるよな」 「大佐が喜んでくれる姿を想像したら……」  えへへ、とふりぃざぁは頬を染めてはにかんだ。  生暖かな目で見守ってやると、だらけた顔が整って、 「それでは顔を洗ってきますよぅ」 「その後はそのまま時間まで寝とけ。今日はフリーなんだろ?」 「はい。おやすみですよぅ」  ふらふら...
  • 5スレ>>730
    「…ねぇ、ディー」  傍らに在る、マスターいわく『スタンド』に話しかけるカメックス(♂)。  ディーと呼ばれたそれは言葉を発しないためこちらを向くことで答えた。 「…かえりたい」  この、何かがおかしい世界から、日常へ。 「Schlangebeisen! フハハハハア!」  マスターが何かを振り回している。鞭のように見えるが、刃が付いているようだ。  しかもその身長を超えているであろうほどの長さの、である。  ふつうの人間はこんなもの使いこなせない。さすがクロバットと血を分けあっている(現在進行形)だけある。 「く…! 攻撃範囲は広いけど、所詮打撃武器! 固定砲台なめないで!」  ちょっと待て③⑥。12(1ダース)×3で③⑥。あんたはどう考えても移動砲台だ。  独立戦闘可能な…ていうかあんたは雷だからそっちじゃないし、 「”神鳴(ディバイン)…”」  だから違うって、 「させぬ! ”...
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