神戸居留地
かつての名前→宸碧玉
この名前の由来は手元にあったお茶缶から
雀風:手役重視派 三色同順、チャンタ、一気通貫などの2翻役が特に好み
一言:金を湯水のように使ったことを少し後悔した
いやむしろこれまでの期間中でのことが殆ど力にならなかったことが一番悲しいかも
お勧めの書籍
Aクラス麻雀 著:阿佐田哲也
東大式麻雀 強くなる打ち方 ネット時代にも対応 攻めのセオリー 著:井出洋介
麻雀テクニック 著:福地誠
小咄
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ツモ  ドラ
普通ならば
 を切って   、  、  の待ちにする手だが、
親からリーチがかかっている上に、子で他に  と  を鳴いていて
ピンズの染め傾向の相手がいる。
 が場に2枚出ているから   はないが、   の待ちや
  のカンチャンは当然存在する。
また、親の捨て牌には  と  があるが  は通っていない。
ここである打ち手は散々迷った挙句に、  を切ってリーチをかけた。
その後親が  をツモ和了し、打ち手はロン牌を止めたことに満足するが
それを観戦していた男が後にこう言うのである。
「さっきの  ですがね――」
「え――?」
「二盃口の  待ち」
「ああ、あれ、あんなふうにうまく行くときもあるんですが」
「いや、あれはまちがいでしょう」
「どうして?親リーチは  が当りでした」
「ええ、でもまちがいです。特に  打ちはね」
「そうかな」
「簡単にいっちまえば、持ち点によりますが、あのとき点差はたいして
開いていませんでした。筋のいい打ち手なら  打ちです。  、  と
おろしていく。親がリーチ前に  、リーチ後に  を捨てていましたしね」
「オリるんですか、あの手を」
「いや、廻るんです」
「でも二盃ロがなくなる」
「ええ。ピンズをあとで持ってきたとき、  、  、  、  、
どれでもテンパイに復活できます。特に  はドラだしね。
それ以外の危険牌ならば、仕方ありません。  打ちです」
「  は当りですよ」
「あの場合の結果をあまり重視しない方がいいです」
「そんな無茶な」
「ですが、そうなのです。第二の策ですが、テンパイを保持するのなら、
 よりは  を打つ手です」
「おかしいな、放銃しては何にもならないでしょう」
「放銃は結果でしょう。その前に  が放銃脾だとわかりましたか」
「わかりました。勘が来たのです」
「あとになってそう思えたんでしょ。何か考えておられたようだけど、
考えることはべつに無くて、決断がつかなかったわけでしょ。
勘を利かせる麻雀は最高の打ち方だと僕も思いますが、それははじめから
別の手筋になっていきます。勘でいけば四巡目だろうと、
国士放銃は事故でなく大エラーになるでしょう」
「本能を完全に生かせないならば、セオリーを深めるべきです。あの手は
 を打つより  を打った方が、ずっと奥の深い手になる。  と  の危険度が
同じならば、奥が深く、手幅が広く、あとの変化に耐えうる牌形にすべきです」
「  がとおったとしてどう変化させます」
「危険牌を握れば、  、  おとしです。
あとはその危険牌の生き方如何で、ソーズを刻子に持っていくか、
 、  とオロしていくか、  一丁が拠点になるかならないかで、
この場合大変ちがいます。麻雀はそういうものです」
「何故そう断言できるのです。麻雀にこの一手なし、
絶対の正解などないでしょう」
「ええ、そうです」
「あの場合の完全な正解はありません。しかし、長く打ってると
ああいうケースはよくあるでしょう。  を打って損するのは三割、  を打って損するのは七割の確率とすれば、いつも  を打つことをまず覚える必要があるのです。
これは基本フォームですよ」
「そのフォームができないうちに手前勝手な勘打ちをすると、麻雀の伸びが
とまるばかりでなく、どんどんエスカレートして手前勝手なだけの麻雀になります。
これはカモの道です。  を打って放銃するより、
 をとおして成功したと思う方が一層悪い結果を生むのです」
「茶木先生、雀荘に死す」(東一局五十二本場)/阿佐田哲也 より
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最終更新:2013年03月11日 23:11