【 魔人 】
悪魔や魔神と言われるラーリスの使徒である異形の侵略者、
その中において、ラーリスにすらも従わぬ異端者達です。
彼(女)らは、己の分身たる移し身を、魔法文明時代に開かれた転移陣を利用して、ラクシアへと顕現させます。
その際、彼らは活動しやすいよう、そして強大な魔神を拒む次元門を超えるために、
人族によく似た、そしてスポーンにも劣る虚弱な強さの移し身―魔人―を生み出します。
彼らがラクシアへと渡ってくる理由は、正に千差万別ですが、共通して「成したい事を成す」ために現れます。
好奇心を満たすために、始まりの剣の力を得るために、欲望のままに振舞うために、
そして、中には、ラーリスに対抗しうる橋頭堡を得るために、ラクシアに王国を作ろうとする者もいます。
魔人たちは、人族社会や蛮族社会に入り込み、己の目的のために奔走します。
しかし、人の姿を取っていても、その本質は魔神そのものであり、その特性により正体が暴露される事もあります。
正体が露見すれば、魔人は魔神として扱われ、討伐対象となり、そして実際に狩られてしまいます。
そのため、大半の魔人は冒険者となり、たとえ露見しても返り討ちに出来るよう、己を鍛えあげるのです。
なお、ラクシアにおいて魔人が極稀にしか確認されていないのは、もともと魔神が稀少種である事に加えて、
転移陣の存在する古代遺跡から外に出る前に、罠や怪物に魔人が打ち倒され続け、
その内に本体の魔神が飽きてしまい、移し身を送り込む事をやめてしまうのが理由だと、魔人の大半が語ります。
種族外見
魔人は、任意の年齢の人族あるいはPC蛮族の姿を、己の姿と出来ます。
ただし、「ルーンフォーク」「グラスランナー」「フロウライト」「フィー」「ライカンスロープ」は指定できません。
また、「ナイトメア」を指定した場合は常に異貌後の姿となり、「ラミア」の場合は下半身は常に大蛇のままとなります。
基礎となる姿を決定すると、二度と変更できません。
種族制限
あらゆるプリースト技能を取得できません。
作成時の基礎能力値と出自は、指定した種族のものをそのまま流用した上で、任意の能力値一種を+6します。
姿で指定した種族の種族特性を有する事はなく、穢れを生まれ持った種族であっても、穢れを有しません。
寿命なき不老であり、穢れを一時的にでも付与する効果をすべて無効化します。
また、魔人に対する「デーモンルーラー魔法:デーモンシード」も無効化されます。
性別は基本的に男女どちらかですが、無性、あるいは両性具有を指定できます。
ただし、どの性別であっても、魔人は生殖能力を有しません。
「交易共通語」「汎用蛮族語」「魔神語」を初期言語として取得しています。
種族特性
【異界の理】
シナリオ終了時の成長回数が通常の2倍となります。
死亡時、魔人の死体は消滅し、指定の姿と出自を除く、所有アイテムを含めたデータはすべて失われます。
ラクシアに再び魔人を顕現させるためには、データ的には初期作成時からやり直す必要があります。
ただし、総合名誉点に関しては半減されるに留まります。
移し身で得た記憶もある程度保持できますが、魔物知識によって得た数値データの知識のみ失われます。
この時、魔人の技能取得や戦闘特技のリビルドは自由に行なえます。
また、初期作成時同様、1200ガメルを得られます。
ゲーム中の処理として、死体はその場で消滅し、新たな魔人の体は、転移陣により再顕現します。
これにより、死亡したシナリオ中の復帰は通常行えませんが、魔人は再顕現した上で、経験点と成長を得られます。
得られる基本経験点は、結果的に成功していれば1000点が、失敗していれば500点となります。
この処理はあくまで通常処理であり、何かしらの理由で即時強制蘇生が成された場合、それが優先されます。
【魔神の瞳】
暗闇でも昼間と同じように物が見えます。
特性強化
魔神の瞳が強化されます。
6LV :「真偽判定」の達成値が+2されます。
11LV:知覚が「五感(暗視)」から「魔法」へ変更されます。
弱点
弱点隠蔽判定に失敗すると、正体が完全に露見します。
ただし、真偽判定によって「人族の姿をかぶった何か」だと気づかれていなければ、
魔人は弱点隠蔽判定に自動的に成功します。
正体が露見した際、蛮族の姿を指定し「名誉人族」に類する称号を得ていた場合、
この称号は失われ、総合名誉点も減少します。
運用指針
魔人はラクシアの社会情勢的に、事実上「孤立無援」の存在です。
魔人個人の性格がどうあれ、社会において魔人は魔神そのものであり、決して敵がいなくなる事はありえません。
そして、その特性ゆえに、ゲーム的にも、シナリオ的にも、通常のような仲間を集めての冒険は困難を極めるでしょう。
よって、この魔人をPCとして運用する場合、ゲームブック等でのソロプレイを強く推奨します。
NPCとして運用する場合は、死んでもまた湧いてくる顔なじみの敵キャラとして出すといいでしょう。
最終更新:2012年10月24日 00:56