アマ橋からダイブ
その1 sage 2006/05/08(月) 15:31:46.66 ID:yB3ap9D4
もに子「いやもにぃやめてもにぃ・・・」
眼下は目の回るような谷底、
尼橋近く街道から少し外れた人通りの少ない崖に1人のもに子が手足を縛られ立たされていた。
全身をガクガクと震わせ足元には恐怖のあまり漏らしてしまった尿が水溜りを作り、
その可愛い2顔は無残に潰れ見る影も無いそして恐怖からくる涙と血の混じった鼻水がグロテスクな
顔をより一層彩っている。
ニュタ男「ションベンなんか漏らしやがって汚ねーな」
傍らには1人のニュタ男、薄ら笑いを浮かべながらもに子に言った。
どうしてこんなことになってしまったのか・・・
もに子の頭の中では恐怖と共に数時間前の出来事と後悔の念が頭の中を繰り返し駆け巡っていた。
--1時間前ビスク西--
もに子「今日も沢山買い込んだもにぃ、ちょっと媚びれば男どもは安くしてくれるからホント助かるもにぃ」
人ごみの中をもに子は歩いていた、ペットのバルドスはその後ろでドカドカと足音を立てながら付いていく、
自慢のペットを連れビスク西の露店を回る、それがもに子の日課だ。
装備や食料を買い込みこれからいざ冒険へと踏み出そうとした矢先事件は起こった。
バシッ!
もに子の連れていたバルドスが1人のニュタ男とぶつかる。
人の多いビスク西の露店街、ペットが人とぶつかってしまうことは日常茶飯事、
元々人の多い場所で大きなペットを出すのはマナー違反だがそんなことはもに子には関係ない。
他人にぶつかったり邪魔だと言われても男の場合なら自慢の媚び売りで大抵は許してもらえる。
例え許して貰えなかったり相手が女の場合でも垂らし込んだビスクガードに間を取り持ってもらえばどうにでもなる。
特に最近はモニコンと呼ばれるもに子好きが多くなっているので垂らし込むのは容易い。
もに子「お兄ちゃん怪我はないもにか?本当にごめんなさいもにぃ」
そういっていつものように体をすりよせ上目遣いで謝るもに子。
ニュタ男「いいえ、私がよそ見していたのが悪いんですよ」
ニュタ男はもに子の体を摺り寄せる行為に照れながらそう答えた。
もに子「でも、もに子お兄ちゃんに悪い事したもにぃ、お詫びをしなきゃもにぃ。」
お詫びなんてする気など毛頭無い。
ニュタ男「じゃ、じゃあ、お詫びの代りに僕とお茶しませんか美味しいお菓子の露店が近くにあるんですよ、ご馳走します。」
もに子「え、いいもにか?悪いのはもに子なのにご馳走になるなんて(なんだナンパの口実もにか、これだからモニコン野郎は・・・)」
ニュタ男「ここで会ったのも何かの縁ですしぜひご馳走させてください。」
もに子「行くもに!もに子お菓子だぁ~いすきもにぃ!お兄ちゃんの事もだぁ~いすきだもにぃっ!」
そういうともに子はニュタ男の腕を掴み体をすリ寄せる
二人は一路お菓子の露店へと向かった。
& </b>◆u5GxYcXRVw <b> sage 2006/05/08(月) 15:32:10.97 ID:yB3ap9D4
--45分前西銀階段脇の路地裏--
ニュタ男ともに子は西銀近くの階段脇にある道を進んでいく。
もに子「こんな所に美味しいお菓子の露店があるもにか?」
さすがに不安になったもに子はニュタ男に聞いた。
ニュタ男はもに子の問いかけに無言で振り向くと次の瞬間もに子に対して持っていたモルゲンを振り上げた。
振り下ろされたモルゲンは的確にもに子の顔を捕らえ、
グシャという音と共に棘のついた鉄球がもに子の顔にめり込む。
もに子「もにぃぐへぇっ!」
もに子のたんせいな2顔は一瞬にして無残な装いに変わる、
今の一撃で顔面の骨が折れたのか顔は無残に潰れ皮膚は腫上がりその顔はまるでエルモニーとは違う
何か別のグロテスクなモンスターのようである。
倒れたもに子は激痛で悲鳴を上げながら地面を転がり回る
もに子「ぎゃあぁあああああ!!!」
ニュタ男「プッ可愛い顔が台無しだなw」
ニュタ男は続けざまに後頭部目掛けてスニークを決める。
ニュタ男「街中でバルドスなんか連れやがってガードも垂らし込んでるらしいが、世の中モニコンだけじゃないんだよ」
薄れ逝く意識の中ニュタ男の吐き捨てた言葉が耳に入った。
その後路地裏で気絶したもに子はニュタ男によってもに子の持っていたアニマルゲイジに詰め込まれ、
ガードに見つかる事も無くレクスールまで連れてこられ現在に至る。
--現在レクスールヒルズ--
ニュタ男「ペットが落ちて大丈夫だったんだ、お前も大丈夫だよ」
ニュタ男はもに子のカバンからさっきもに子が露店で食料にしようと纏め買いしたバナミルや揚げパンを取り出し頬張りながらそういって笑った。
連れていたバルドスは既にニュタ男によって谷底へ蹴り落とされた、
しかしペットウインドウでは無傷、谷底で生きていることはわかる。
だがその姿は只でさえ深い谷底と、もに子の腫上がった顔、目からあふれ出る涙が邪魔をして確かめることは出来ない。
ニュタ男「だったらリボーンでもかければ?」
ニュタ男そういって笑う。
もに子「リ、リボーンなんて使えないもにぃ・・・」
もに子はニュタ男がスカイウォーカーという自分のシップをみて死魔法を使えるわけがないと踏んで言っていると言うことにすぐに気づいた。
ニュタ男「ムトゥーム行った時に拾ったリボーンのノアピとPNQ1個あるけどいるか?もしかしたら成功するかもよ?」
スキル0でスキル90のリボーンワンスが成功するなど相当低い確率だ、でも0では無い
もに子には目の前の限りなく無いに等しいチャンスも希望の光に見えた。
もに子「リボーンのノアピほしいもにぃ!」
もに子は涙声で叫んだ。
ニュタ男はそれを聞くともに子の方に近寄り谷底とは逆方向の地面にもに子の顔面を叩きつける
もに子「ひぎぃいいいいいもにぃぃいいい!」
じんじんと痛む顔面にさらに激痛が走る。
ニュタ男「ほしいもにぃだと?どうか私にノアピと触媒をください、お願いしますだろこの糞もに子!」
もに子「お、お願いしますもにぃ・・・、ど、どうか私にノアピと触媒をくださいもにぃ・・・」
ニュタ男はそれを聞くとほらよとノアピとPNQをもに子の方へ投げつけた。
もに子はノアピを使いリボーンを覚えると恐怖と苦痛、絶対失敗できないという緊張から上ずった声で詠唱をはじめる。
チャンスは一度しかない間違えないように噛まないように丁寧にリボーンの詠唱をする・・・
その3 sage 2006/05/08(月) 15:32:44.62 ID:yB3ap9D4
・・・Fizz
詠唱失敗、もに子の頭は真っ白になる。
スキル0では失敗しても当たり前、しかしもに子には天にも見放された思いがしていた。
ニュタ男「あーあ失敗だな、じゃあそろそろ落ちてもらうか」
ニュタ男はそういって笑った。
もに子「嫌もにぃ嫌もにぃ!」
もに子は必死の抵抗をするが手足を縛られているので何も出来ない。
ニュタ男「だったらムーンフォールかけてみろよ、調和90↑のムーンフォールなら助かるかもよ?」
いくら調和90↑のムーンフォールでもこの高さでは助かるはずが無い、
そうは思っても、もに子は藁をも掴む思い出ムーンフォールをかけることにした。
手足の枷をはずされ全身震えた体でムーンフォールのモーションに入る、
恐怖で錯乱していたもに子には枷を外された今が逃げるチャンスだということにも気づいていない
次の瞬間木の葉が舞い上がりムーンフォールは成功した。
ニュタ男「じゃあ効果が切れないうちに落としてやらないとな」
そういうとニュタ男はポンともに子の背中を押す。
もに子「もにぃ!!!いやもにぃいいいい!!!!!」
空中に投げ出されたもに子は泣き叫びながらムーンフォールの効果でゆっくりと落下していく。
そうムーンフォールをかけた事により恐怖の時間をより多く味わうことになってしまったのだ。
そしてその効果が切れると一気に加速が始まり・・・5000ダメ。
--数分後レクスールSB前--
気が付くともに子はSBの前にいた。
数分前の恐怖の体験と味わったことの無い激痛が頭を過る。
もに子はとりあえずSBにたのみ死体を引き寄せてもらう。
血と涙と鼻水、尿でぐっしょりと汚れ、無残に潰れた顔の死体が自分の前に現れる。
ルートが終わるとあの永遠にも思えた恐怖から開放された安堵感と虚無感で項垂れるようにその場に座り込んだ。
この顔は元に戻るだろうか・・・そんな事を虚ろにかんがえながら終始無言で自分の顔の傷にバンテージを巻きつづけるもに子、
そんなもに子を後ろからヘラヘラとした男の声が呼ぶ。
疲れきった顔をしていたもに子の顔が一気に強張る、恐る恐る後ろを振り向くとそこにはさっきのニュタ男が立っていた・・・
もに子の地獄はまだ始まったばかりだ。
最終更新:2007年07月28日 20:32