ワラゲッチャー




618 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/02/05(月) 01:41:37.82 /5g3mEy6

ダイアロス某所、ワラゲッチャー本部。
小さな洞窟のようなこの場所にワラゲッチャーの5人がいる


「暇だぁー!」
「確かに暇なのだぁ」
ワラゲッチャーは普段からWarで山賊をしている訳ではない。
大抵は本部でダベっているのだ。
とはいえ、Pre、Warを問わず連絡があればすぐに出動出来る体勢を整えている(と本人達は思っているようだ)。
「どうする?またタルに行ってみる?がるぅ?」
「あかん、あかん。あんなとこはもうこりごりや。他んとこがええて」
「何か事件でも起こってくれたらいいんだけどなぁ」
「がるるぅ・・・」「そんな毎日、毎日事件があったら大変じゃないの?」
「・・・それもそうなのだ・・・でも暇なことに変わりはないのだぁー」


ジリリリリリ・・・


かかってきた電話を素早くイエローが受ける(といっても居留守だが)。
「はい、こちらワラゲッチャー本部。御用の方は(略)ピー」
受話器むこうから男の声がした。何処かで聞いた事のある声だった。
『ちっ、また居ねぇのかよ。いやもしかしたら、また実は電話の前に居いました、つーオチじゃねぇよなぁ』
「!・・・その声・・・またあの時の山賊かー!」
『! うおっ、また居留守かテメエらは!
・・・まぁ、いいか耳の穴かっぽじって良く聞け。俺達はいまから西で一人のもにこをメガバで消毒する。大衆の目の前でな!』
「なにー!お前達そんなことしてどうなるかわかってるのか!」
『今回はCCも通用しないぜ。テメエらの別キャラが違う場所でlogoutしたのは確認済みよ。
あばよ。ハハハハハハ』
ガチャ

「くっそー!」
何も出来ない事に対しイエローは怒りをぶちまけた。
「な、何があったんイエローはん?」
「この前の山賊が西でもにこを消毒するって言ってきた・・・」


619 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/02/05(月) 01:44:13.84 /5g3mEy6

「またあいつらなの?全然懲りてないじゃない」
「でもどうやって西までいくの?がるるる?」
「それが・・・今回はCCも出来ないから打つ手が無い・・・」
皆が考えこむ中ブルーが一人何やら嬉しそうにしていた。
「フフフ」
「ん?ブルーはんどーしたん?」
「こんなことも有ろうかと、テレポートpotを買っておいたのだー!」
「その手があったかぁ」
「でもテレpotて高いんじゃ・・・」
「うん、とっても高かったのだ・・・じゃなくてこれで西までいくのだ!」





城下町ビスク西エリア
(AUC):えー、ビスクのみなさんこんにちは。
今回、我々山賊団は最近MPKを繰り返す愚かなエルモニーを捕獲しました。
ただいまよりメガバで消毒しますのでみなさん見ていって下さい。

「MPKのモニって最近有名な奴のことかしら?」
「あいつか、やっと捕まったのか」
「俺、あいつに殺されかけたことあるぜ」
普段から賑わう西エリアのざわめきが大きくなっていく。
しばらくすると山賊と磔にされたもにこの周りには多くの人々が集まっていた。
「いやー!放してもにー!」
「フフ、準備は整った!」
山賊は叫んだ。
(SHOUT):みなさん!
では今からこいつを消毒します!


助けようとするものはいなかった。
皆、このもにこがしてきた事を知っているからだ
ただ、ある5人を除いては。



620 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/02/05(月) 01:45:41.65 /5g3mEy6

「ちょっと待ったぁ!」
突然の大声に山賊が振り返る。
「誰だ!」
~~~♪~~♪~(ry
「ワラゲの平和を(ry」
「ワラゲッチャーV参上!」
毅然と立つ5人組ワラゲッチャーであった。
「わ、ワラゲッチャーだと!」
突然の登場に驚く山賊達。
しかしその顔はすぐさま不敵な笑みに変わっていた。
「ふははは。俺達に策が無いとでも思ったか!」

(SHOUT):ビスクのみなさん、こいつらはこの馬鹿もにこを助けるつもりです!
そしてこいつらは以前無抵抗な我々を一方的に殺害した奴らでもあるのです!

山賊の煽りは完璧だった。
人々は一斉にワラゲッチャーに向かっていく。
「え、何ー!」
「山賊の言葉は嘘なのだー」
「がるるるるー」
ワラゲッチャーは大衆の前になす術も無く5人まとめてロープでぐるぐる巻きにされていた。
「はっはっは。馬鹿だな、ワラゲッチャーV」
「はなせー」
「なにすんねんお前らー」
「ふっふっふ。テメエらは特別にフレイムブレスでこんがりと焼いてやるぜ」
そう言うと山賊はウォッカを取り出した。
「さぁ、ワラゲッチャー!消毒されるがいい!フレイムブレス!」
ウォッカを口に含み点火、炎を吹き出した。
「うわああぁー」
押し寄せる炎の渦がワラゲッチャーを襲う。
正に灼熱地獄。
消毒としては最高の技だった。
炎が消えるとそこには黒焦げの5人組、もといワラゲッチャーの姿があった。
「ケホッ、ケホッ」
「熱いのだー」
山賊は腹を抱えなが爆笑している。
「ハハハ。全員ワラゲブラックになってしまったなぁ。ハハハハハハ」
ワラゲッチャーは悔しくてたまらなかった。
「私達が消毒されちゃつなんて・・・」
「この借りは絶対かえしたるからなー」
「がるー」

「今回は我々の勝利だな。ハーハッハッハ!」
山賊の笑いは遠く響いていた


~おわり~



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最終更新:2007年07月29日 21:52