モニ鑑札




121 名前:MoEのTVCM 投稿日:2007/06/02(土) 07:57:04.95 SIETQ26s

「ねぇねぇダイアロス島って知ってるもに?」
「知らないもにぃ」
「戦わなくても生きて行けるもにぃ」
「どうしてもに?」
「ダイアロス島に来たらおしえてア・ゲ・ル・モ・ニ☆!」

キ・カ大陸で見たダイアロス島移住の宣伝、イルミナの呼びかけの後に空に映し出されるそれには、
二人のモニコのナレーションと共にモニモニと楽しそうに踊る3人のもにこ、
そしてオシャレな格好をして変わった熊を倒すもにこの映像が映し出されていた。
空に写る宣伝を見つめるモニ子は見たこともない魔法の宣伝にはもちろん、その内容にも衝撃を受けた。
そして確信する、ダイアロス島はエルモニーの楽園に違いないと。

その日以来、大陸の片田舎から帝国を目指し帝国の港から盗んだ手こぎ船でダイアロスを目指したのが丁度1週間前、
もに子は念願のダイアロスの地を踏んでいる。
途中島目前のところで凄まじい嵐に巻き込まれ難破し船から海へ投げ出されて溺れるというハプニングに見舞われたものの、
モラ族に助けられ一命を取り留め、親切に小遣いや装備まで貰えてしまった、
サルみたいなモラ族が何か説明していたがもに子の頭の中は何とか無事に”エルモニーの楽園”についた嬉しさ、
そして早速その恩恵にあずかった嬉しさでいっぱい、全然耳には入らなかった。

アルターという大陸ではみた事も無い魔法の装置でビスクまで飛ばされたモニ子、もう何もかもが新鮮で仕方が無い。
街中では予想に反しエルモニーだけでは無く様々な種族の人たちが行き交っている、
他の種族も多いものの、ビスクに並ぶ露店主達にはエルモニーが多い所を見るとやはりダイアロスはエルモニーの島なのだろう。
きっと他の種族達はモニ子達につられてやってきたモニコンどもに違いない、
あのモニコだけしか出ていない移住の宣伝を見ればモニコンどもが大量に押しかけて来ても不思議ではないはずだ。
モニコン共からお金を貢いで貰い戦わなくても生きていける、まさにここはエルモニー達の楽園、
宣伝ではもったいぶって言って無かったけれどこういう事だったのか
改めてこの島に来て良かったと思うモニ子であった。


122 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 07:58:08.60 SIETQ26s

「早速貰ったお小遣いで何か買うもに!
あのサル、700Gしかくれなかったけど、どうせこの調子なら直ぐに”お兄ちゃん”が見つかるもに。」

そういって辺りを物珍しそうに見渡すモニ子、
賑やかな露店街を見回すと無性に何かを買ってみたくなる。
そんな時モニ子の耳に威勢の良い声が聞こえた。

「いらっしゃいませもにぃいい~!」

声のした方向には一人のもに子。
足元には大量のパフェやケーキ、そしてバナミル、ラッシーなどの飲み物が並んでいる。
どうやらお菓子露店の売り子のようだ。
さっきアルター近くの洞窟でパンをくれる女を見つけ
「ただで物を配るなんて酔狂なバカがいるものもにぃ」とバカにしつつも
まるで卑しい乞食の様に食べは貰い食べは貰いとバカ食いをしたモニコ、
なのでお腹はすいていない、しかし露店から漂う甘い匂いにモニコの別腹は敏感に反応した。
甘いものが大好物のモニコ、不幸にも大陸から他の荷物を削ってまで持ってきた
大量のお菓子は詰め込んだリュックごとすべて海の藻屑になってしまった。
モニコは早速売り子もに子に話し掛ける。

「くださいもにっ☆!」
「い、いらっしゃいませもに・・・」

さっきまで元気の良かった売り子もに子、
しかし旅人装備のモニコを見るや今までの元気の良い呼び込みの声とは打って変わり
酷く動揺した声を上げ悲しそうな表情になる。

「どうしたもに?具合でも悪いもに?」
「い、いえ何でもありませんもに・・・こちら商品ですもに。」
モニコが心配そうに言うとその売り子もに子は慌てて目をそらし、
指定された菓子を袋詰にしお金と引き換えにモニ子に手渡した。

「ありがとうもに!美味しそうもにぃ」
「ありがとうございますもに・・・全部手作りなんですよ。」
「それに売り子さんのその格好、特にその首飾りが凄くオシャレもにぃ!」
「この首飾りは・・・きっとあなたもすぐに貰えますもに・・・。」
「これだけモニコンが居ればそうもによね、
もにこも早くお兄ちゃん見つけて可愛い衣装を買ってもらうもに☆!」

受け取ったお菓子を早速口に頬張り歩くご機嫌なもに子の後ろ姿をみて、
今にも泣きそうな顔をする売り子もに子、昔は自分もあのモニ子と同じく自由で希望に満ち溢れていたはずなのに・・・
首元に光る銀の首飾りに目をやり溢れ出そうな涙を必死に堪える売り子もに子、
しばらくすると涙声の残った上擦った声でまた客の呼び込みを始めた。
「いらっしゃいませもにぃ~お菓子や飲み物はいかがですかぁあ~!」
・・・・
・・・
・・


123 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 07:58:41.54 SIETQ26s

お菓子を頬張り満足げのモニコ、
それにしてもここのエルモニー達はみんなお洒落だ、
見慣れない衣服もそうだけれど一番目を引かれたのは可愛らしい髪型。
特に大陸では見たことの無いあのポニーテールの髪型が可愛らしい。
モニコもあの髪型にして欲しい、欲望に素直なモニコ、一度思い立つと居てもたっても居られなくなってしまった。
そんな時丁度美容院の呼び込みが耳に飛び込んできた。

「洗髪、ヘアメイク、整形も出来ます、お気軽に声をおかけくださ~い。」
それを聞くやいなやさっき買ったばかりのお菓子の最後の一欠けらをペロリと平らげ、モニコは声のする方へ駆け出していた。
声の主は声に合った上品で綺麗な優しそうな笑顔のコグねえさん、
その隣にはハサミを持った小奇麗な身なりのもに子がせっせとハサミを動かしお客の髪を切っている。
どうやら共同経営の美容院のようだ、モニコは早速コグねぇに話し掛けた。

「あの、お姉ちゃん!モニ子あの髪型にして欲しいもにぃ☆」
モニモニと媚びた声を上げ近くにいた6髪もにこの頭を指し示すモニ子

「はい6髪ですね。」

「でもモニコ、この島に来たばっかりで100Gしか持ってないもにぃ・・・」
ぐすんっと涙ぐみ財布の中身を見て俯くモニコ

「そうなの・・・分かりました、このこはまだ見習いなの、
だから今日は特別に100Gでヘアメイクして差し上げます、じゃあお願いねもにこちゃん。」

「ありがとうもに!おねぇちゃん大好きもにぃ!」
しめた!財布にはまだ500Gはあるがまだまだ買いたい物が出てくるかもしれない、
お兄ちゃんがすぐ見つかっても節約に越したことは無いのである。
コグねぇさんは隣の美容師もに子に指示するとモニコをその場にしゃがませた。
よく見てみるとハサミを持った美容師もに子は何かに耐えているような苦しい顔をして、
見るからに顔色が悪くハサミを持つ手もおぼつかない。
さすがにこれから刃物で頭部を弄る相手がこうでは心配になる、モニコは美容師もに子に話し掛けた

「どうかしたもに?」
「な、なんでもないですもに・・・」

小声でそう答え、何かを我慢するようにチャキチャキとハサミで髪を切る美容師もに子、
美容師もに子が気になった物の6髪になると嬉しさで一杯になりそんな事はどうでも良くなってしまった、
モニモニと体をくねらせながらコグねぇと美容師もに子にお礼をしてモニコはその場を立ち去ったのだった。



124 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 07:59:16.13 SIETQ26s

お客のモニ子を営業スマイルで手を振り見送るコグねぇさんを他所に、
美容師もに子がもう限界と言う具合にお腹を抑えてうずくまる。
「ちょっと休ませてくださいもに・・・」

「チッ!お前を一人前の美容師にさせるためにどれだけ金かけてると思ってるんだよキモニコ、
お前らモニ糞はスタミナが自慢なんだろ?文句いわずに働け糞が!」
今はお客がいないのを良い事に今までの優しい口調とは一転、
その綺麗な容姿からは余程想像のつかない汚い口調でコグねぇが冷たく言い放つ。

「少しだけで良いから休憩をくださいもに、
今日は昼休みも無かったもに!全然寝てないんですもに!・・・せ、せめてトイレ休憩だけでも。」

処分場から引き取られ美容師になるよう強要されたこのもに子、
少しでも経費浮かせるためにと、とうもろこしを刈り取りキビエキス採集、髪型・顔見本の複製etc
毎日睡眠も食事もなしで働かされていた。
いつもならある主人のコグねぇの昼休みに合わせた小一時間の小休止に軽い睡眠を取り、
たまに貰えるコグねぇの食べ残した昼ご飯を恵んでもらい疲れをとる毎日、しかし今日はそれすら無い。
いくらスタミナ自慢のエルモニーと言えども限界だ。

「トイレ?昨日から食事も水も与えて無いのに何を捻り出すって言うのかしら?
・・・ふふ、もしかして生のトウモロコシでも食べて腹を壊したの?」

バレていた・・・深夜キビエキス採集の時、あまりの空腹に口にした生のとうもろこし
そのせいで朝から刺すような腹痛と便意に襲われていることはこぐねぇにも分かっていたらしい。
だから今日はわざと休憩無しで働いていたのか、主人の意地悪さに美容師もに子は腹の痛みで歪めている顔をさらに歪める。

「お、お願いしますもに!どうかトイレだけで良いので行かせてくださいもにぃ、我慢出来ませんもにぃいいいいい!」
「しょうがないわね・・・。」
「ホントもにぃ!・・・い、痛いもにぃ!離してもにぃ!」

コグねぇのお許しの言葉に笑顔になる美容師もに子、
そんなもに子の1髪を掴みコグねぇはビスク西をズンズンと歩いていく。

「ほらここですれば良いでしょ?」
「もにぃ!」

勢いよく路地裏で放り投げられる美容師もに子、二人ばかり人が居たがもう我慢はできない。
そそくさと立ち上がると履いているスタイリッシュクロースパンツを一心不乱に脱ごうとする。
しかし慌てれば慌てるほどパンツのホックが外れない。

「ほらさっさと糞を捻り出せばいいだろキモニコ!」
コグねぇは怒声を上げヘラクレスシュートをそんなもにこの腹へ撃ち込んだ。

「もげぇえええええ!!!」
ブリッグチャッブリブリブリブリ!!!!!
もに子は吹き飛び壁に叩きつけられると同時に腹に溜まっていた汚物が半脱ぎのズボンの間から地面に染み出す。

「あらあら盛大に漏らしちゃったわねぇ」
モニ子の顔を足で地面に押さえつけ、溢れ出した液状の汚物にグリグリと擦り付けながらコグねぇは言う。

汚物の強烈な悪臭、美容師もに子とコグねぇの異様なやり取りに
路地裏にいた先客の男女は顔を歪めながらその場を立ち去ってしまった。


125 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 07:59:48.25 SIETQ26s

「あーあ、あんたの粗相のお陰で明日からビスク西じゃ商売出来ないわ。」
コグねぇはそんな先客達を横目で見ながらそう言うと台詞とは裏腹に笑みをこぼす。
しかし我慢していた物を一気にぶちまけた快感でもに子は放心状態、
何をされ、言われようが余韻に浸り顔を緩ませたまま耳には入っていないようだ。
そんな美容師もに子だが次の言葉で緩んだ顔は一気に引き締まり慌てだす。

「そんな汚いもにこはもう要らないわね、このまま処分場に引き取ってもらいましょう。」
「も、もにぃ!!!!・・・ご、ごめんなさいもに!どうか、どうか処分場だけは勘弁してくださいもにぃいい!!」

もう処分場併設の養殖場では用済みになってしまった美容師もに子、
再度送られたら今度はすぐに謎肉処分だ、またこうやって誰かに必ず引き取られるという確信もない。

「許してもらいたかったらその糞まみれの姿でビスク西を抜けて、中央の池で綺麗にしてらっしゃい。
糞のへばり付いた本物の巻き糞と見分けのつかないその1髪で、せいぜい皆に笑ってもらうのね。」
「あ、ありがとうございますもにぃ!ありがとうございますもにぃ!」

涙を流しコグねぇの足に自身の汚物をベットリと付けた体ですがり付き感謝しようとする美容師もに子、
辿り着くまえに蹴り飛ばされても何度も何度もすがり付こうとする・・・
美容師もに子自身にはなんの落ち度も無い、こうなった理由は無理を強いているコグねぇのせい。
それなのにもに子は主人に対して許しを乞い、そして許して貰うと本気で涙を流して寛容な主人に感謝をする。
もうこの矛盾に満ちた構図に当の美容師もに子自身も気づくことはない、
コグねぇに対しまだ生き長らえさせて貰える喜びに感謝し涙するだけであった・・・。
・・・・・・



126 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 08:00:56.37 SIETQ26s

その頃モニコはビスク中央の噴水広場にいた、
結ってもらった髪をいじりながら辺りを見回すモニコ。
売り子もにこや美容師もにこ、さっきから行き交う他のもにこやもに男、
みんな首に銀の首飾りをしている、流行ってでもいるのだろうか?
確かに可愛いしピカピカだしモニコもほしぃ、何処で買えるんだろう?
とりあえずお兄ちゃん探して、たらしこんだら買ってもらおう。
そんなことを思いながらモニコは噴水の縁に腰をかけ早速行き交う多種族の異性を品定めしだした。

その時・・・

「好みのモニコもにぃ!ボキもう我慢できないもにぃ!」
一人のクロース装備のもに汚が汚らしい笑顔を浮かべモニコに飛び掛ってきた。
「な、なにもにぃ!い、いやもにぃいやもにぃ!」
「ぐへへへへ、お前はまだ飼い主が居ないモニコもにぃ!ボキがペットにしてあげるもにぃ!」

局部を露出し迫りくるもに汚に押し倒されるモニコ、
必死に抵抗するがもに汚の凄まじい腕力に抵抗すら出来ない。
このままでは犯される!そんな時だった。
モニコの視界に入った一人のにゅたお、モニコは必死に叫び助けを求めた。

「た、助けてもにぃいい、助けてもにぃお兄ちゃん!」

モニコに気が付いたのか黙ってモ二コの方へ歩いてくるにゅたお。
そしておもむろに手にしていたバトルハンマーをモニコに覆い被さり必死に服を脱がそうとするもに汚めがけて振りかぶった。
ドス!グシャ!

「もぎゃああああ!!!!」
フルスイングしたバトルハンマーは的確にもに汚だけを捉え勢い良く吹っ飛んだ、
そして近くの噴水の縁にぶつかり転がる。

「てめぇ、何してやがる!」
ドスの効いた声でもに汚を睨み付けるにゅたお、
もに汚はにゅたおの顔を見るなりブルブルと震え怯えだした。

「ゆ、許してもにぃ!ボキ、ご主人様のために新しいモニコ見つけて来たもにぃ!」
「お前には失望した、これで何人目だ?女を犯す事しかできねーのか?お仕置きしてやる!」
「そうもに!そんなもに汚やっちゃえもに!」
モニコはそんな二人のやり取りを見てすかさず茶々を入れた。

「許してもにぃおねがい・・も・・・に・・・」

イヤイヤと暴れるモニ汚の後頭部にスニークを決め気を失ったもに汚噴水の中に放り投げるにゅたお
静かに沈んでいくモニ汚に大きな影が近づく、見たことも無い大きさの魚だ、
そしてその魚はがぶりともに汚の足に噛み付いた。
その痛みで気が付いたのだろう、もに汚はじたばたと暴れだし水中で声にならない悲鳴をあげる

「もがぁもがもがもが!!!!(た、たすけてもにぃ!ご主人様!助けて!たすけてぇ!・・・もぎゃぁあああ!!!!)」

しかし暴れまわることで水中に血液が拡散し、その臭いで他の魚も呼び寄せてしまった。
数匹の大きな魚に体中を齧られ断末魔を上げ暴れ回るモニ汚、
直ぐに動かなくなり、魚たちの腹に収まってしまった。

「ひ、ひぃいいいい!!!」

やっちゃえとは言ったけれど殺してくれなんて言ってない。
よく見ると噴水の水底には無数の骨、
魚がここまで大きくなったのは今みたいにモニを餌にしてるからなのか・・・
モニ子はへたり込み失禁してしまった。


127 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 08:01:29.61 SIETQ26s

「うちのモニ汚が迷惑かけたすまない、責任は取らせたから許してくれ、ほらもうこの通り死体のルートは無理だ。
っておいおい、お漏らしかい?お詫びといったら何だがこの着替えをあげよう、
あとついでといっちゃ何だがキミがあのモニ汚の代わりになってくれないかい?
この島に着いて間もない旅人みたいだし特定の”お兄ちゃん”はまだいないんだろ?」

にゅたおは背負っていたリュックからモニ汚の着替え用に買ったという粗末なクロース装備を取りだしモニ子に手渡す。
こんな相手と関わってはいけない、
恐怖で足がすくみながらも手渡された服はちゃっかり掴み逃げようと走りだしたモニ子
しかし数歩行ったところで石に足を取られ勢いよくこけてしまった
「もにぃ!ぐへぇッ!」

転んだと同時に何かがモニ子の手から放りだされる、
さっきもに汚に襲われている時にどさくさ紛れにこっそり頂戴したもに汚がしていたあの綺麗な首飾りだ。

「おいおい、逃げなくても良いじゃないか。
お?その鑑札、キミはもう誰かに飼われているのか?」

銀色のソレを拾い上げ確認するにゅたお

「その首飾りはモニコのもにぃ!返せもにぃ大切なモニコの宝物もにぃ!返せもにぃ!」
モニコは立ち上がると自分より背の高いにゅたおの手めがけ返せと飛びつくが届かない。

「おや?これはうちのもに汚のじゃないか・・・」

「違うもにぃ、モニコがさっき露店で買った宝物もにぃ!モニコのもにぃ!」

「露店で買った?宝物?・・・、ハハ、お前やっぱりこの島に着いたばかりの旅人か。
これは装飾品の首飾りなんかじゃない、お前らエルモニーを管理するための鑑札さ。
丁度良いから教えてやるよこの島でエルモニーが生きていくには誰かの所有物として登録されなきゃならない、
そしてこれが飼いモニを証明するための鑑札さ。」

「鑑札?もにぃたちを管理?なんの事もにぃ、
ここはエルモニーの楽園のはずもに!なんでもにぃ達が管理なんかされなきゃ行けないもにぃ!?」
「楽園?」
「そうもにぃ!ダイアロス島はエルモニーの島もにぃ!戦わなくても生きていけるもにぃ!
宣伝で言ってたもにぃ!」

「・・・プッ・・・アハハハハ!!!お前、あのエルモニー処分場の宣伝に騙された口か!
あれはなああやって世界中からエルモニーを集めて肉に加工しようって言う計画なんだよ。
傲慢で腹黒い害虫でしかないエルモニーを人の手で管理し、おまけにそれを原料に食料を作り供給させようって言う名案さ。」
これを付けて居ないモニは誰であろうと処分場で謎肉にされる、それがこの島のルールだ」「もにぃ達をしょぶん?にくにかこう?・・・そ、そんな酷いことする訳無いもにぃ!モニコ達は人間もにぃ!家畜じゃないもにぃ!」

「お前たちが人間だって?本能のまま罪悪感も無く他人にやりたい放題して迷惑かけて来たお前らの何処が人間なんだよ。
お前は知らないだろうがこの状況を招いたのはお前らエルモニー自身なんだぜ?」

「・・・嘘もにぃ・・・嘘もに嘘もにぃ!ここはもにぃ達の楽園もに!
戦わなくてもお兄ちゃんに貢いで貰って楽しく生きていけるもにぃ!」

「もうこの島にはお前の期待するモニコンは一人もいない、残念だったな。
ハハ、まったくモニコン連中も薄情なもんだぜ、
この制度が始まってモニコが自分たちの自由になると分かった途端、
手のひら返したよう優しいお兄ちゃんからレイプに暴力、
挙句飽きたらモニ子同士闘技場で死闘をやらせてそれを笑って見物・・・
お前もビスクの町を歩いて沢山見てきただろう?そんな奴隷のモニ糞どもを。」

「・・・(そうだったのか、悲しそうな顔をしていたあの売り子さんも、苦しそうな顔してた美容師さんもみんなみんな・・・)」
全てを察したモニコ、力なくその場にへたり込む。


128 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/02(土) 08:02:12.28 SIETQ26s

「やっと分かったみたいだな。
それにしてもお前、相当手癖が悪いようだな、
どさくさ紛れにモニ汚の鑑札をスって挙句クロース装備を持ち逃げしようなんて・・・こりゃぁお仕置きだな。」

「へ?・・・・・・・い、嫌もにぃ!やめてもにぃ!」
呆然自失のモニコだったが身構えるにゅたおに気付くと後ろにあとずさる

「大丈夫、殺しはしないさ、ただこれから一緒に生活するにあたって上下関係をハッキリさせないとな。」

「お、お前の所有物になるなんてモニコ言ってないもにぃ!」

「残念、もう決まったんだよ、俺の中で。
こっちはお前のせいでモニ汚一匹失ってるんだ。
そこらのモニコンに捕まって四六時中犯されるよりかは大分マシだぜ?
働けば餌はやるし逆らわなきゃ暴力は振るわない。
仕置きに耐えたご褒美はお前の欲しがってるその首飾りだ、お前専用の新しいのをくれてやるよ!」

ドスッ!バキッ!グシャ!
「もぎゃぁあああああ!!!!!!!!!」
presentageより少し先の未来、ここは元いた時代の延長か、それともまったく別のパラレルワールドなのか?
まるで今までの好き勝手な振る舞いを戒めるかのようにエルモニーへの差別と暴力に満ち満ちた世界。
ようこそダイアロス島へ



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最終更新:2007年08月14日 20:08