◆バラード城_外庭
◆戦闘〜パージクラウド(クレスト、フレア)

キイイイイイイイイ!!!

クレスト『・・・・っ!?』
フレア『・・・・やっぱりそうね』

クレスト『矢が光ってる・・・!?』
フレア『術式共鳴、できたみたいね。かなり初期的なもののようだけど』
クレスト『これが術式共鳴・・・』
フレア『さて、何が起こるのかしら?』

バキ

バキバキ

クレスト『何だ、この音・・・?』
フレア『何かしら・・・』

クレスト『なっ!? 上だ!!!!』

傷を引っ掻いたような荒々しい魔法陣が空に

クレスト『法陣・・・!!??』
フレア『あの法陣、見た事ないわ』

ズドーーーーーーーン!!!!
稲妻のような物が落ちる

クレスト・フレア『・・・っ!!』

黒き獣『ギィイィャアアアアアア!!』

フレア『これは、何かしら』
クレスト『何かしらじゃないだろ』

クレスト『どうみても・・・敵だ!!』

◆戦闘対ドレニア、黒い獣×7、クレスト、フレア

クレスト、エグゼスタを引き抜く。

フレア『何よこの現象。反応はまだ終わってないのに・・・』
クレスト『おいお前!! 危ないぞ!!』
フレア『だけど・・・』
黒い獣AB『キシャアアアアア!!!』

黒い獣二体がフレアに襲いかかかる

フレア『・・・っ!!』
クレスト『ちっ!!』

クレスト、割って入る

クレスト『擬装生成楯』

クレスト『フェイククラフト・シールド!!!』

黒い獣Aの牙が生成楯に突き刺さり、生成楯は霧散する
そして黒い獣Bをクレストは横合いから蹴り飛ばす

フレア『何すんのよ』
クレスト『ぼぉっとしてんな!! 危ないぞ!!』
クレスト、もう一度楯を、フレアの前に生成。
クレスト『隠れてろ!』
フレア『・・・』

黒い獣A『キシャアアア!!』

黒い獣Aがクレストに突進
クレスト、身をよじり、それを避け、

クレスト『フェイククラフト』

クレストの左手に剣が宿る

クレスト『ソード!!!』

それと同時にクレストの周囲に剣が浮かぶ

クレスト『行くぞ!』

クレスト、黒い獣Aに接近、突きを放つ。

クレストの突きはかするが、

ズガッズガガガ

浮遊していた剣が追撃し、その黒い獣Aに突き刺さる。

黒い獣A『ギジャァアアアア!!!!』

そして、その黒い獣Aは霧散する。
クレスト『な、なんだコイツ・・・消えた!?』

黒い獣B『キシャアアア!!!』
クレスト『———っ!?』

フレア『・・・』

黒い獣Bのこめかみに矢が突き刺さる

黒い獣B『ギジャァアアアア!!!!』
クレスト『矢!?』
フレア『何ぼけっとしてるのよ。自分はぼっとするなって言ったくせに』
クレスト『お前、戦闘できるのか?』
フレア『なめないでくれるかしら』

黒い獣BCDEFG『ギシャァァアアア!!!!』
フレア『とりあえず、今はこの獣をなんとかしないと、実験結果が集められないわ』
クレスト『実験って、まだ言ってるのかよ』
フレア『いいからなんとかするわよ、この獣』
クレスト『それには同意』

フレア『あなたは、私が詠唱してる間、時間を稼ぎなさい』
クレスト『詠唱って、風術か?』
フレア『封印術よ』
クレスト『げっ・・・また同じ事起きないか? 術式共鳴だっけ』
フレア『起きないわ。さっきのと違う波長だもの』
クレスト『波長?』
フレア『いいからやりなさい』
クレスト『お、おう』

フレア『・・・我が魔に従いて選択的追放の魔を呼び給え』
クレスト(なんて自己中な・・・)

クレスト『フェイククラフトシールド!』

クレストが生成した楯に黒い獣CDがぶつかる
黒い獣CD『ギシャァァアアア!!!』

クレスト『クラフトソードレイズ!!!』

動きが止まった黒い獣CDの下から剣が生成、黒い獣CDに突き刺さる

黒い獣CD『ギジャァアアアア!!』


クレスト『フェイククラフト』

クレスト『ランス!!』

クレストの周りに槍が4つ生成。

そのまま、右手の剣で大きく弧を描くように回転。それに槍が呼応し、

ブゥンン!!!!
ズサササササアアア!!!
黒い獣『グギャアアアア!!!!』

襲い掛かろうとした黒い獣CDEFGを切り飛ばす
クレスト『早くたのむ!』
フレア『詠唱、終わったわよ』

フレア『我が魔に従いて、追放せよ』

フレアの周りに陣が多重展開

フレア『追放印、展開!!!』

一気に陣が広がり、

黒い獣『ギャン!!???』

陣は、クレストを飲みこみ
黒い獣は陣に飲み込まれる事なく、吹っ飛ぶ

◆クレスト、フレア、バラード城_外庭


クレスト『うお、なんだこの術式!!』
フレア『封印術よ。あなたの使う生成術と同じ、特殊術式の一つ』
クレスト『すげぇな、何が起きたんだ?』
フレア『術の限界が来るまで、あの獣たちはこの陣の中に入れなくなるのよ』
クレスト『なるほど・・・なら今のうちに遠くから攻撃すればいいのか?』
フレア『多分、その必要はないわ。あの獣、術を展開したときの衝撃でのされてるでしょうから』

フレア『真っ先にする事は実験結果の回収よ』
クレスト『またか』
フレア『さっきの矢は・・・あった』

フレア、先程の矢を拾う

フレア『・・・これ・・・』
クレスト『何だ、どうかしたのか?』
フレア『重くなった』
クレスト『は?』
フレア『持ってみなさい』
クレスト『おう、ああ、確かに。ずっしりしてるな』

クレスト、フレアに矢を返す。

フレア『詳しく調べたいわね』
クレスト『そうか?』
フレア『調べたい』

クレスト『あ、一応言っとくが、術式共鳴はもうやらないからな?』
フレア『何身構えてるのよ。当分はこの矢の解析をするから術式共鳴なんてしないわ』
クレスト『そうか! ならいいんだ』

フレア『確かに、さっきの現象も気になるし、そこに倒れてる獣の事も気になるけど、こっちの方が重要だから』
クレスト『倒れてるって・・・どこに?』
フレア『・・・?』

フレア、回りを見渡す

フレア『いない・・・?』
クレスト『・・・さっきな、あいつらのうちの一体を斬ったらそいつ、消えたんだよ。煙みたいにボワーって』
フレア『何よそれ』
クレスト『知るかよ。多分死んだら消えるんじゃないか?』
フレア『死んだら消える・・・って、その特徴って確か・・・』

バラード『“ドレニア”だ』

フレア『バラードさん』
ウーノ『ちなみに私もいますよ』
クレスト『ウーノさんまで』
フレア『どうしてここに?』
バラード『部屋から見ても眩しいくらいの光を放っておいて、そう聞くか?』
ウーノ『遠目で戦闘してるのがわかったので、急いで来てみたんですけど、終わってたようですね』

バラード『“ドレニア”は致命傷を受けると消滅する』
フレア『“ドレニア”というのは・・・?』
バラード『フレア、お前って術式研究所にいたんだろ。聞いた事ないか?』
フレア『確か、昔の言葉で、“災い”って意味ですよね』
バラード『そう“災い”。専門的な人間が使ってる用語だ』
クレスト『“災い”ってあの獣がですか?』
バラード『そうだ』

バラード『あの獣は“ドレニア”、すなわち、あと三ヶ月後くらいに始まるはずの、“接触の年”の、魔物だ』

クレスト『接触の年って・・・!?』
バラード『昨日説明した奴』
クレスト『じゃあまさか、あれがパージガーディアンが倒すっていう魔物・・・』
ウーノ『“ドレニア”という呼び名はですね、一部の人達、例えば研究者とか、バラードさんのようなパージガーディアンを雇う立場の人達が使ってる 言葉なんです』
クレスト『ドレニア・・・』
フレア『あれが接触の年の魔物・・・? 文献で見たのとは違う気がするわ・・・』
バラード『ドレニアにはいろんな種類があるからな』

バラード『ま、それはそれとして』

バラード『続きは、城の中でホットコーヒー飲みながら、だな。寒いし』

クレスト・フレア『・・・賛成』
最終更新:2010年07月06日 15:22