世界に一つの力の源があった
名を”神の紋章”
過去の人々はそれを奪い合い、殺し合った
現在の人々はそれを崇め、恐れた
これは神の紋章に翻弄された少年少女達の物語である。
ごーん ごーん ごーん
朝、古ぼけた振り子時計が鈍く重い音を響かせる。
この騒音のような重低音にまだ慣れてない俺はすぐに目お覚ます・・・のだが、目覚めは最悪だ。
そして、この後に来る奴のせいで俺の目覚めは最高に悪くなる。
「ザーン、早く起きないと遅刻するよー!」
ドン、と勢い良く寝室のドアを開く音。続いて部屋に響き渡る大きな声。
「・・ミーナ、昨日も言ったけどすでに俺はこの時計の音で毎回無理矢理起こされてる。だからいちいちそんな大きな声で俺を起こしに来る必要はない」
うんざり顔でそう言ってやる。だが当の本人は碧い眼をパチクリさせながら、腰まである紅いツインテールを指先でいじいじしている。え?そうだったっけ?みたいな顔をしながら。
「なははー・・ごめんごめん。忘れてたわ」
最終更新:2011年09月20日 00:10