九話「悠の本性」

玲菜「ねぇ・・・あんた達のこと教えてよ」

光「ん?」

玲菜「あんた達の話に入っていけないし・・・」

光「いいぜ・・・」




奴を語る上で欠かせないのが俺達が小学校三年の時

玲菜が幼稚園の年長の時

悠には腹違いの兄がいた

どちらが皇を継ぐか争ってその喧嘩のさなか

ナイフが王妃に当たり、王妃は死亡・・・

ケンカの原因は兄にあったことから兄に国外追放を言い渡した

それ以来会っていないらしい





玲菜「待って・・・あの人王子なの?」

光「言ってなかったっけ?俺は一般人だけどな♪」






中一の時俺と悠が出会って仲良くなった

あの国では幹部を4人王が選ぶ仕組みだったから

その中に入れるなら将来を約束されたようなもの・・・




玲菜「へぇ・・・私と同い年の時に・・・」





もしあいつが本当にやばかったら通信機で連絡が来る

本当は普通に使うものだが昔は幹部が離れて暮らしていたため

で、俺たちは近くに住むつもりだからこの通信機は非常時以外使用しないことにしている

また、独自の人工衛星から電波を出し、電話番号も独自の1ケタの番号なので盗聴される心配はない




去年、俺達が中三の時

あいつは学校で暴走して重症者100名、軽傷者500名を出す大事故に発展した

あいつは何も覚えてないらしく怒りが頂点に達すると頭が真っ白になっちまうらしい




光「俺は普通の中卒の青年だよ♪」

玲菜「そうなんだ・・・」

光「まあ日も上がってきた・・・行動開始しよう」





残り・・・・1組






光「大丈夫か?息上がっているぞ?」

玲菜「あの話聞いた後じゃ頑張らない訳にはいかないでしょ」

光「あれが頂上の神社じゃない?」




玲菜「これが皇品・・・」

光「この世のものではない何かを感じる・・・不思議だな・・・」






俺たちはとりあえず皇品を持って山を降りたが・・・途中・・・



光「あの血だらけの物体・・・・見覚えがあるんだが・・」

玲菜「まさか・・・ねぇ・・・・」



光「・・・悠‼」





途中で重症の悠を拾って山を降りた・・・

悠は近くにあった国立病院に入院した

なぜか俺たちは院長にめっさ怒られたけど・・・





悠「・・・・・・・」

光「大丈夫か?大丈夫ならこうなってないか♪」

玲菜「はぁぁ・・・よかった・・・」

光「玲菜・・・ちょっと二人で話するから外してくれ」

玲菜「うん・・・・」




光「玲菜に俺達のことを話した・・・いいよな?」

悠「いいんじゃないか?今後もかかわる問題だし」

光「それとあいつの体も調べてもらったんだけど人間としては異常なほど体が弱いらしい」

悠「・・・あいつには黙っておけよ・・・士気に関わるぞ」

光「ああ・・・お前のことだけど、1週間で退院できるらしい、今までで骨折、打撲は完治した・・・リハビリの必要もないらしい」

悠「なあ・・・お前に謝らなきゃいけないことがある・・・悪かったな・・・一人で突っ走って」

光「それなら俺の方が先だ・・・お前を変な気に追い込んだことは反省している」

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最終更新:2011年11月17日 19:56