二十四話「陵介と王家、玲菜と父」

陵介「ん・・・巻いたか・・・お‼」

学者「陵介様‼」

陵介「お前・・うちの生物学チームの副長だろ?どうしたんだ?」




こいつの話では昨日までうちの王国では解隊と戦争をしていたらしく

白猟の救援も間に合わず敗北し、唯一生き残ったこの学者が逃げてきたらしい




陵介「親父から手紙?」

学者「ええ・・・生前に死を悟って書かれた物らしいです・・・万一のことあらばと・・・」






そこにはお前のプライドが許せば白猟の一味に加担しろという内容が記されていた






学者「ついでと言っては何なのですが私達の生物学の資料もお持ちしました・・・何かの役に立てばと」

陵介「お前らは人間について研究していたんだったな・・・細胞についてか」

学者「申し訳ございません・・・それしか持ちだせなくて・・・」

陵介「充分だ‼ありがとうな・・・フム・・・・興味深い資料だな」

学者「もったいなきお言葉・・・」

陵介「そうか・・・親父が何で学びを重要視したか分かった・・・こういう発見がすぐ見つかると分かっていたんだろう」

学者「はあ・・・・」

陵介「これは・・・・・・どういうことだ?」

学者「ああ・・・それはですね、歳をとると細胞が悪くなるんですが寝る時間を1.1倍に増やしたり、そこに書いてあることをすれば」

学者「細胞が活性化して体の中が若返るという研究レポートです」

陵介「ふふ・・これ面白い・・・」











私は・・・そうだ・・・解隊の追手に絡まれて町まで四つん這いで来た

そこで父親に会って療養中だった


父「何だ?その顔は」

玲菜「父親に会えてうれしい顔にでも見える?」

父「いや、見えないな・・・お前の兄に・・・修に会ってきた」



父親は解隊の幹部の一人のため監獄に入れたのだろう




玲菜「そんで?」

父「お前で遊んでいる・・・そう言っていた・・・どういうことだ?」

玲菜「知らないね・・・知っていても話さないけど」

ドゴ‼




玲菜「う・・・何するの‼」

父「あまりにも生意気なもので・・・つい‼」




こういう時の父はやばい・・・

もっと小さい時も反抗して殺されかけた経験がある





父「はあ・・・なぜ無法者などになった・・・おとなしくしていれば手はださなかったのに・・・」

玲菜「あんたが兄貴を追い出したからでしょうが‼」

父「あいつは・・・修は罪を犯した・・・だから追い出した・・・親として・・・一人間として当然のことをしたまで」

玲菜「罪は犯したかもしれないけど親ってどんな時でも子の味方だって陵さんは言っていたけど?」

父「どこの馬の骨か知らないがとにかくお前にもある程度の刑罰はあると思えよ‼」

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最終更新:2011年11月22日 09:03