第十九話「脱獄と限界」

玲「もう30分・・・煙収まらないなぁ」

崚「機械の方は止まったっていうことは静止装置とやらは作動したんだろう」

武「ようやく晴れてきたぞ、霧」

フォッサ「・・・淳君は限界かな・・・心臓が止まっている」

悠斗「そうか・・・・・・」

智「アームテルがあったところに大きな穴が出来ていて・・・囚人はほとんど死んでいるか・・・」

崚「あの野郎は生きているのか?死んでいるかもな」

玲「そんな不吉な・・・・」

崚「ちょっと見てくる・・・一刀流地巻」

砂嵐‼


玲「囚人が空に飛んでいる・・・・」

武「俺たちはあいつが空に飛んでくるかを見ていればいいんだな」




フォッサ「あ・・・あれじゃないか?」

ドサ


悠斗「大丈夫か?初めて見たぜ・・本体」

玲「俺は二回目だな」


啓悟「・・・・・・」

武「駄目か?」

啓悟「クフ・・・う・・・」

悠斗「おぉ、大丈夫そうだな、すぐに治療しよう」

玲「悪いな・・・こんな形で」

啓悟「なぁに・・・私にとっては得た物の方が多い・・・」





啓悟「淳さんには悪いことしてしまった・・・・」

悠斗「?」

啓悟「私のせいで彼は逝ったのですよ」

玲「あれか?」

武「小学生から憑依していたんだもんな」

啓悟「あの戦いの後彼の体を生き続けさせるのは困難でした」

啓悟「失った体を幻覚で補い意識を無理やり立たせて・・・」

啓悟「戦争が始まった時が限界だったのです」

啓悟「ですがせめてもの義理を通して最後まで意識をと・・・・」



かくしてWRMの全役員及び幹部、元帥、革命軍全員、戦士のほとんどの死をもって全面戦争は終結した

辛うじて生き残った白猟の一味、ノスガール部隊、マリンドラ部隊の名は世間に更に知られることとなった

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最終更新:2011年11月11日 10:26