- 359. 名無し募集中。。 2009/07/26(日) 12:19:14.72 0
- 朝、気が付けば梨沙子の家の前まで来ていた。
昨日のこと・・・傷つけたってことだけは分かってたから、とにかくごめんって謝りたかった。
きっと謝れば、梨沙子なら笑ってくれる・・・そんな甘えたことを思っていた。
でも、自転車を降りると言った梨沙子を見て、泣きそうな顔の梨沙子を見て、はじめて自分の愚かさに気付いた。
きっとうちは、梨沙子のために謝りたかったんじゃない。
自分が少しでも楽になりたいから謝りたかったんだと・・・
その証拠に、何が?と聞かれても何も答えられなかった。
ごめんと言うしかなかった。
そして、この抱えきれない想いを梨沙子も一緒に受け止めてほしかったんだと・・・
梨沙子ならどんなうちも受け止めてくれるって、そんな自分勝手なことを思っていた。
- 364. 名無し募集中。。 2009/07/26(日) 13:14:57.54 0
- 梨沙子が行ってしまったあと、何も考えられないまま教室に来た。
ちぃや友達がおはよー!って言ってくれてた気がするけど、挨拶を返したかどうかすら覚えてなかった。
ホームルームが始まる。
カバンの中身を出そうとカバンを開けた瞬間、うちは何かが壊れたかのように涙が止まらなくなった。
「うっ・・・うぅ・・・グス」
「ちょっ!みやどうしたの!?」
「どっか痛いの!?」
教室がざわつく。でも、心配してくれる友達の声はうちには届かなかった。
頭に残っているのは、さっきの悲しそうな梨沙子の声だけ・・・。
カバンの中の行き場を無くした二つのキーホルダーが、うちの涙で濡れた。
最終更新:2009年07月27日 15:46