- 240. 名無し募集中。。。 2009/07/23(木) 22:03:14.99 0
- 熊井ちゃんを置いて喫茶店を出るとノート片手に家路へと急いだ
何かいい歌詞g思いついたときにと歌詞を作るときはいつもノートを持ち歩くようにしている
街はもう夏休み前ということもありセールの看板がやたら目に付く
「セールかぁ、今年の夏服まだ買ってなかったなぁ」
そんなことを呟いているとある店の前で私の足は止まった
ウィンドウの向こう側には愛理ちゃんの姿
もう会わないって決めたのに今でも私の目は愛理ちゃんの姿を探してしまう…
「もう決めたことじゃん…」
自分に言い聞かせるようにその姿から目を逸らし歩き出す
この切なくて苦しい想い
私はノートに歌詞を書き始めた
- 242. 名無し募集中。。。 2009/07/23(木) 22:09:25.79 0
- 「…んぱーい!」
ノートに歌詞を書いてると後ろから何かが聞こえ振り返った
でも別に知り合いの姿はなく首をかしげるとまたノートに歌詞を書く
「清水せんぱーい!」
今度ははっきりと聞こえた私を呼ぶ声
振り返るとそこには走ってくる愛理ちゃんの姿
なにこれ 幻覚?
だって愛理ちゃんが私のこと追いかけてきてくれるはずなんてない…
きっと幻覚…
- 300. 名無し募集中。。。 2009/07/25(土) 06:38:47.17 0
- これは幻覚だ、と自分に言い聞かせてみるけど、どうもそうじゃないみたい。
目の前に息を切らしている愛理ちゃんがいる。
でも、いまいち実感がわかない。ついこの間、別れを告げたばかり。
なのにどうして・・・?
「――――――いで・・・」
「へ?」
「どこにも行かないで・・・」
どこにも行かないでって言われても・・・
フられた人の事を想い続けるなんてこと、私には出来ない。
「・・・でも」
「私も―――――」
え?
「私も!―――――!」
最終更新:2009年09月09日 23:30