189. 名無し募集中。。。 2009/06/24(水) 18:02:13.52 O
「みや!今日カラオケ行かない?」
放課後ぼーっとしてると後ろから声をかけてくる千奈美
「あー…今日はパス」
「あれ?今日ってバンドの練習ないんでしょ?
あ、また女の子と予定アリ?」
「そんなんじゃないよ」と言って立ち上がるうちに
「じゃあ何なのよー」と千奈美が絡んでくる

「別に今日は部活あるから」
「部活…?みやが部活…?また何で?珍しい」
きょとんと見てくる千奈美から目をそらして部活の準備をする
「気が向いたから、じゃあね」
194. 名無し募集中。。。 2009/06/24(水) 23:03:08.75 0
久しぶりに部活に出た
うちの姿をみんな驚いて見てた
まぁそうだよね・・・全然行ってなかったわけだし

「どういう風の吹き回し?」
そう言ってうちに声をかけてくるのはマネージャーの梅田先輩
学年は一個上で面倒見もいいし優しくて面白い人
「何も意味なんてないですよ、ただちょっと今日はバスケがしたい気分だったんで」
「ふーん、気分ねぇ・・・何か月も休んでたのに?」
「そういう時もあるでしょ」
そんな話をしていたら部室にはもう誰もいなくなっていた

「まぁいいけど・・・今日は大丈夫?」
突然うちの手を握ってくる先輩
そう、梅田先輩とは部活以外でもたまにこうやって二人になる
「・・・いつものところでいいですよね」
そう言い残して先に部室に出る

ももがいなくなってからうちはずっとこんな感じだ・・・
214. 名無し募集中。。。 2009/06/25(木) 00:55:10.17 0
「こんなことしてていいんですか?」
体を寄せてくる梅田先輩を抱きしめる
ここはいつもうちらが使用するホテル
「・・・」

「そんなことうちが言える資格ないですけど」
梅田先輩の体を離すと先にベッドから出て脱いだ制服を身につける
「普段はそんなこと言わないのに今日はやっぱり変だよ」
シーツにくるまれながらうちを睨む先輩
「ずっと思ってただけです、先輩はちゃんと矢島先輩がいるのでなんでうちなんかと?って」
「・・・なんでって・・・それは・・・」
「別に無理して答え聞きたいわけじゃないですから
もう時間になりますよ、早く着替えてください」
そう言ったうちに不満げな表情を隠そうともせず、だけどしぶしぶ制服に着替える先輩

結局その日は梅田先輩を家まで送りそのまま自分のベッドにダイブ
その時目に入ったカレンダーで週末の予定が思い出される

「今度のライブはなんかすごく歌えそうな気がする・・・」
根拠もないのにふとそんなことを思っちゃたりしてきょうのうちはなんか変だと思いながら目を閉じた
257. 名無し募集中。。。 2009/06/25(木) 23:07:13.73 0
その日の部活は午前中までで、私は舞美の家に遊びに来ていた。
「それでさ〜!」
「うん・・・」
「ちょっとえり、聞いてる?」
「あ、ごめん。ちょっと考え事してて・・・」
「そう、何か疲れてそうだね。」
本当に心配そうに顔を覗き込んでくる舞美に胸が痛む。
「いや、そういう訳じゃ・・・」
「今日はやめとく?」
首を横にぶんぶんふり、否定する。
舞美の不器用な優しさに、涙が出てくる。
「え?え!?どうして泣いてるの!?」
「ごめっ・・・ちょっと・・・」
「本当に具合悪いなら何もしないから・・・」
「違くって・・・大丈夫だから、来て」
そう言うと、舞美はゆっくり肩を押し、ベットに押し倒してきた。
「そんな顔して『来て』なんて言ったら、うち、止まんないよ?」
「いいよ・・・」
最終更新:2009年07月02日 20:45