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896. 名無し募集中。。。 2009/08/10(月) 00:17:22.03 0
いつもより長い練習
早く終われなんて心の中で思いながらギターを弾いてると
その心情は2人にバレていた

「キャプテンなんか今日音荒くない?」
「一人だけ突っ走ってるよ」
心配そうなみやや熊井ちゃんの指摘に思わず声が上ずった…
「な、なんにもないよ」
「なんか怪し〜」
熊井ちゃんはあたしの顔を覗きこみ疑いの眼差しで見つめてる
「なんにもないってば…!早く続きから!」
「キャプ、それ楽譜逆だけど?」
「!」
慌てすぎて楽譜を逆に見てしまったことをみやに指摘され思わず赤面…
あたしとしたことが愛理ちゃんのことになるとどうしても舞い上がってしまう…
882. 名無し募集中。。。 2009/08/09(日) 20:14:09.77 0
「そういえばさ、フェスの日ってみやの誕生日だね」

バンドの練習を終え帰り支度をしていると、突然キャプテンがそう言った。

「え?あ、そうだね」
「ほんとだー」

今言われるまで気付かなかった。
フェスの日はうちの17回目の誕生日だ。

「じゃあなおさら、いい思い出にしなきゃだね」

熊井ちゃんが笑顔で言う。
うちとキャプテンも自然に笑顔になって頷いた。

「よし!じゃあ今から3人でご飯行こう!」
「いいねえ!久しぶりだし!」

なにが「じゃあ」なのかよく分からないけど、キャプの提案に熊井ちゃんもノリノリで答えた。
・・・あー・・・どうしよう・・・
テンションが上がってる二人を前にして断りずらいけど、梨沙子が家で待ってる。
申し訳ないなと思いながらも、うちは両手を合わせて二人に謝った。

「ごめん!うちパスで・・・」
「えーなんでえ!?」
「あの、待ってるんだよね、梨沙子が・・・」
883. 名無し募集中。。。 2009/08/09(日) 20:32:59.94 O
「え、梨沙子ちゃんが?」
うちの言葉にキャプテンがきょとんとする
「じゃあ梨沙子ちゃんも連れてきなよ」
名案とばかりに熊井ちゃんの顔が得意げになる
でも・・・

「いや、その・・・作ってくれてるんだよね・・・ご飯」
884. 名無し募集中。。。 2009/08/09(日) 20:44:23.15 0
そう言った瞬間、二人の顔がみるみるうちににやけていった。
あ、これからかわれるなと判断した時にはもう遅かった。

「あらまーどこの新婚夫婦ですかぁ?」
「そ、そんなんじゃないよっ!」
「もう同棲かぁいいないいなっ。毎日やり放・・・」

全部言い終わる前にキャプが背伸びして熊井ちゃんをどついた。

「あの、先に梨沙子と約束してたからさ・・・ごめん・・・」
「分かってるって、冗談だよ」

早く行きな?とキャプがうちのギターケースを渡してくれた。

「うん、ありがとう!うち行くわ」
「おう!お疲れー」
「急ぎすぎるとコケるよー」

熊井ちゃんの忠告なんて聞き流して、うちはダッシュで帰宅した。
ただ、一秒でも早く梨沙子に会いたかった。
最終更新:2009年08月11日 00:30