第三十五章～本編～ - もしもみやびちゃんと梨沙子が同じ学校の先輩後輩だったら @ ウィキ

279. 名無し募集中。。。 2009/08/22(土) 23:59:24.40 0

「うわ・・・凄い人・・・」

思わずそう呟かずにはいられなかった
本番前、ステージ袖から客席を覗いてみると会場は見たことないぐらいたくさんの人で溢れかえっていた
思わず足がすくむ

――あたし、みやのことちゃんと見てるからね

昨日の梨沙子の声が胸に響く
そうだ、梨沙子が見てくれてる
振り向けば仲間もいる
怖がることなんてない

「Buono!さん、スタンバイお願いしまーす」

スタッフさんの声に元気よく返事をすると、３人で円になって寄り添った

うちは信じるよ
自分を、仲間を、応援してくれる人たちを
もう覚悟は出来てる
どんなことがあっても、絶対に諦めない

梨沙子、うちらもうすぐステージに立つよ
梨沙子を思って唄うから
見ててね、梨沙子

「何があっても最後までやりきろう」
「「おう！」」
「ボーノ―！」
「「「行くべー！！！！」」」

299. 名無し募集中。。。 2009/08/23(日) 17:09:42.07 0

大歓声がフェスの始まりを告げる
眩しいくらいに照らされたステージ
そこに最初に登場したのはBuono!だった

お客さんは「あれ誰？」というざわめき
でもそれに負けずに堂々と舞台に立つ３人
そのオーラは、お世辞抜きで芸能人みたいだった

「はじめまして！Buono!です！」

止まないざわめきの中、Buono!のステージが始まった

みやが大画面のスクリーンに映し出される
笑顔も、目も、いつもよりキラキラして見えた