510. 名無し募集中。。。:2009/09/19(土) 19:05:12.84 0

うちは考えを消すように頭を振ると、再びシュートを放った。
今度もうまくリングに入った。
だけどちっとも嬉しくなかった。

「フォーム、まだ全然出来上がってないじゃん・・・か。」

分かってたつもりだけど、いざ誰かに言われると急に焦りが湧いてくる。
あそこまではっきりへたくそって言われたのは初めてだったから。
今までうちにああいうことを言う人はいなかったし・・・
それに少し甘えてたのかもしれない

なんだか無性に悔しくなってきて、盛大にため息をついたその時だった。

うしろから声が聞こえた。

「みや」
「愛理・・・」

511. 名無し募集中。。。:2009/09/19(土) 19:07:02.41 0

ニコニコしてうちを見ている女の子は、鈴木愛理ちゃん。うちのカノジョ。
2つ年下の中学3年生。

「練習終わった?帰ろう?」

走ってきてくれたのか、少し息を切らせながら嬉しそうに言う愛理
いつもだったらすぐに帰る準備して一緒に帰るんだけど・・・

「ごめん、愛理。もうちょっと練習したい」



バスケバカってこういう感じかな
使えそうだったら使ってorz
バスケのこと分かんなくて細かい描写書けなくてスマンorz

512. 名無し募集中。。。:2009/09/19(土) 19:21:02.06 0

合唱部の練習が終わると一目散に体育館に向かう
あたしはこの瞬間が好き―――
もうすぐ大好きな恋人に会えるって思うと顔も緩んで周りが見えなくなるほど

「あ、いたいた」
体育館の扉を開けると必死にシュートを放っている恋人

えへへ、やっぱりカッコイイなぁなんて思いながら「みや」って声をかける

「練習終わった?帰ろう?」
元々あたしが部活あるって言うと終わるまで自分も練習しとくって言ってたみや
だからあたしが終わればみやも終わってくれるって思ってたんだけど・・・

「ごめん、愛理。もうちょっと練習したい」

「え・・・」
「あ、いや、あと5分!あと5分だけ!帰りにアイス奢るから」
そう言ってまたゴールリングに体を向けるみや

はぁ・・・あいかわらずバスケのことになるとこうなんだから・・・
あたしはみやにばれないように軽く一つため息をつくと

「もう・・・あと5分だからね」
奢りのアイスはトリプルを頼んでやるんだからって思いつつコートサイドに座った
最終更新:2009年09月22日 16:38