576. 名無し募集中。。。 2009/10/28(水) 19:28:06.31 0
「ふぅ・・・あ、アザできてる・・・むー・・・」
あたしはよく転んだりどこかにぶつかったり・・・
すり傷やアザを気がつかない内に作っちゃう天才だ。
これは・・・ん〜と、さっきの救急箱かな?

一人で考えてて、ふと顔を上げたら視線の先に夏焼先輩
バッチリと目が合ってしまった!!
怒ってるのかよくわかんないから・・・ここは!
・・・・・・・笑顔だ。
夏焼先輩も同じ様に笑ってくれていた。

怒ったり・・・は、してないよね?
あたしは無意識の内に夏焼先輩の方へと歩いていた。
「お疲れ様です」
「うん、お疲れ」
朝のことなど無かったかのように
夏焼先輩は優しくあたしの髪を撫でてくれた。

577. 名無し募集中。。。 2009/10/28(水) 19:28:46.15 0
どうしよう・・・すっごく嬉しい・・・
顔、赤くなっちゃダメだよ!あたしの顔さん!!
一人、頭の中で自分と戦ってたら
先輩が一瞬複雑な表情を見せた。

「・・・先輩?」
「え?あ・・・ゴメン。そうだ、梨沙子リストバンドありがとね!」
その戸惑うような表情は一瞬で、すぐ『いつもの先輩の顔』に戻った。
あ、リストバンド・・・えへへ。
気に入ってくれててやっぱり嬉しい。
先輩に似合ってるし。

「それじゃ、またね」
あ・・・・・・・先輩は出口に向かって真っ直ぐ歩いて行った・・・。
「・・・・ばーか、先輩なんて・・・・・・大好き・・・」
先輩の後姿に誰にも届かない声で呟いた。

最終更新:2009年10月28日 19:32