- 110. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 12:11:48.67 O
- もも以外の良識ある先輩たちのおかげでなんとかミーティングはすることが出来た。
今はもも主催のメインイベント開催のため、先輩たちの部屋に集合してダラダラしてる。
疲れて自分の部屋で寝てる子も結構いるから、全員集合ではないけどね。
それにしても、さっきまぁに殴られた後頭部がまだ痛い・・・
ももへの怒りを梨沙子いじめて・・・いや可愛がって発散してただけなのに・・・
あれ?そういえば梨沙子は?
- 113. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 17:18:40.68 0
- あ、いたいた
部屋のはじっこに座ってウトウトしてる梨沙子を発見
倒れそうになったと思ったらパッと起き上がったり、また倒れそうになったりと、今すぐにでも寝てしまいそうな梨沙子
うちは隣に行くと梨沙子の肩をポンと叩いた
「梨沙子、眠い?」
「んー・・・」
「部屋いこっか。おいで」
眠いなら寝かしちゃった方がいい
どうせこのあとはくだらない話しするだけだし
うちは梨沙子の手を引いて部屋まで連れていった
梨沙子は目を擦りながらフラフラした足取りでうちのあとをついて来た
布団を敷いて梨沙子を寝かせる
初めての合宿だし、頑張ってたから疲れちゃったのかな
「少し寝な。もし目が覚めたらさっきの部屋おいで。みんないるから」
「ん・・・」
すでに半分寝てる梨沙子をそっと撫でて、部屋に戻ろうと立ち上がろうとした
だけど出来なかった
なぜなら梨沙子がうちの服の裾をぎゅっと掴んでいたから・・・
- 114. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 17:38:20.92 O
- 本当にもう……梨沙子は世話が焼けるんだから。
うちは起こさないようにそ〜っと梨沙子の手をほどこうとした。
が
意外にも力強く握られたそれは
とてもそ〜っとじゃ外せそうになかった…。
「ほんっと、世話が焼ける…」
グッスリ寝ている梨沙子のオデコを軽くつつく。
そんなんじゃ起きそうにないけど…
……困ったなぁ。
- 115. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 17:46:27.35 O
- ふと部屋にある鏡に気づいた。
あれ…?
うち、今困ってるんだけど…
なんか、なんか…
顔が嬉しそう?
「…みや……」
「え!?」
梨沙子がうちを『みや』って……
なんか急でドキッとした!
え?何、梨沙子うちのこと裏では『みや』って―――――
「タタミ、やだ…」
え?
「………ベッ………ド……zzZ」
なんだそれ!!タタミ嫌なの?
うちは自意識過剰な自分に笑いと恥ずかしさが込み上げてくる。
まだ掴まれた服の裾を見つめて、また梨沙子にデコピンしてやった。
勿論それでも起きない……はぁ。
- 116. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 17:50:40.16 0
- 困ったけど、うちの服を掴んでスースー寝てる梨沙子はおっきい赤ん坊みたいでちょっと笑えた
うちは仕方ないので梨沙子の横にヨイショと寝そべる
とは言ってもやることがないので梨沙子の寝顔を観察することにした
まつ毛長いなあ・・・てか肌白い・・・
しばらく髪を撫で続けてたせいだろうか、梨沙子が「うーん・・・」とごそごそ動いた
起しちゃったかな?
「梨沙子、起きたの?」
「ん・・・・」
次の瞬間―――
予想もしなかったとんでもない出来事が起きた
なんと梨沙子が、うちの胸に思いっきり顔を埋めてきた・・・
- 119. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 18:19:04.09 0
- ええええええ!?ちょ、ちょっと梨沙子さん・・・この状況なんですか・・・
どぎまぎしてるうちと、完全スリーピングの梨沙子・・・
するとだんだん梨沙子の腕が腰に回ってきて引き寄せられて
気付けばうちは思いっきり梨沙子に抱きしめられていた
(・・・!!ちょ、ちょっとマジで・・・!?)
待って待って待って!!!うち抱き枕じゃないから!!!違うから!!
も〜!起きてよ梨沙子〜・・・!!
ったく、コイツ完全に寝ぼけて・・・
「み、や」
「・・・え?」
「みや・・・せんぱ・・・」
さっきと同じ、いやさっき以上かもしれない
名前を呼ばれた瞬間、うちはありないぐらいドキっとして、
心臓が壊れそうなぐらいの早さで鼓動を打ち始めた
- 120. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 18:27:16.71 0
- 「みや」
ドアのほうから聞こえる明らかに怒りに満ちた低い声
おそるおそるそっちへ顔を移すとそこには仁王立ちした茉麻の姿…
「可愛い可愛い後輩の寝込み襲うなんていい度胸ね」
「ちがっ!違うの!これは梨沙子が勝手に!」
「へぇ〜梨沙子のせいにするの?」
徐々に近づいてくる鬼の形相をした茉麻にうちは腰が抜けたように
その場から動けないでいた
やばい…うち明日生きてないかも…
- 121. 名無し募集中。。。 2009/11/16(月) 18:35:54.65 0
- 生死の危険を感じたうちは、慌てて梨沙子の腕をほどく
体を離して胸に手を当てると、やっぱりまだバクバクいっていた
「ん・・・あれ?せんぱい・・・?とママだあ・・・」
うちらの声がうるさかったからか、梨沙子が目をゆっくり開けてむくっと起き上がった
「え?あ、うん?梨沙子・・・起きた?」
「夏焼先輩、まだいてくれたんですか?」
寝起きだからか、いつもより甘えた口調でゆっくり喋る梨沙子
まだいたも何も、あんたがうちを!!あんたがうちを!!
声を大にして叫びたかったけど恥ずかしいので言わなかった
茉麻は相変わらずうちを冷たい目で見ていた・・・ひいぃぃ
「り、梨沙子。もう寝なくていいの?」
「うーん・・・まだ、ちょっと眠い・・・」
「じゃ、じゃあ寝てな?明日からもあるし・・・」
「んー・・・じゃあ、あと30分寝る・・・」
「う、うん。じゃあ起きたらさっきの部屋おいで?それじゃっ!うち行くわ!」
うちは慌てて立ち上がると急いで部屋を出た
最終更新:2009年11月19日 01:02