- 399. 名無し募集中。。。 2009/11/25(水) 00:54:53.77 0
- 携帯のバイブが震えてん?と目を覚ます
時計を見るとただいまの時刻は「4時32分」
いやいや、早すぎでしょ?こんな時間に誰だよぉ・・・
若干切れながらメールを確認して眠気が一気に吹き飛んだ
≪おはよっ!!ってまだ寝てるか?ごめんごめん!
ちょっと理由あって早起きしちゃったからメール送ってみた☆
合宿はどう?頑張ってる?またサボっちゃダメだからね!≫
この時小春は舞い上がって完全に見逃していた・・・
最後までスクロールしたところに
≪またあとで♪≫
なんていう言葉があったなんて・・・
- 400. 名無し募集中。。。 2009/11/25(水) 01:06:35.32 0
- 亀井先輩からのメールを見て小春のテンションは夜明け前から最高潮!
いやっほーい!とベッドの上でピョンピョン飛び上がる
そうだ!みやにも自慢しなくっちゃ!
小春は今の時間を完全に無視してみやのベッドに向かう
だって嬉しいじゃん?亀井先輩からメールだよ?寝てる場合じゃないでしょ?
そして小春はみやのベッドの上の大きく盛り上がったところにいざ飛び込もうとした瞬間・・・
「あれ・・・?」
布団の隙間から黒髪が見える
みやって髪、こんなに黒かったっけ?
前のめりになっていた体勢を必死で直して布団をそっとめくって覗きこむ
「・・・わお・・・」
布団の中を見て思わず小さく声を上げる
だってそこにはみやに抱きしめられて眠る梨沙子ちゃんがいたから・・・
「な、なんで・・・?この二人・・・?」
動揺しつつも状況証拠として携帯のカメラでパシャリ
それから少しの間この二人を観察していたけど全然起きる気配もない
だけどなんだか二人を見ていると気持ちが落ち着かなくて
亀井先輩への返信を集中して考えるために小春は携帯を持って部屋を出た
- 426. 名無し募集中。。。 2009/11/26(木) 11:23:34.76 O
- 部屋の窓から射し込む朝日が眩しくて目を開ける
まだちょっと眠いなぁと思いつつ時間を確認するため周りに目をやろうとした瞬間、
一気に眠気が吹き飛んだ
!!!!!!
目の前にな、な、なんと!夏焼先輩の寝顔
し、しかも体がちょっと暖かいなぁなんて思っていたら
あたしをぎゅっと抱きしめちゃってる先輩
ちょっと待って!なんでこんな状況に?
えっと・・・確か昨日は・・・先輩の部屋にきて・・・
先輩がベッドにおいでって言って・・・
それで、それから・・・
あぁー!そんなこと冷静に考えられる訳ないじゃん!
うぅ・・・それにしても綺麗な寝顔だな・・・
愛理ちゃん、いつもこんな風に抱きしめられてるんだ・・・
そしてあたしは無意識に携帯カメラで写真を撮ってしまっていた
これくらいいいよね・・・?
- 441. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 00:49:52.81 0
- ・・・って、変態じゃん。人の無防備な寝顔撮るなんて
しかも携帯のカメラって結構な音するし。忘れてたよ
部屋中に響いてビックリした。でも、起きなくて・・・良かった
あぁ〜、良かったのかな。ってか、この状況
どうしたらいいのかな。バレないように、起さないように
回された腕、解いたほうが良いのかな
それとも、起きるまで、このまま・・・が、正解なのかな
むしろ許されるのならば、そのほうがいいんだけれど
嬉しいんだけど・・・けど、けど・・・
困った。嬉しいはずなのに
純粋に喜べないのは、愛理ちゃんの存在があるからなのかな
それに、こんなとこ誰かに見られたら気まずい
考えてみたらここ、二人っきりなわけじゃない
ちょっと、こっからじゃ見えないけど久住先輩が隣では寝てるわけだし
「・・・失礼します」
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけもったいない気もしたけれど
背中に回された腕を静かに持ち上げて、ゆっくり体を開放した
何にも無かった。そう思ったほうがいい
先輩が寝返り打って、たまたまあたしが居た。それだけ
- 443. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 01:03:22.92 0
- そして顔っを洗ってさっぱりしようと音を立てない様にそっと立ち上がる
洗面所に向かおうとした時に後ろから声が聞こえてびくっとする
「んん・・・」
やばい、起こしちゃった・・・?
ベッドに近づいて先輩の顔を覗きこむと
「んー・・・・・・愛理・・・」
・・・
そうだよね、うん、そうだよ・・・
何一人で盛り上がっちゃってたんだろ、なんかあたしってほんとバカバカ
思わず先輩の布団に頭をばしばしと叩きつける
「うぅー・・・」
するとあたしの頭をたたきつける衝撃からか先輩の目がゆっくりと開く
「あ・・・あの・・・」
さっきのことを思い出して気まずいあたし
でも先輩は
「うーん?・・・おはよ、梨沙子・・・」
って起き抜けだからか少し甘えたような、そしてとても優しい笑顔を見せてくれた
- 449. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 11:04:44.97 0
- その優しい顔に一瞬思考が吹っ飛びそうになったけど
「おはようございます・・・」わざと布団に顔を埋めて言った。
あたしなりのちょっとした、落ち込んでますアピール。
どうした?って聞かれたらそれはそれで困るけど、ちょっとは気付いてほしい。そんなどうしようもないワガママ。
「どうした?体調悪い?」
やっぱりというかなんというか、『優しい夏焼先輩』ってヤツは寝起きでも健在みたいで。
先輩はむくっと起き上がるとあたしのおでこに手を当てて「頭痛い?」って心配そうに聞いてきた。
いつもこう。
抱きしめられたと思えば「愛理」と囁かれて、
こんな風にあたしがしょぼくれたら心配して優しくしてくれる。
近づけば逃げられて、あたしが逃げれば追いかけてくる。
あたしと先輩の距離は一生変わらない。
「頭じゃなくて、胸が痛い・・・」
「え!?大丈夫!?胸って・・・え?心臓!?やばくない?梨沙子持病持ち!?」
- 450. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 11:44:32.67 O
- ・・・
「・・・ぷっ」
なんかあまりにも先輩が先輩らしくて思わず吹き出してしまう
「えっ、えっ?」
「あはははは、いひぃぃ♪」
「いやいや、笑い事じゃなくて」
「だ、だって持病持ちって・・・あははは」
先輩はあたしがずっと笑ってるのが気に入らなかったのか頬をぷくっと膨らませた
「もういいよーだ!梨沙子の分の朝ご飯も全部食べてやるから」
- 463. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 14:04:46.98 O
- 朝から先輩となんでもない言い合いをして、洗面所で並んで歯を磨く
なんだろ・・・なんかこんなシチュエーション、勘違いしちゃうよね
先輩とあたし、一緒に住んでて・・・
ってまあたし、勝手な妄想しちゃってるよ
先輩には愛理ちゃんがいるんだってば!あたしのバカ!!
いやいやその前に今は合宿中だってば!あたしの大バカ!!・・・はぁ
そして先輩と朝食までベッドに並んで座ってテレビを見ていると久住先輩俄部屋に入ってきた
ってか久住先輩いなかったんだ
- 464. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 14:38:00.65 0
- 茉麻から暴行を受けた小春は、亀井先輩への返信を一旦中断して部屋に逃げ戻った。
だけど、ドアノブを握ったままなんとなく手が止まった。
・・・・。
・・・まさか、ねえ?
まさかいかがわしいことやってないよね。ヤッてるわけないよね。
まだこんな時間だし、寝てるよね。うん、寝てるよ。寝てる寝てる!
・・・いや、ちょっと待てよ・・・
寝てたとしても、さっきみたいに抱き合ったままだったら小春はどんな顔して部屋に居ればいいんだろう・・・?
うーん、気まずい。
「ま、いっか」
とりあえず、考えてても仕方ないので中に入った。
そしたら二人はもう起きてて、薄暗い部屋の中で寄り添ってテレビを見ていた。
なーんだよぉー!起きてるんじゃん!あーあ、余計な心配しちゃったっ!
「あれ?小春いなかったの?布団盛り上がってたから寝てるんだと思ってた。テレビも音超ちっちゃくしてたのにー」
あの画像、拡大コピーしてそこら中に貼ってやろうかと思った。
- 465. 名無し募集中。。。 2009/11/27(金) 15:08:09.95 O
- みやのあっけらかんとした態度にカチンときたけど我慢我慢。
小春、大人だもん!
それに今の小春は亀井先輩からのメールっていうアイテムをゲットしてテンションもうえうえだしね!
さぁ、二人はほっといて亀井先輩に返信、返信
にしても・・・やっぱり仲いいよね
小春はメールを打ちながらちらちらと隣のベッドに目をやる
二人は寄り添いながら同じタイミングで大爆笑したり、同じタイミングで声をあげていた
最終更新:2009年11月27日 23:59