499. 名無し募集中。。。 2009/11/29(日) 16:02:15.76 O
時計を見るとそろそろみんなも起きだす時間
あたしはマネージャーだから朝食の準備しなきゃとベッドから立ち上がる
「ん?梨沙子どうした?」
「あ、あたし、先に言って朝食の準備しないと」
「えー?そんなの梨沙子ちゃんがしなくって大丈夫だってー!」
「いや、で、でも」
久住先輩に言われて戸惑っていると隣で夏焼先輩が「よっ」と立ち上げる

「じゃあうちらも一緒に行こうよ」
「「えっ!?」」
「だって3人で準備したほうが早いじゃん、うちお腹すいたし」
そう言って先輩はあたしたちを置いて先に部屋を出て行った
512. 名無し募集中。。。 2009/11/30(月) 08:52:39.50 O
結局三人で先に食堂に入って朝食の準備をした
といっても久住先輩はしぶしぶだったけど

あたしはお皿の準備をしながら夏焼先輩の姿を盗み見る
先輩は全員分のご飯をよそったり、味噌汁をお椀に入れたり
なんだかすごく手際がいいのに驚いた

先輩、こういうこと得意なんだ・・・
先輩の新しい一面が見れたような気がしてあたしは先輩から目が離せなかった
513. 名無し募集中。。。 2009/11/30(月) 09:47:04.01 O
「意外!みや超〜手際良いんですけど…お手伝いとかする方じゃないっしょ?」
あたしの心を見透かすように小春先輩が声をかけると
夏焼先輩はなんだか複雑そうな顔をして

「…ほら、もも〜先輩?がこういうの苦手だったじゃん(苦笑)
だからキャプテンが手伝ってたの見てうちもよく手伝ってたからさ…」
「そうなんだ!?小春知らなかった」
「そ。ちぃは知ってるハズ…
小春はいっつも女の子達にメールしてたから気づかなかったんじゃないの?」

小春先輩は「そっか」と納得して布巾を絞った。
夏焼先輩と小春先輩って全然似てないようでたま〜〜に似てる気がするかも。
あたしはお茶を用意しながら二人の漫才のようなやり取りを見て笑ってた。
515. 名無し募集中。。。 2009/11/30(月) 11:41:47.17 O
他の部員もチラチラと食堂に集まりだした頃だった。
ドアが勢いよくバンと開いた。

「ごめん梨沙子!遅くなった!」

入ってきたのはママだった。
走ってきたみたいで肩で息をしてる。

「大丈夫だよ。夏焼先輩と久住先輩が手伝ってくれたから」
「そっか…ハァ…ごめんね」

夏焼先輩と久住先輩に謝るママ。
あたしは息を切らしたママのために椅子と水を持ってきてあげた。
なんかすごい疲れてるけどどっから走ってきたんだろう?


「ママ、もう若くないんだから走っちゃダメ!」
「はいはい」
「あれ?そういえば……」

熊井先輩は?

そう言い掛けた時だった。
ちょうど食堂に入ってきたのは熊井先輩だった。

あたしは先輩とばっちり目があった。
525. 名無し募集中。。。 2009/11/30(月) 23:01:03.35 0
「あ・・・」
思わず目を反らしそうになるのをこらえる
すると熊井先輩は口元を小さくきゅっと上げて席に向かっていった

その瞬間ふぅと一つ息を吐く
うん、きっと今日からも今まで通りやっていけるよね・・・?
最終更新:2009年12月01日 14:56