741. 名無し募集中。。。 2009/12/08(火) 03:26:57.38 0
「…わかった。勝負の内容決めといて」
それだけ言い去って行くみやの背中をうちは何も言わず見送ると
掴まれていた腕を思いっきり振り払いみやとは別方向に歩き出す

「熊井ちゃん!」
まぁが追いかけてきてくれたけど今は誰とも話したくない気分…
今のこの気持ちのまま誰か…まぁと話たらきっとまぁも傷つけてしまうような気がした
「ごめん、まぁさん。うち今一人でいたい」
そう冷たくまぁを突き放しうちは歩き続けた
742. 名無し募集中。。。 2009/12/08(火) 03:44:30.81 0
数歩歩き出したところで背中に衝撃と荒い息遣いが重なった
「まぁ?」
腰に回された腕は少し震えてるように見えて
うちはそっと顔だけをまぁのほうへ向けた

「ウザがってもいい…。嫌いになってもいい…。でも、今だけは傍にいさせて…。
熊井ちゃんの力になりたいの…あたしには…あたしにはそれしかできないから…」
今まで聞いたことないほどの小さな声で囁いたまぁ
何も答えられずにいると腰に回されていた腕はほどけうちの体からまぁが離れた
「ごめん…。一人でいたいんだもんね。ごめんね…」
うつむいたまぁの顔見えないけどきっと泣いてる…

走り出そうとしたまぁの腕をとり引き止めた
「やっぱ傍にいて、まぁ」
747. 名無し募集中。。。 2009/12/08(火) 10:20:45.40 O
いつも頼りになるまぁの不安気な顔
マネージャーとしても幼なじみとしても心強いまぁを…
泣かせるうちって最悪じゃん。
みやの”傷”をこんな風に開くつもりじゃなかった。
でも、うちの好きな…好きだった子?を悲しませる発言をしたみやへの怒りが止まらなかった。

まぁを引き止めてもすぐに自己嫌悪に陥る…うち最悪。

「熊井ちゃん、ありがとう」
「え…何が?」
「まぁを必要としてくれて、かな?」
はにかむように笑うまぁ。
「そんな…」

―――――まぁはいつだって必要だよ

最後まで言えない言葉が浮かび、自覚した。
うちは知らない間にまぁに惹かれてるって。
梨沙子ちゃんの時とは違う
まぁが今まで見たことない顔を見せるから。
目の前の笑顔のまぁがすごく可愛い。
うち…まぁが好きだって今はハッキリわかんない。
でも確実に子供の頃のまぁへの気持ちは変わってきてる――――


みやとの勝負前にと考えるけとじゃない!
うちは改めて神経をみやとの勝負に定めた。
最終更新:2009年12月11日 23:27