913. 名無し募集中。。。 2009/12/12(土) 20:19:43.14 0
熊井ちゃんが欲しいご褒美ってなんだろ?
今まで物ねだられたことなんてないし、全然予想つかない

それにしても、みや遅いな・・・
帰ってくるって信じてるけど、みやはナイーブな所あるし自分を責めてないかそれだけが心配
梨沙子がついてるから大丈夫だと思うけど・・・

そんなことを考えてたらみやと梨沙子が帰ってきた
パッと見た瞬間、梨沙子がみやをおんぶして帰って来たんだと思って
『梨沙子は頼もしいな〜』なんて思ったけどよく見たら逆だった
なんで!?どういう状況!?とか思いつつも
みやが帰ってきたことが嬉しくて、梨沙子が梨沙子らしくて可愛くて、うちはバレないようにこっそり笑った

みやの背中から降りて俯いてるみやをポンと叩く梨沙子
不安そうに顔を上げるみや
ほんとバカだね、みやは
そんな心配しなくても、みんなみやを待ってたよ
あんたは正真正銘、うちらの仲間なんだから

熊井ちゃんは下を向いてるけど、絶対心の中じゃ喜んでるんだから
15. 名無し募集中。。。 2009/12/14(月) 23:03:57.51 0
「お疲れ様」
みんなの前では見せないけど少し落ち込んだような顔して立っている熊井ちゃんにあたしは声をかけた

「やっぱみやには適わないや…」
何かふっ切れたような笑顔をあたしに向け汗をタオルで拭う熊井ちゃん
強がりで本当は負けず嫌いなとこ昔から全然変わってない
こうしてあたしにだけ弱みを見せてくれるのも昔からずっと変わらない…

「あ〜あ、せっかくご褒美なにお願いしてくれるのか期待してたのに」
意地悪そうに言うと熊井ちゃんは切なそうな顔で
「ごめん…」なんて呟いた
「ご褒美なに欲しかったの?」
「それは…、ちゃんと勝ってから言いたいし…まだ心の準備が…」
「え?なに?」
「とにかく!ご褒美はまだいらない。ちゃんとみやに勝ったときに考えとくから…」
そういってあたしに背を向けコートに戻ろうとした熊井ちゃんをあたしは引き止めると
熊井ちゃんの腕を取り思いっきり背伸びした
熊井ちゃんの頬にそっと触れた唇
「…え」
「頑張ったご褒美…」
みるみるうちに耳まで真っ赤になってく熊井ちゃんの顔を直視できなくてあたしは急いで梨沙子のほうへ戻った
最終更新:2009年12月15日 21:30