981. 名無し募集中。。。 2009/12/13(日) 21:55:52.88 0
きつーい練習をすること数時間
いや〜、一時はどうなることかと思ったけど!
みやはちゃんと帰ってきたし熊井ちゃんとみやは仲直りできたし!(そもそもなんで喧嘩したんだろ?)
その後の練習もいい雰囲気だし!いい感じ!

改めて思い返すとあの二人の勝負は凄かった
小春、すんごい刺激受けちゃった!
小春もあの二人の技術を見習ってもうちょっと頑張んないとだなぁー
熊井ちゃんなんて毎日自主練してるもんなー
あーあ、小春ももっと自主練してみよっかなー


それにしても・・・

休憩中、相変わらず一緒にいる熊井ちゃんと茉麻
そして怪しいほど仲良しなみやと梨沙子ちゃん

はーあ・・・小春にもああいうパートナーがいてくれたら、もっともっと頑張れるのになー

亀井先輩とか亀井先輩とか亀井先輩とか・・・・・亀井先輩とか・・・
16. 名無し募集中。。。 2009/12/14(月) 23:25:17.04 0
「しっつれいー!!」
みやと梨沙子ちゃんの間に強引に割り込む

「うわ!び、びっくりしたっ!!なにぃー?こはるー!」
「いいじゃんいいじゃん!二人の世界に小春も混ぜて!」
「あはは、なーに言ってんの?」
小春がおどけたように言ったらみやが笑いながら言い返してきた
うーん・・・この反応ってことはみやは梨沙子ちゃんのことなんとも思ってない・・・?

なんて考えながら梨沙子ちゃんの方をちらっとみると

うわ・・・え・・・ちょ、顔赤くない・・・?

もしかして・・・もしかして・・・
梨沙子ちゃんってみやのこと・・・
6. 名無し募集中。。。 2009/12/16(水) 01:36:12.65 0
気になったらそのままにしておけない!
だって小春そういう性格だも―ん!!

「ねぇ?梨沙子ちゃんってさ」
「はい?」
「もしかして、みやのこ・・・「みんなおつかれ―!!」

梨沙子ちゃんに問い詰めようと思った瞬間
小春の声はある人の登場でかき消された

「え・・・うそ・・・亀井先輩・・・?」
27. 名無し募集中。。。 2009/12/16(水) 20:16:03.45 O
・・・まさかね、ないない
小春やばいな、ついに幻覚まで見ちゃうなんて・・・
これがあの有名な恋の病ってやつ?
はは・・・大変だぁこりゃ・・・

「・・・はる!小春!何つったってんの!亀井先輩だよ!?」
「え?みやにも見えるの?」
「バカ!」

みやに背中をバシンと叩かれて、目を擦ってよーく幻を見てみる

部員に囲まれて嬉しそうなあの笑顔
ふと合う目、小春に向かって小さく手を振るあの仕草

まさか・・・あれは・・・あれは・・・

「おーい、こはるぅ」
「・・・っ亀井せんぱーい!!!!!」

何人か突き飛ばした気がするけど、どうでもいい!
小春はテンションマックスで亀井先輩の元へ全力で走っていった
28. 名無し募集中。。。 2009/12/16(水) 20:31:36.87 O
「なんで!?なんで亀井先輩いるの!?超サプライズなんですけど!」
「何言ってんのー。朝メールしたじゃん。行くって。」
「え!?書いてなかったですよ!」
「書いたよー!ほら」

亀井先輩に携帯を見せられて、びっくりしつつもかなり嬉しそうな小春
幸せオーラがこっちまで伝わってくるよ
ま、仕方ないか。昨日からずっと会いたがってたもんね
よかったね、小春!
なんだかうちまで嬉しいよ!

「ねぇ夏焼先輩、あの人だあれ?」
「あぁ、亀井先輩っていうんだよ。一緒に挨拶行こう?梨沙子。」
32. 名無し募集中。。。 2009/12/16(水) 23:29:38.17 O
「先輩、お久しぶりです」
「あっ、みやびちゃん!おひさー」
「全然変わってないですね」
「ウヘヘヘ。みやびちゃんはおとなっぽくなったねぇ!なんかキレイになった」
「いやいや、そんなことないですよ!」
「またまたぁ」

少し顔が赤くなる夏焼先輩とそれを見てニヤける亀井先輩
そんな二人、主に夏焼先輩を何故か睨むようにみつめ・・・って・・・・・・
あの・・・ちょっと恐いです、久住先輩・・・

「あれ?この子は?」
「今年マネージャーとして入った子です。ほら、梨沙子」
「は、はい。中等部3年の菅谷梨沙子です。よろしくお願いします」

隣にいる久住先輩の視線を気にしながらも挨拶すると・・・
33. 名無し募集中。。。 2009/12/16(水) 23:42:14.08 O
「中等部?うっそー!?すごい大人っぽい」
「ですよね!うちも最初に聞いた時びっくりしましたもん」
「うんうん。桃子より全然色気ある」
「ももは「ちょっと!亀井先輩どういうことですかー!!」

・・・みやのバカ!せっかく先輩といい感じで話せてたのにー!
なんでこんなタイミングで来るかなぁ・・・
先輩も先輩だよ。あんな楽しそうな顔しちゃってさ。
もう・・・バカ!
35. 名無し募集中。。。 2009/12/17(木) 00:09:15.74 0
なんだよなんだよ・・・
みやや梨沙子ちゃんやもも先輩にあっという間に取られてしまった
「小春の」亀井先輩(自称・・・っていうのが悲しい)
小春はそれが面白くなくてボールを持って一人シュート練習をすることにした

「あははは、梨沙子ちゃん可愛い!!」
「えー!?亀井先輩、ももはー!!」
「桃子は・・・きもい・・・うへへへへ」
「ひどーい!!」
「「「あはははは」」」

うぅ・・・くそー・・・なんだよー・・・
45. 名無し募集中。。。 2009/12/17(木) 14:34:54.99 O
亀井先輩としゃべってたらいつのまにか小春がいなくなってた。
ぐるっと体育館を見渡すと一人でシュート練をしてる小春を発見した。

「小春、どうしたの」
「・・・みや」
「亀井先輩と話さないの?」
「話せないのっ!!」

みやのバカ!!って手をぶんぶん振り回してくる小春。

・・・なるほど、そうゆうことか。
うーん、どうしよう。うち、やっちゃったな。
ただ挨拶に行っただけなんだけどな・・・
拗ねてる小春は可愛いけど、笑ったら余計に怒られそうなので素直に謝った。

「ごめんってば、こはるぅ」
「もう!!早く練習しよ!もう休憩終わり!」


結局、ご機嫌ナナメな小春は練習が終わるまでずっとご機嫌ナナメだった。
というより元気がなかった。
小春がここまで落ち込むのって亀井先輩に関わることだけなんだよね。
先輩のこと、本気で好きなんだなぁ。

よし!今日はこのあと海行くし、
亀井先輩と小春がいっぱい話せるようにうちがうまくセッティングしてあげよう!

だからそれで許してね、小春。
48. 名無し募集中。。。 2009/12/17(木) 15:04:55.45 0
「どぉ〜〜〜〜〜んっ!!!!」
「わっ!何す・・・亀井先輩!?」
みやに急かすように練習再開させて、
小春もドリンクを少し飲んでコートに向かう瞬間だった。
背中に衝撃が・・・
というか衝撃音付きで亀井先輩が小春の背中にタックルしてきた。
「全っ然シュート入ってなかったじゃん」
「・・・」
「いつもみたいにスパァッて決めてよ。
絵里、小春のシュート綺麗で好きなんだから」
「え?」
「見てて気持ち良いんだよね〜〜」
亀井先輩は細めた目で笑いながら言う仕草が相当可愛い!!
『好き』とか『気持ち良い』とか・・・なんか・・・う〜ん・・・

「先輩!小春はこれからですよ!こ・れ・か・ら!!」
「本当に〜〜?」
フニャ〜っとした笑顔でわざと意地悪そうに聞いてくる亀井先輩に
「先輩が好きなシュート、バンバン見せますから見ててくださいね!」
そう行ってコートに向かって走る。
後ろから
「ウソついたらジュース1本だぞ〜〜〜」
なんて間の抜けた声が聞こえてくる。


『先輩が好きなシュート、バンバン見せますから見ててくださいね!』

この後に言えなかった言葉を心の中で呟く。

『小春だけ、見ててください』
49. 名無し募集中。。。 2009/12/17(木) 15:52:18.09 O
やっぱり亀井先輩のパワーはすごい!
先輩から小春ー!って名前を呼ばれるたび、小春の調子はどんどん絶好調になる。


だけど・・・

小春はまだまだガキみたいで
亀井先輩が小春以外の子に声援を送ったり、誰かのシュートに歓声をあげるたび
小春は分かりやすく不調になってしまうのでした。
我ながらホントめんどくさい。ちーにもよく言われるけど。

亀井先輩が小春の名前を呼んでくれればテンションが上がり、
他の子を見てキャーキャー言えばテンションが下がる。
そんな感じで小春のテンションは上がったり下がったりで
(たぶん、下がってた時間の方が長い)
だからか、今日の練習はいつもよりきつく感じた。

みやは最後まで心配そうに小春を見てたけど、亀井先輩は小春を全然見てなかった。と、思う。

さっき素直に『小春だけを見てて』って言ってたら・・・
先輩はそうしてくれたのかな・・・
128. 名無し募集中。。。 2009/12/20(日) 02:00:30.06 0
「あーあ、まじ最悪だ・・・」
小春は今、みんなと少し離れたところで一人物思いにふけております
さっきの練習を思い出して自己嫌悪

なんでこんなに亀井先輩のことが好きなんだろうな・・・
先輩には好きな人がいるし、小春なんて眼中にないのに
別に先輩以外に女の子なんてたくさんいるし・・・
ほら、この間にも小春の携帯は女の子からの着信やらメールの嵐

そうだよ、こんなの小春らしくないじゃん、一人の人を追いかけるなんてさ
はぁとため息をついて前を見ると女の子のグループが小春をじっと見つめている

ん?この感じはもしかして・・・?しかもみんな可愛い

小春はいつものようににこっと笑顔を送ると
その子たちは嬉しそうに小春に近づいてきた
129. 名無し募集中。。。 2009/12/20(日) 02:29:35.55 0
「ねぇねぇ、一人〜?」
「あたし達と泳ごうよ〜」
女なんて簡単に落ちるし、簡単に手に入るし
好きなときに弄べるものでしかないのになんで
一番欲しいものはそう簡単に手に入らないんだろう…

「いいよ」
少しやけぐそ気味に女の子の一人が差し出してくれた手を掴もうとすると
それを遮って大きな手が先に女の子の手を握った
「あ…」
目をキラキラ輝かせて見上げた女の子の視線の先には恐い形相の熊井ちゃんがいた

「久住先輩。みやが探してましたよ」
「え?なんで?」
「わかりません。ただ久住先輩には他に行くところがあるんじゃないですか」
他に行くところ?
あるわけないじゃん…
亀井先輩のところはあたしだけの居場所じゃないし…
むしろこんなに苦しいならいっそ忘れて思いっきり遊んでいたい…
132. 名無し募集中。。。 2009/12/20(日) 08:09:03.79 O
「ねーえー、どーしたのー?」
「遊ぼうよー」

女の人達の甘ったるい声が小春を誘う。
そうだよ、この子たちは小春を求めてくれてる。
振り向いてくれない誰かを想って苦しむより、こっちの方が楽しいに決まってる。
今までだってそうしてきた。

「うん。行こう」

小春は女の人の手を握って歩きだした。
熊井ちゃんが何か言ってたけど、聞こえないふりをした。

しばらくしてこっそり後ろを振り向くと、みんなのとこに戻る熊井ちゃんの後ろ姿が見えた。

「・・・ごめんね、熊井ちゃん」
小さい声で呟いた。
最終更新:2009年12月23日 23:54