153. 名無し募集中。。。 2009/12/20(日) 23:59:17.77 0
「きゃー!佐紀ちゃん冷たーい!」
「亀井先輩、くねくねし過ぎですよー」
「桃子ちゃんに言われたくなーい」
ただいま絵里は佐紀ちゃんと桃子ちゃんと水の掛け合いをしてまーす
うん、まだまだ若い子の勢いについていけるぞ!って、うへへ

みんなきゃーきゃーと海に足をつけてはしゃいでる
やっぱり元気だなー・・・

あれ?そういえばさっきから小春の姿が全然見えないけどどうしちゃったんだろ
こういうところ来ると一番騒いでそうなのにな―・・・

「あ、いたいた!亀井センパーイ!!」
キョロキョロしていると後ろから絵里を呼ぶ声
ん?と振り向くとみやびちゃんがこちらに駆け寄ってきた

160. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 09:12:13.15 O
「ちょっと来てください!」
「え!?な、なに!?」

うちは素早く亀井先輩を拉致!
先輩の手を引いて急いで熊井ちゃんのとこまで戻った。
話はそれからだ。

「熊井ちゃん、小春どこらへんいたの?」
「えっと、あのへん」

熊井ちゃんが指差す方を確認すると、よく見えないけど結構人がいる。
あの中に小春がいるのか。

「だそうです。亀井先輩」
「え?」
「小春のこと、迎えに行ってあげてくれませんか?」
「小春どうしたの?」
「久住先輩、逆ナンされて・・・一応止めたんですけど・・・」
161. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 09:26:34.98 O
恐る恐る言う熊井ちゃん。
亀井先輩は「ふーん」とだけ言うと、
熊井ちゃんが指差した方をじとっと睨んだ。

「なるほどねー。女に誘われて、ほいほいついていったと」
「あ、いや、ほいほいって言うか・・・うーん、ほいほいかもなあ・・・」

熊井ちゃん!熊井ちゃん!フォローになってないよ!

・・・あれ?なんか亀井先輩・・・
ちょっと機嫌悪く見えるのは・・・
うちの気のせい?
164. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 14:40:27.25 O
「で、なんで絵里が迎えに行かなきゃいけないの?
今は自由時間だし小春だって楽しんでるんだから好きにさせておけばいいじゃん」
え、いや、なんか、いつもの亀井先輩らしくない発言じゃ・・・
隣を見上げると熊井ちゃんも同じ事を思ったらしく困惑した表情を浮かべている

「いや、でもせっかくみんなで来てるんだしみんなで遊びたいなぁ・・・なんて!
ほら、熊井ちゃん!」
「そ、そうですよ!それに久住先輩ってうちらが言っても聞かないから
やっぱり年上の亀井先輩からなんとか!」
「「亀井先輩!お願いします!!」」
うちと熊井ちゃんは二人並んで亀井先輩に頭を下げた
171. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 16:30:44.54 O
「小春」

その声は数十分前まで小春が1番欲しがっていた声
だけど今は1番聞きたくない声
振り向くとそこにはやっぱり・・・

「綺麗な人だね!」
「小春ちゃん、この人は?」
「知り合い?小春ちゃん知り合い?」

「・・・・うん。先輩」
一瞬目が合ったけどすぐに視線を反らした
熊井ちゃんが呼んできたのかな・・・余計なことを・・・

「向こう行こ。もっと楽しいことしようよ!」
「・・・・・・・・・」
「ねっ?行こ「ねぇ小春ちゃん。うち、この人とも一緒に遊びたい!」
「サンセー!!あたしこの人タイプ!」
「えっ!?それは・・・」
「いいじゃんいいじゃん!あなたもほら」
あっ!!先輩に触る・・・

「触んないで!」

その声は今まで聞いたことのない先輩の声
そしてやっぱり今1番聞きたくない声だった
222. 名無し募集中。。。 2009/12/23(水) 23:49:21.16 0
先輩の出した声に一瞬動きが止まる女の子たち
そんな彼女たちを睨みつける亀井先輩
いつもくねくねしていてぽけぽけぷうな先輩とは違う初めてみる表情に
こんな状況なのに・・・


心臓がきゅっと苦しくなるのを感じた


それから彼女たちは先輩の厳しい視線を避けるように顔を反らした
「な、なに、この人ー」
「そ、そうだよーちょっと綺麗だからってさぁ!」
「いこいこ、小春ちゃん、さっき言ってた楽しいことしよう」
「え、あ、ちょ・・・」
小春の腕を両方から組んできて体を密着させてくる彼女たち
こんなこと慣れているはずなのに、、、初めて先輩に見られたくないって思った

下唇をぎゅっと噛み締めて睨みつける亀井先輩
一度下を俯いたかと思うとぱっと顔を上げる

「・・・るのバカ・・・」
「え・・・」

え、今なんて・・・?
聞き返す前に亀井先輩は走り去って行った
最終更新:2009年12月23日 23:58