173. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 18:56:11.95 0
久住先輩も分かりやすいけど、みやも分かりやすい
亀井先輩が久住先輩の元へ行ったのを見届けると、明らかに嬉しそうな顔をした

「ありがとね、熊井ちゃん」
「ううん」
「じゃあうち、梨沙子のとこ行くね」
「あ、待って」

駆け出そうとするみやの腕を咄嗟に掴む

「なに?」
「あ・・・やっぱいいや。なんでもない」
「・・・?変な熊井ちゃん」

それだけ言うとみやは梨沙子ちゃんの所へ走って行った

ねぇ、みや。梨沙子ちゃんのこと、本当になんとも思ってないの?
誰よりも可愛がって、何よりも優先してるのに・・・
うちにはよく分かんないけど、妹みたいな感覚なのかなぁ・・・
174. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 19:45:22.69 O
「梨沙子お待たせ〜♪…!?こ、これ何?」
「熊井先輩が作ってくれた『中々崩れない砂の城@リゾートバージョン』らしいです」
「これ…明らかにお城じゃないよね?
リゾートバージョンていうかリゾートホテルだよね?」
あまりに精巧に造られたソレはうちにはとても砂の城には見えなかった…

「熊井先輩すっごく器用ですよね…
あ、トンネル今掘ってる最中なんです。
先輩は反対側から掘ってくださいね」
ちっちゃいコみたいに無邪気な顔で砂を掘る梨沙子が楽しそうで
うちも負けないくらい楽しもうと思った。

「よっし!掘るよ〜!!梨沙子崩さないでしっかり掘ってね」
「え、ちょ…先輩に言われたくない〜!」
175. 名無し募集中。。。 2009/12/21(月) 20:04:17.04 0
海から戻ってきたと思ったら真っ先に熊井先輩のとこに行っちゃった夏焼先輩
ま、いいけどね
そんなことぐらいで落ち込まないけどね
・・・・ふん

「梨沙子お待たせ〜♪…!?こ、これ何?」

そんなこと考えてたらいつの間にか先輩が戻ってきてくれてた
それだけのことなのに嬉しくて、だらしなく頬が緩む
先輩は当然のように一緒にトンネルを掘ってくれた


「そういえば、久住先輩平気でしたか?」
「うん。亀井先輩に任せたから大丈夫だよ。あ!それより」
「はい?」
「梨沙子は、誰かにナンパされても絶対ついてっちゃダメだよ?」
「え?」
「危ない人だったら、何されるか分かんないんだから」

「分かった?」と見つめてくる夏焼先輩
そんな恋人みたいな発言・・・今に始まったことじゃないけど・・・
いつまでたってもやっぱり慣れない
あたしは何度だってときめいてしまうんだ、目の前にいるこの人に
最終更新:2009年12月23日 23:56