330 :名無し募集中。。。:2010/03/01(月) 01:02:02.89 0

「本当に大丈夫かな?」
「ん?何が?」
「梨沙子に全部任せちゃって」
さっきはありがとうなんて気楽に言っちゃったけど
やっぱり入りたての梨沙子に仕事を任せてしまったのを
今頃になって心配になってきてしまった…

「うーん、でもみやがいるでしょきっと」
「でも…。やっぱ心配だから見てくる!」

そう言って駆け出そうとしたあたしの腕を熊井ちゃんががっしりと掴んだ
「熊井ちゃん?」
「梨沙子ちゃんが心配なのはわかるけど今はうちといるんだからうちのこと考えててよ…」
街灯に照らされた熊井ちゃんの顔は少し赤みを帯び
目はあたしから逸らされ、まるで子供のように頬を膨らませている
そんな顔にあたしは噴き出すように笑う

「なっ…!こっちは真剣なのに!」
「ごめんごめん。あんまり可愛いからつい」
「もういい!」
顔を真っ赤にしてあたしを置いて歩いていく熊井ちゃんを追いかけ
そっと手を握った

332 :名無し募集中。。。:2010/03/01(月) 01:12:49.98 0

「ごめん。怒った?」
「怒ってないよ」
口ではそう言ってもあたしと一向に目を合わせない熊井ちゃん

「怒ってるじゃん」
「怒ってないって…!」
振り向いた熊井ちゃんの隙をついて掴んでいた手を引いて
顔を近づけるとそっとキスをした

「まだ…怒ってる?」
唇を離しそう問うと真剣なまなざしの熊井ちゃんと目が合う
「すんごく怒ってる」
「え…」
「だってうちもキスしたかったのにまぁが先にしちゃうから」
もう一度触れた唇と唇
今度は一瞬じゃなくてこの時間が永遠に続くかのようにさっきよりも長い長いキスだった

344 :名無し募集中。。。:2010/03/27(土) 03:42:42.03 0

まぁの家の前までつくとうちはそっとまぁを抱き寄せた
「熊井ちゃん?どうしたの?」
「まぁ…一度しか言わないから聞いて」
「…?うん」
うちの胸の埋めていた顔をあげ不思議にそうしているまぁ

「うち…まぁみたいな人と付き合えて世界で一番幸せだよ…」
口べたで絶対に普段はこんなこと言わないけど
どうしても帰りの別れが寂しくて言いたくなった
だけど言った後に恥ずかしさで押し寄せ思わず目を逸らした

「は、はい。それだけ」
そう言ってまぁの体を離すと今度はまぁからうちの胸に飛び込んできた
「まぁ?」
「違うよ…。熊井ちゃんは2番目。だって熊井ちゃんと付き合えたあたしのが1番幸せだもん」
顔をあげたまぁと目が合いどちらからともなく唇が触れた

最終更新:2010年05月07日 21:51