- 219.名無し募集中。。。:2010/06/20(日)
22:46:59.75 0
うるさいちーと小春を適当にあしらいながらそっと唇を触る。
うち・・・梨沙子とキスしたんだ。
1回目は偶然だけど、2回目はうちから・・・。
あの時の自分が何を思ってああいうことをしたのか・・・それすら今は思い出せない。
分かるのは、目の前にいる梨沙子が愛しくて仕方なかったってことだけ。
触れたいって思う気持ちを抑えることは出来なかった。
この気持ち・・・・・
まだ胸張っては言えないけど・・・
走馬灯のように色んな梨沙子が頭を駆け巡る。
さっき知らない誰かに感じた憤りや、一緒にいる時の安心感、抱きしめた時の柔らかさまでもが。
色んな感情や思いが一気に胸に押し寄せる。やば・・・なんかテンパってきた・・・。
「みーやー!みや!聞いてる?」
「・・・え?」
「ちょ!ちゃんと聞けよー!ねぇ何かあったの?梨沙子ちゃんと」
- 220.名無し募集中。。。:2010/06/20(日)
22:55:52.57 0
「な、なんで!?」
いきなりの千奈美の質問につい大声を出してしまう
「び、びっくりしたぁ!いや、元気ないし、さっき梨沙子ちゃんと一緒にいたからさ」
「・・・別に何にもないって」
「・・・ふーん・・・ならいいけど・・・」
それから千奈美は無理に聞こうとはしなかった
いつもうるさいし、空気読めないって言われてるけど、ホントはすごくいい奴なんだよね
「あ、そういえばみや、明日どっか行かない?せっかく休みだしさぁ」
「ちーと?」
「イヤなのかよー!だってだって小春は亀井先輩とデートって言うし」
「あーまぁそうなるよね」
「というかフリーはうちとみやしかいないじゃん?」
「うちもおるでー!」
「あー、みっつぃーは・・・いいや」
「な、千奈美、どういうことやねん!」
千奈美とみっつぃーの言い合いを聞いて思わずぷっと吹き出してしまう
せっかくのオフだし・・・
たまには千奈美と遊ぶのもいいかな
- 227.名無し募集中。。。:2010/06/21(月)
00:19:21.55 0
「イエー!!めーっちゃーホーリデええー!!」
「イエーイ!!」
小春の歌声と部員のはしゃぐ声が響く中、うちはぼーっと梨沙子のことを考えていた。
ちゃんと家ついたかな・・・。
送ってあげればよかったな・・・。
今となっては遅いことばかりが頭に浮かぶ。
梨沙子は今何を考えてるんだろう?
うちとキスしたこと後悔してるんだろうか。
自分のことでいっぱいいっぱいだったけど、梨沙子はあの時どんな気持ちでいたんだろう。
色々考え出したらキリがないけど考えずにはいられなかった。
でも何より、梨沙子が今ここにいないことが不安だった。
梨沙子のことで悩んでるくせに梨沙子に側にいてほしいって思ってる。
ますます自分が分からない。
「電話しよ・・・」
ちゃんと家についたか・・・それだけでも確かめたい。
うちはカラオケルームを出て梨沙子に電話をかけた。
- 241.名無し募集中。。。:2010/06/21(月)
14:14:00.49 0
うーん、出ない・・・。
何度かけても梨沙子が出ない。
もしかして・・・帰り道何かあったのかな・・・?
あの辺人通り少ないし・・・。もしかして・・・。
居ても立ってもいられなくてみんなに「ゴメン!」とだけ言ってカラオケを飛び出た。
チャリを漕いで全速力で梨沙子の家へ。
どうか無事でいて・・・
・・・・・待てよ。
もしかして梨沙子、うちに怒ってるんじゃ・・・?
そうだよ、急にあんなことしたから・・・うちのこと軽蔑したんじゃ・・・。
・・・・・最悪それでもいい!いや、全然よくはないけど・・・。
とにかく無事でいてくれたらそれでいい!
うちはチャリを漕ぐ足を速めた。
最終更新:2010年08月11日 02:17