803.名無し募集中。。。:2010/07/07(水) 16:02:41.97 O

放課後になり部活も終わり、現在部室でくつろぎ中。
ちぃ達にマック行こって誘われたけどやんわり断った。
約束はしてないけど梨沙子と帰りたかったから。

一人二人と部員が帰っていく。
梨沙子はちゃんと残っててくれて、以心伝心だーって頬が緩みそうになる。
気付けば部室にいるのはうちらを含めて数人だけになっていた。
うちは無駄にロッカーを整理したり、梨沙子は救急箱をいじったりして。
みんなが帰って二人きりになるのを待っていた。

最後の一人をお疲れと見送ったのはそれから数分後。
梨沙子は待ってましたと言わんばかりにうちの所に駆け寄ってきて、
その姿が可愛かったので両手を広げて梨沙子を抱きとめた。

 

804.名無し募集中。。。:2010/07/07(水) 16:36:10.38 O

部室に二人きりになったのを確認して先輩の胸に飛び込んだ。
笑顔で抱き締めてくれる先輩だから、つい甘えたくなる。
今日はずっとバレないように気を張ってたから少し疲れた。
先輩に癒してもらおう。

「梨沙子」
「え?」

そんなことを考えてると突然先輩の手があたしのYシャツに延びてきた。
何?と聞く暇もなくボタンに手をかけられる。
とたん、変なことを想像して顔が熱くなった。

もしかしてあたし脱がされる・・・?


「前、開けすぎじゃない?」
「・・・はい?」

・・・どうやらあたしの早とちりのようでした。
先輩は脱がすどころかあたしのシャツのボタンを一つ留めた。
815.名無し募集中。。。:2010/07/07(水) 22:42:19.58 O

ボタンを留めた後、すぐさまみやに抱き寄せられた
「梨沙子、抱きしめてるとホッとする」
「ホント?」
「うん」
「・・・でもあたしは」
あたしは・・・その・・・みやに抱きしめられてると・・・その・・・
「なぁに?」
あたしが言い淀んでいるのに気付いたみやが顔を覗きこんでくる
「・・・ドキドキして死んじゃいそう・・・」
そう言った途端みやはゆっくり目を細めた

慣れって怖い・・・
あたしは無意識に目を閉じてみやの唇を受け入れた
819.名無し募集中。。。:2010/07/07(水) 23:47:45.33 0

夕陽に照らされながら梨沙子とうちしかいない部室で
どれくらいの間キスをしてたんだろう

「はぁ…みや長いよ」
息ができなくなったのか梨沙子から唇を離した

「ごめん梨沙子なんだか梨沙子みてたら…こう…心がもやもやっと…??」
「モヤモヤ??」
「とにかく梨沙子みたら好きて言うかもううちの物にしたすぎてこうギューとs」

「先輩!」
うちが言い終わる前に梨沙子がわざっとぽく先輩と言った
「もう私は先輩の物というか恋人ですよ安心してくださいね」
抱きついたままそんな事言われたら…

「梨沙子」
「みや」
またキスしちゃった
885.名無し募集中。。。:2010/07/11(日) 14:09:49.87 0

何度もキスをして、手を握りあったりして
ちょっと二人イッちゃってんじゃないかってぐらい部室でイチャついた
もちろん照れるけどここ外じゃないし・・・多少は平気
みやとこうしてられるのは本当幸せで嬉しい
夢じゃないかって思うぐらい

でも・・・一つだけみやに聞かなきゃいけないことがある

「あの・・・みや?」
「うん?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」

みやは抱き合ってた体を離して優しい目であたしを見る
その目の色を変えたくなくて、少し言うのをためらってしまうけど

「・・・・愛理に、付き合ってること言ったらダメかな?」
「え?」

あたしの言葉に驚いた顔をするみや
当然な反応だと思う

―――お互い、羨ましかったんだね

あの日交わした言葉と指切り
愛理とあたしは共に痛みを乗り越えた戦友みたいなものだから

「愛理には・・・嘘つきたくない・・・」
888.名無し募集中。。。:2010/07/11(日) 17:14:31.26 0

しばらく考えてみやは「・・・うん」と小さく呟いた
でもその笑顔は引きつってて、無理してるのがバレバレだ
やっぱりみや、愛理には秘密にしておきたいんだ・・・
部員に言わないのは照れくさいし騒がれるのが面倒だからだろうけど
愛理に言いたくないのは違う理由があるような気がして、なんだかすごく悲しくなってきた
みや、もしかしてまだ心のどこかで愛理のこと・・・

「・・・・ごめん。ごめんね?大丈夫だよ、愛理には言わないから・・・」

絞りだした声は震えていた
こんなことなら聞かなきゃよかったかな・・・

「え、ちっ違うよ!言っていいって!」

みやは我に帰ったように慌ててあたしの手を握った
うっかり潤んでしまっていた目を隠すように下を向くと
みやはあたしの顔を上げて真剣な声で言った

「言っていいよ。うちほんとに梨沙子が好きだから。何も隠すことなんてない」
893.名無し募集中。。。:2010/07/11(日) 21:38:49.58 0

いきなり愛理の名前が出て驚いた
言っていいかなんて、そんなの言っていいに決まってる
気遣ってうちに許可取ってくる梨沙子を可愛いと思った

ただ、ひとつ浮かんだ不安――・・・
うちに対して不信感を抱いていた愛理が、『やっぱ梨沙子が好きだったんじゃん』って
付き合ってる間の気持ちまで否定されたら悲しいなって・・・ちょっと思った
それが頭をよぎって、返事するのを一瞬戸惑ってしまった

「・・・・ごめん。ごめんね?大丈夫だよ、愛理には言わないから・・・」

震えた声で梨沙子が言うのでハッとした
やばい・・・今のうちの態度、絶対梨沙子を傷付けた・・・
慌てて否定して、そっと梨沙子の頬を包んで顔を上げさせる

「言っていいよ。うちほんとに梨沙子が好きだから。何も隠すことなんてない」
「でも・・・」
「梨沙子が側にいてくれるなら、誰になんて思われたって構わないよ」
24.名無し募集中。。。:2010/07/13(火) 21:45:42.14 0

プシュー!と頭から湯気が出そうなくらい顔が熱くなる
あたしが不安そうにしてたのが伝わってしまったのか
みやは一生懸命に愛の言葉を囁いてくる
一言すきって言ってくれるだけであたしは安心できるのに

「だいすきだからね」

何度も何度も嬉しい言葉をくれる

あたしもみやに伝えたい気持ちがたくさんあるのに
言葉に出来なくて「うん」しか言えなくて
そろそろ帰る?というみやの言葉にもただ頷くことしか出来なかった
26.名無し募集中。。。:2010/07/13(火) 22:07:31.91 0

「じゃ、おやすみ」

梨沙子を家まで送ってバイバイ&おやすみのキス
・・・をしたかったけど梨沙子に拒否られた

「ちょ、なんでよー」
「・・・だって今日やばいもん」
「なにが?」
「っ・・・なんかやばいの!」

真っ赤になって逆ギレしてきた梨沙子
まぁ今日は部室で長い時間二人で過ごせたし
仕方ない。おとなしく家に帰りますか

「んじゃまた明日ね」
「帰っちゃうの?」
「帰っちゃダメなの?」
「ダメー」

・・・今度は甘えん坊モードみたいです
うちの腕を引っ張って離してくれない梨沙子
表情がコロコロ変わるとこも好きだよ
・・・なんて思ううちはすでに重症かも

でもね、そうゆう可愛いことされるとちゅーしたくなっちゃうんだけどな
責任とってくれるのかな?
32.名無し募集中。。。:2010/07/14(水) 00:28:51.40 0

どうしようみやと離れたくないし
キスだってしたいけど家の前じゃちょっと…

「梨沙子どうしたの?うちかえるよ?」
「いや 泊まって行って」
「え!?」

どうしようとっさに帰るなんて言われたから
先走って言っちゃったけどみやどなんだろう?

「う~ん 明日も学校だしまた休みの日にしようよ」
「ミヤ離れたくない」
「梨沙子!!」

勢い余ってミヤを押し倒してしまた
どうしようミヤ大丈夫かな?
どーしよう
47.名無し募集中。。。:2010/07/14(水) 20:39:34.08 0

「分かった。じゃあ遊園地行った日にお泊りもしよ?うち来てもいいし」
「ほんと?」
「うん。約束」

そう言えば梨沙子は「絶対ね?」そう言って小指を立てる
うちはその小指に自分のそれを絡めて仲良く二人で指切りげんまん
楽しそうに手を揺らすうちらは誰が見ても絶対幼い

「みや、目瞑って」
「なんで?」
「いいからー」

内心おっ!と思いつつも一応分かんないふり
言われた通り目を瞑れば予想通り唇に柔らかい感触が

「ふはっ。ありがと。おやすみ」
「・・・おやすみなさーい」

満足してへらへらしてるうちと、恥ずかしそうに下を向いてる梨沙子
梨沙子がなんでもかんでも恥ずかしがるから、逆にうちはそんなに照れずにいられるのかも

帰り道、うちが角を曲がるまで梨沙子はずっと家に入らずに見送ってくれていた
最終更新:2010年08月11日 04:10