- 49.名無し募集中。。。:2010/07/14(水)
20:46:17.12 0
「ただい・・・」
ま、と言いかけて止めた
家の玄関に入るとどっかで見たことあるような靴が2足
うん、すごく嫌な予感
「おかえり雅。お友達来てるわよ」
・・・・・やっぱり
「「みやおかえりー」」
部屋に入ると自分の家かのように寝っ転がって寛いでる二人
梨沙子と夢のような時間を過ごして超幸せ気分だったのに
一気に現実に引き戻される
「・・・・マック行ったんじゃなかったの?」
「行ったよー。ほら、これみやのポテト」
「特別にコーラもあげるよ」
恩着せがましくポテトとコーラをうちに差し出すちぃと小春
ったくこいつらは・・・布団とかにこぼしてないよね?
- 52.名無し募集中。。。:2010/07/14(水)
20:58:05.10 0
「そういうみやはどこ行ってたのさ。こんな遅くまで」
「ねぇ~」
教えてと言わんばかりの目でうちを見つめる二人
それにたじろぎながらも勉強机の椅子に腰をかけた
「べ、別に…」
ニヤけてしまいそうになる口元を悟られないようにそっぽを向いたうちを見て
ちぃと小春は顔を見合わせた
「ちょっと見ました奥さん!今みやさんったら目を逸らしましたよ!」
「えぇ確かに今目を逸らしましたわ!」
うちの腕を引っ張りベッドに腰かけせ逃がさないと言った感じに
二人に挟まれた
「ちょっ、なに!?」
「正直に話しなさい」
「そうよ。お郷のお母様も泣いてるわよ」
「さっきからなんのコントこれ?」
-
- 54.名無し募集中。。。:2010/07/14(水)
21:05:47.87 0
「コントじゃなくて、楽しい恋バナでもしましょうかねー」
「しましょうかねー」
「とりあえず、合コンほっぽって飛び出してった件と、今日こんな時間まで何してたかを伺いましょうかねー」
「伺いましょうかね~」
・・・・・もうダメだ、もう逃げられない
うちは肩を落としてすべてを諦めた
でもよく考えればそうだよね、うち、ちぃの前で爆弾発言したもんね・・・
仕方ない・・・白状するか・・・
まぁこの二人なら言ってもいいかな
「あのさ、うち、好きな子できた」
-
- 59.名無し募集中。。。:2010/07/14(水)
21:54:53.65 0
騒がれるかと思ったけどいくら待っても冷やかしの声は届かない
そっとふたりを見ると、さっきとは打って変わった優しい笑顔でうちを見ていた
「そっか」
「よかったじゃん」
分かってたよ、と言わんばかりに落ち着いているちぃと小春の声
「・・・・驚かないの?うちしばらく恋愛しないって言ったのに」
「そんなの、人間なんだからいつ誰を好きになるかなんて分かんないじゃん」
小春の言葉に胸がすっとする
二人のあったかさが不思議とうちを素直にさせる
「・・・・梨沙子がね、すきなんだ。すっごく」
白状すれば割とすっきりした
ほんとは梨沙子以外の誰かにも言いたかったのかもしれない
膨らんでた風船が爆発したみたいに
どんどん溢れ出てしまうこの気持ちを
- 81.名無し募集中。。。:2010/07/15(木)
17:52:24.58 0
「「そうなんだって…ええー!梨沙子?
みやがすきなの梨沙子なのどうゆうこと!?」」
「っえ!!」
さっきまでそっかとか言っていた小春とちぃがいきなり叫ぶから
うちまでおどろいちゃったじゃん
「えーみやが好きなの梨沙子だったのまたなんで?なんで?」
「てかそんなの早く言ってくれないと小春胸触ったじゃんw」
「ミヤがそこまでロリコンだなんてねいやー徳さん驚いたよ」
「うん梨沙子が好き ホント小春は何してくれんだよw
イヤイヤロリコンじゃないしww」
あーあこれだからこの二人に話すの嫌だったんだよ
もう30分も質問詰め
「小春はミヤと愛理ちゃんが復縁するとおもってたな」
「っっえ!なんで愛理?」
今日二度目の愛理の名前にまた驚いてしまった
「それウチも思ってただって試合のとき」
「そうそう「愛理ちゃんの声援絶対ミヤの事好きだよ」」
そんなことない絶対ない
「愛理はもう好きな人できたよ」
「うっそーだー」
「てかミヤ梨沙子ちゃんに告白しないの?」
……え?まさかマダバレてないの?やっぱこの二人…
- 100.名無し募集中。。。:2010/07/15(木)
23:26:49.21 0
二人のあまりにもの鈍感さに一瞬呆けてしまった
その間にも二人は横でぎゃーぎゃーと話を進めていく
「やっぱりさぁ、みやからちゃんと告白しなきゃ!」
「そうそう!ってかさぁ、梨沙子ちゃんもみやのこと好きだったりして―」
「ありえる!ありえる!」
・・・
・・・
・・・
どうしよう・・・どうしよう・・・ここは・・・とりあえず・・・
「ま、まあいいじゃん、それは追い追いさ」
「追い追いとか言ってたら誰かに盗られちゃうぞ!」
「そうそう!めぐとかに」
- 101.名無し募集中。。。:2010/07/15(木)
23:28:52.26 0
「ちぃ達今日泊まってくの?」
「もちです」「あたりまえじゃーん」
「てかミヤゴメン徳さん達余計な事しちゃった」
「え?」
「実はミヤの家でさわごと思ってさ」
「って言うかうん…小春たち…」
____ピンポーン____
「ミヤーお友達よー」
「ハーイ誰だろう今日は騒がしいな」
小春とちぃが何か隠してるみたいだけど
先に下に行かなきゃ
「やばいよやばいよ小春どーするもう来ちゃったよ」
「そーすんだよちぃあーもう亀井」せんぱーーい」
ちぃと小春なにさけんでるんだろう
「千聖ちゃんと舞ちゃんはほんとにお似合いね」
「///」
「そんなことないでしゅよおばしゃん」
「おばおばおばおっばさん??」
なんだちっさーと舞ちゃんか変な組み合わせだな
あれ?もう一人誰か…
「愛理!!」
「こんばんは先輩」
- 157.名無し募集中。。。:2010/07/17(土)
23:48:47.67 0
「ああああ愛理!?」
びっくりしすぎて声が裏返った
愛理も騙されて連れてこられたのか、眉毛を下げて気まずそうにしている
微妙な空気のうちと愛理に気付いてないのか、ちっさーがニコニコしながらうちに耳打ちしてきた
「小春先輩に聞きましたよ。愛理と寄り戻りそうなんですって?」
へへっ!だから愛理連れてきた!ふふっ!千聖たち偉いでしょ!?
自信満々にそんなこと言われたら怒る気も呆れる気もなくなる
つーか小春とちぃ・・・なんて奴らだ
勝手に早とちりして後輩たちまで巻き込んで・・・
「あの、ごめんねみや・・・みやんち行くって聞いてなくてさ・・・」
愛理が申し訳なさそうに後ずさりする
「え?あ、いや大丈夫だよ!」
「あたし帰った方がいいかな・・・?」
- 159.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
00:08:50.67 0
「い、いいよいいよ!あがって?」
愛理は何も悪くないし、追い返すなんて可哀相だし・・・
愛理はすいません・・・と小さく呟いて靴を脱いだ
とっくに上がり込んでるちっさーと舞ちゃんを追うように
うちと愛理は部屋へ続く階段をのぼった
+++++
・・・・・異様な光景だ
千奈美に小春に、千聖に舞ちゃんそして元カノ
なんなんですかこのメンバーは
多分愛理も同じこと思ってると思うけど・・・
ちなみに小春とちぃは開き直ってバカ騒ぎしている
ちっさーと舞ちゃんはそれに乗っかっている
愛理にも話振ったりしてくれてるけど、愛理がバスケ部のノリについてけるワケもなく
「なんかゴメンね・・・」
「なんでみやが謝るの」
なんだか申し訳なくて謝った
やっぱこのワケ分からない会さっさとお開きにして家まで送ってあげた方が愛理の為なのかな?
-
- 167.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
00:32:21.98 0
「あ、ジュース飲む?愛理カルピス好きだよね」
「え、あ。うん。ありがと」
ちぃ達はほっといて愛理の隣に座ってコップにジュースを注いであげる
愛理はそれを美味しそうに飲んではにかんで笑った
なんか、愛理がうちの部屋にいるのって久しぶりだな・・・
「・・・や。ねぇみや」
「・・・・・・ふぇ?何?」
「ははっ、何その声」
吹き出して笑われたので恥ずかしくて顔が熱くなる
「そろそろあたし帰るね。門限厳しいし」
「あ、そうだよね!気付かなくてごめんね」
「ううん。楽しかったよ」
いや絶対楽しくなかっただろうにそう言ってくれる愛理は優しい
なのに「楽しかった!?また集まろうねー!」とか言ってる千奈美はアホ決定
「せっかくだからみんなで泊まっちゃおうよー!」とか言ってる小春はある意味天才
-
- 173.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
00:46:25.17 0
「ちょ、何言ってんのさー」
「そうですよー」
騒いでるバスケ部を無視してうちと愛理は立ちあがる
大体愛理には恋人いるし・・・お泊りとかダメでしょ
てかこの子たち明らかにうちと愛理をくっつけようとしてるよね・・・
梨沙子が好きだって告白したの、もう忘れました・・・?
てゆーかうちさっき梨沙子の泊まりの誘い泣く泣く断ったんだからね
小春たちにも絶対帰ってもらうから!
そう決意したその時だった
窓の外がピカっと光ったと思うと数秒後もの凄い音の雷が響いた
「あ・・・・・・」
全員が唖然してるにも関わらず、雨粒が強い力で窓を叩き始めた
- 189.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
13:29:26.14 0
雷にキャーキャーと騒ぐバスケ部(決して怖がってるわけではない)
「やったー!帰れないー!」
「夏焼先輩んちにお泊りだー!」
はぁ・・・盛大なため息をついて雨を恨む
確かにこんな大雨の中みんなを帰すわけにはいかない
・・・・・あれ?愛理どこ?
「愛理ちゃん雷怖いの?かわいー!」
そうだ、愛理は雷が大の苦手だったんだ
布団にくるまって怯えてる愛理を見て前そんなことを言ってたのを思い出した
「愛理?大丈夫?」
「こわい・・・」
うーん・・・こりゃ雷鳴ってる内は帰すのは無理かも・・・
でも愛理もそうだけどちっさーと舞ちゃんもまだ中学生だし・・・
親に電話して迎え来てもらった方がいいのかな?
それをうちのお母さんに伝えると
「いいじゃない、みんな泊めてあげなさいよ。お母さんが電話しといてあげるから」
-
- 202.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
15:16:02.10 0
「ごめんね、みや・・・」
「いいよ。どうせもうこんな時間だし、泊まっちゃった方が楽っしょ」
愛理の家に連絡して、礼儀正しい愛理はうちのお母さんに挨拶までして
相変わらずだなーなんて感心しながら階段を上がる
結局5人はうちに泊まることになった
愛理は最後まで申し訳なさそうにしてたけど、他の4人はさすがだね。神経図太い
まぁ愛理と二人きりだと問題ありな気もするけど今日はみんないるし・・・
だいじょうぶ、だよね
梨沙子には言いずらいけど・・・でも嘘はつきたくないから・・・明日ちゃんと訳を説明しよう
「そうだ、梅田さんには言ったの?」
「今から電話しとく」
「ちゃんと事情説明しなよ?じゃないとうち梅田さんに怒られちゃうから」
「あははっ。うん」
電話するから先部屋行ってて?
分かったーと返事をして一人で部屋に向かう
布団足りるかなぁ?まぁバスケ部はその辺で雑魚寝してもらおうか
-
- 203.名無し募集中。。。:2010/07/18(日)
15:18:25.67 0
「あ、先輩戻ってきたよー」
部屋に入ると舞ちゃんが嬉しそうにちっさーをつつく
ちっさーは電話中か・・・・・・・・ってあれうちの携帯じゃん!!!おいおいおい!!
「先輩、りーちゃんから電話ですよー♪」
電話ですよー♪じゃないよ!!!
何勝手に出てんの!ったくもー!!
「もしもし梨沙子?」
ツーツーツー・・・
「・・・・・・・・切れた」
「うそ、切れました?あ!雨だから電波途切れたんじゃないすか?」
「なになに!?梨沙子ちゃんから電話あったの!?」
やったじゃんみや!ちぃ達が小さな声で囁きながらうちを肘でつつく
あの・・・・この展開・・・全然よくないんですが・・・
- 233.名無し募集中。。。:2010/07/19(月)
22:53:18.03 0
もーみんな意加減うちと梨沙子の中気づいてよ!!
「こら千聖!人の携帯使っちゃいけないだろ」
「えー別にいいじゃないですかもしかして先輩やましい物でも入ってるんですか?w」
「えーみや何はいってんの気になる気になる」
「夏焼くん見せてやれもしみやが引かれても小春は君と兄弟だ」
「小春と一緒にするなー」
別にやましい物とかはないけど…
あ!ヤバイまだ愛理のメールフォルダー彼女にしたままだった
どーしようどーしようやばいしかも何通か保護しちゃってるし
こんなの見られら愛理引くだろうな…なんとかしなくちゃ
「こらー岡井千聖」
「フォッイェ!」
「部長命令で返してもらう」
「なんでですかー愛理だってみたいよねー」
「うん…少し」
「ほらいいじゃないですか先輩」
「徳さんもみたいよみや」
「君は紳士だよほらみや小春にもみしてごらん」
なんでみんなそこまで
愛理まで…
フォルダー見られたらいやだし
今はとりあえず梨沙子電話したいし…!!
「こら千聖小春に貸せ」
「そんなに強く引っ張らないでよケータイ壊れちゃう」
「徳さんが最初にみるんだー」
「もー先輩みんなわがままもー舞ちゃんパス」
「へ?」
- 235.名無し募集中。。。:2010/07/19(月)
23:14:43.74 0
- みんなの頭上を携帯が光の速さで飛んでいった
うちは身を張って飛んでいったが
千聖の馬鹿力で飛んでいった携帯が舞ちゃんが取れるはずもなくうちもあんな体勢から取れるわけもなく
そのまま携帯と遅れてうちが机に
ドーン
「ミヤーーーーーー」
「ヤバイ携帯開いたままなげちゃって潰れてし夏焼先輩が先輩がアババババ舞ちゃんどうしよう」
「携帯はとにかく氷でしゅよちしゃと」
「うん」
「みや大丈夫?」
「おーい紳士生きてるか?」
アレ今うちどうしてるんだろ
今誰かがうちの名前を
なんだろうこの寝心地のいい枕ウチこんなの…Zz
最終更新:2010年08月11日 04:29