- 132.名無し募集中。。。:2010/07/17(土)
03:12:06.33 0
みや達の試合から帰る途中キャップはずっと無言で
つないだ手は冷たくなっていた
「なんかさ、やっぱ寂しいよね。後輩が巣立つっていうのは」
ボソっとそう囁き切なそうな顔を浮かべるキャップ
桃はキャップの前へ回るとぎゅっとキャップを抱きしめた
「桃?」
「キャップには桃がいるじゃん…」
やっと気持ちが一つなのにみやのことばっか考えてるなんて
これじゃあ桃だけ付き合ってるのに片思いだよ…
「…っぶ」
「ぶ?」
「あっはっはっは」
「なっ!?なんで笑うの!」
急に吹き出したと思えば桃のおでこにデコピンしたキャップ
「いたっ」
「なーに後輩にヤキモチ妬いてんの」
「ちがっ…!」
次の瞬間
そっと唇に触れた柔らかい感触に桃は動けなくなった
「ヤキモチ妬いた罰」
キャップはくすっと笑うとびっくりして動けないでいる桃を置いて歩き出した
- 150.名無し募集中。。。:2010/07/17(土)
22:13:05.86 0
「…?…ったく」
固まっている桃のところまで戻ってきたキャップは桃の手を掴むと引っ張るように歩きだした
「いい加減キスくらい慣れてよ」
「だ、だって…」
「言いわけは聞かない」
言いかけた言葉を出す前にキャップに唇を人差し指で塞がれた
そしてまた手を引いて歩き出すキャップの背中をゆっくり付いて行く
「ねぇキャップ」
「ん?」
「クリスマスってどうしてる?」
「クリスマス?卒業生の先輩とクリスマス会するって話じゃなかったっけ?」
「え!?なにそれ聞いてない!」
「言ってなかったっけ?」
「言ってないよ!それに卒業生ってジュンジュンも来るんでしょ!?」
「もちろん」
腰が抜けたようにその場に座りこんでしまった
だって…だって…ジュンジュンは桃の強敵…
最終更新:2010年08月11日 04:17