257.名無し募集中。。。:2010/07/20(火) 02:07:44.97 0

あれ誰かか頭を撫でてくれてる
誰だろう意識がはっきりとしない
「………でね」
「…や…いて……ね」
え?何聞こえない…何でだろうこの手とこの声落ち着くなぁ
「私まだ…の事……きかもしれない」
!!聞こえたこれ愛理の声だなんで悲しそうな声なの??
ドッーン
「愛理ただいま先輩起きた?」
あれ?さっきのは夢?うち普通に床に寝かされてるんですけど
「まだなの」
愛理も離れたとこで勉強してるし
夢かなんだか梨沙子に悪い気がするな~
「そんなかわいい寝顔してると小春がチューしちゃうぞっていててて」
「何してるのかなww」
「王子が姫にキスをしようとそれよりつねるのやめてよ」
まぁーいいやそれより梨沙子きっと誤解してるから連絡入れなきゃ
「それよりうちの携帯はどうなったの?」
「あああああれはででですね」
う?ちっさーのこの動揺の仕方まさか!!

 

267.名無し募集中。。。:2010/07/20(火) 02:57:09.48 0

ちっさーがうちに半分に折れた携帯を差し出した
「あぁーちしゃとやっちゃたでしゅね」
「先輩本当にごめんなさいなんでもするから許してください」
「みやのお仕置きはこわいぞー」
「千聖明日の朝まで生きてるかなw」
「謝らなくていいよもうあの携帯古かったし物は壊れちゃうんだから」

でもなーこのままだとつまらないしなー
「そうだうちの携帯あれだけ見ようとしたんだからみんなのも見せてよ変体以外」
「なんでだよーみや小春のには興味ないのかい?ほら待ちうけもアイコンも亀井先輩だぞ」
「小春キモイじゃーちっさー千奈美のでも見せてもらいますか」
「あれー愛理と舞ちゃんのは?」
「かわいそうだ…「いいですよ」」「いやでしゅ」
っえ?うそそんな愛理のまで見るつもりじゃないのにうちはゴメンねっと愛理にアイコンタクトをした
愛理は笑顔でいいよって合図してくれた

「え?そんなのでいいんですか?はいどうぞ」
ちっさーがプリクラだらけの携帯を渡してくれた
「えー千聖の携帯どうせ妹の写真ばっかりなんでしょ?つまんないよー」
「ほんとだ明日菜ちゃんばっかりメールのとこのパスは?」
「えっと0621207です舞いちゃんとお揃いなんですよw」
あれ?この数字?ちっさーと舞ちゃんの
「うわー舞ちゃんとのメールばっかりだね」
「リターンのマーク付いてないの多いケド萩ちゃんまさかw」
「せっかくだから内容も見ちゃおうよ」「いいですけど舞ちゃん普通ですよ」
どうせ舞ちゃんいつもみたいにちっさーに冷たいこと送ってんだろうな
ピ♪うちとちぃと小春はメール開いた後瞬間顔を真っ赤にした舞ちゃんにまとめて蹴り飛ばされた
だけどたしかにうち等は見たハートマークがたくさんあったあのメールを
289.名無し募集中。。。:2010/07/20(火) 23:55:26.75 0

「…小春は今すごいものを見てしまった気がする…千聖、もっかい見せて!」
「うちもうちもっ」
「え…別にいいけど」
「よくないでしゅっ」
ちっさーを睨みつける舞ちゃん
そして小春、ちぃ、舞ちゃんによるちっさーの携帯の奪い合いが始まった

「はぁ~…愛理、ホントごめん。
ちょっとだけケータイ貸してくれない?」
「ふふ、別にいいよ」
「ホントごめんね。ちょっと電話してくるけど、アレほっといていいから」
離れて見てた愛理に一声かけて廊下に出る

とにかく梨沙子に電話しようと思い愛理の携帯を開こうとした時、一瞬手が止まった
待ち受けとかどうなってんだろう…ちょっと緊張しながら携帯を開く
「…まぁー、そーですよね」
案の定待ち受けは梅田さんと幸せそうな顔した愛理だった
いや、別にもういいんだけどね…
「それより梨沙子に電話、電話。勘違いされてないといいんだけど…」
292.名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 01:56:35.31 0

みやにメールを送って寝ようと思ってお布団に入っても全然眠れない
きっとこの雷のせい…ううん、絶対雷のせい…雷のバカっ…はぁ~……
そんなこと考えてたら携帯のバイブがなった

「あっ、みやっ!?」
飛び起きて携帯のディスプレイを覗くとそこには『愛理』の文字
……愛理?なんで愛理からなんだろう…なんか今は出たくないなぁ
切れるのを待ってみたけど全然そんな気配はない

「………もしもし?」
「あっ、梨沙子っ!ごめん、もしかしてもう寝てた?起こしちゃった?
さっきせっかく電話してくれたのにちっさーが出ちゃって」
「…なんで、みや?」
「えっ?」
「なんで愛理のケータイなのにみやなの?」
「あっ、これはホント色々あって…」
「色々って何?今、愛理と一緒なの?」
「それも色々あって…」
「だから色々って何?」
「でも小春とかちぃもいるよ。なんか家帰ったら勝手に上がり込んでて…」
「で、お泊り会するんでしょ?なんで?」
泣きたいわけじゃないけどなぜだか涙が溢れてくる

「…梨沙子、泣いてる?」
「泣いてないもんっ!みやのバカ!なんであたしは一人で愛理はみやと一緒なのっ!?」
「梨沙子、今から会えない?」
「会えない」
「ちょっとでいい。ちゃんと説明したいから」
「会えないっ」
「…梨沙子……会いたい」
310.名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 20:45:29.63 0

あたし何子どもみたいなこと言ってんだろ・・・。
みや、絶対いま困ってる。
困らせたいわけじゃないのに、どうしてみやを責める言葉ばかり出てしまうのだろう。

分かってる・・・ただ単純に羨ましいんだ。みやと同じ時間を過ごしてるみんなのことが。
少しだけ不安なんだ。愛理とみやのことが。
疑ってるわけじゃないけど・・・不安なんだよ。

「今からママが来てくれるから。みやは来ないでいいよ」

みやに会いたくて拗ねてるくせに、これ以上幻滅されたくなくて会いたくなくて、最低レベルの嘘をついた。
なんて勝手な嫌な女なんだろう。

「・・・・ダメ。うちが行くまで家で待ってて」
「え?」

すぐ嘘ってバレて何か言われると思ったのに、みやは電話をブチっと切った。
311.名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 20:48:12.71 0

なんで茉麻なんだよ。
なんでうちじゃないんだよ。
ごちゃごちゃになってる頭で、うちは茉麻に電話をかけた。
「梨沙子んち行かないでいいよ」その一言を言うために。

『はぁ?何の話?』

電話に出た茉麻はあっけらかんとそう答える。
あれ・・・?茉麻、梨沙子んち行くんじゃないの?

『こんな雨の中行くわけ・・・・いや、梨沙子の為なら行くかもな』

さすがママだ・・・っていやいやいや。感心してる場合じゃない。
お互い状況が飲み込めない中、茉麻に今日の事情を話す。
確か茉麻は知ってるんだよね、うちと梨沙子のこと。
312.名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 20:49:16.46 0

『っんの大バカ!』
「へ?」
『なんであんたは梨沙子裏切るようなことばっかすんの!
例え優しい梨沙子でも元カノ家に上がらせて良い気するわけないでしょ!』
「ちょっ、ちょっと待って…、これには事情があって」
まあの迫力に思わず電話を遠ざけてしどろもどろになる…

『事情?そんなのみやの勝手な事情でしょ!
本当に梨沙子のこと好きなら無理矢理にでも帰らせなさいよ!』
まあ言ってること無茶苦茶だよ…
『もうほんとみやって鈍感で大バカ。早く来ないとあたしが梨沙子ん家泊まるけどいいの?
一晩中一緒にいたらあたしだって何しでかすかわかんないよ』

そ、そんなのダメに決まってるじゃん!

うちはすぐに電話を切ると立ち上がり部屋を出ようとした

「みや!?」
「ごめん。ちょっと用事出来たから先に寝てて」
それだけ言い残しうちは大雨の中家を飛び出した
320名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 23:24:28.10 0

「あたし最悪・・・」

電話が切れたあと当然襲ってくる後悔の嵐。
なんであたしはこうなんだろう。
責める以外にも思いを伝える方法はきっとあっただろうに。
なんであたし、可愛くなれないのかな・・・。
みや、きっと呆れたよね・・・。

『梨沙子がこんな子どもだと思わなかった』
『愛理の方がよかった』
『やっぱ、付き合うのやめよ?』

そう言われたらどうしよう・・・。
まさか別れ話をする為にわざわざ家に来る・・・?
やだよぉ・・・どうすればいいの・・・?
323.名無し募集中。。。:2010/07/21(水) 23:32:02.31 0

雨の中、猛ダッシュで梨沙子の家へ。
傘はさしてるけどはっきし言って意味がない。
服は結構濡れてるし、走ってるから顔にも雨がかかるし。もうすっかりお風呂上がり状態。

でもそんなことどうでもいいんだ。
一秒でも早く梨沙子のとこに行って謝りたい。
言い訳になっちゃうけど・・・ちゃんと話すよ今日のこと。
だからお願い・・・別れるとかは絶対ナシね?

『みやがこんな無神経だと思わなかった』
『めぐさんの方がよかった』
『やっぱ、付き合うのやめません?』

お願いだからこんなこと言いださないでね、梨沙子・・・。

 

最終更新:2010年08月11日 04:41