858. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 02:53:12.97 0
それ以上聞きたくなくて、電話を切った。
ここまで見事にフられるなんて思わなかった。
でも、いいや。
どうせ、遊びのつもりだったし。
身体だけが目的の関係だったし。






大嘘。
本気で好きになった。
初めてといっていいほど大好きになった。
なのにこんなのって・・・
859. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 02:58:21.06 0
気付くと次の日になっていた。
身体がだるい。でも学校に行かないと・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
授業なんて耳に入らなかった。
今日一日で何回溜息をついただろう。
友達は心配して「大丈夫?」と寄ってきてくれたけど、今はそんな言葉すらうっとしくて、机に伏せてた。

どうやら昼休憩になったようだ。
このままじゃいけない。何とか気持ちを元に戻さないと。
ふらふらとした足取りで生徒会室に向かった。
860. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 03:06:38.30 0
やっぱり、いた。
「あ、熊井さん・・・」
いかにもたまたま遭遇した見たいな顔してるけど、ほんとは期待していつも待ってることぐらい分かってる。
いつものスキンシップを悦んでることも知ってる。
今のところ、私を癒してくれそうなのは、悔しいけどこいつだけだ。
「なかさきぃ・・・」
生徒会長の顔が赤くなる。期待してる証拠。
いつもどおり羽交い絞めにして、胸をまさぐる。
「ん・・・・・っ」
なかさきは絶対抵抗しない。うちの事を好きだから。
うちのことを・・・・
うち・・・

何してるんだろう。
こんな奴、フられて当然だよ。
いっつも自分のことしか考えてなかった。
情けなくて、悔しくて、涙が出てきた。
「熊井さん・・・?」
「な、なんでもないよ!こっち見ないで」
「泣いてるの?」
「泣いてない!」
なかさきは羽交い絞めのほどき、うちの顔を抱きしめてきた。
チビのくせに豊満な胸の中に顔がうずまる。
「泣いてください・・・弱いところ見せたっていいから」
861. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 03:11:35.09 0
なかさきの胸はあったかくて、やわらかくて、気持ちよかった。
不思議だけど、落ち着いた。
「なかさきのくせに・・・・生意気なんだよぉ・・・」
「ごめんなさい。でも、今はこうするべきだと思うから」
「い、今だけだからね・・・!このお仕置きはきっとするから!」
まるで生意気な子供をなだめるように抱きしめられてた。
「お仕置き・・・期待してます」
ボソっとなかさきが呟いた。
この℃Mめ・・・生徒会長のくせに・・・・
でも、梨沙子とのことで気づいた。
真面目に恋愛するのも悪いもんじゃない。
いっぱい傷つくけど、それ以上に得るものもある。
ちゃんとした恋愛、してみようかな・・・梨沙子がうらやむような純恋愛。
とりあえず今は

なかさきの胸をたんのうしよう
887. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 18:54:18.36 0
あんなことがあったとはいえ、なかさきとの関係はなんら変わりない。
昼休憩になったら戯れに行く。それだけ。
そんな関係が一週間ほど続いたある日のこと。

今日もいつものように昼休憩に生徒会室に向かう。
しかし、いつもと違う違和感を感じ、ドアの前で立ち止まった。
何か聞こえる。話し声だろうか。よく聞こえない。
一瞬躊躇したが、ドアに耳をつけ聞いてみることにした。
「じゃあ来週の日曜日ね!」
「うん、遊園地、楽しみにしてるね!千聖」
千聖・・・?あの小さくて黒い子か。
遊園地。一緒に・・・?・・・・・デート!?
なかさきのくせに?・・・
そんなの許さない
888. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 18:59:51.65 0
「千聖、そろそろ時間だから」
「うん、じゃあ行くね。でもなかさきちゃん、さっきのは本気だから。」
「あ、ありがとう」
会話が終わるとドアに向かってくる足音が聞こえた。
とっさに柱の陰に身を隠す。
ドアが開かれ、千聖が室内に向け手をふって、出て行った。

頭の中を整理する。
なかさきと千聖が来週デートするってのはほぼ間違いない。
気になるのは『さっきのは本気だから』って言葉。
もしかして告白されたんじゃ・・・。
あ、やばい。純愛してみようって決めたのに・・・またどす黒い独占欲が湧いてくる。
ここで負けちゃダメだ。また振り出しに戻っちゃう。でも・・・
889. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:06:04.42 0
ドアを少し開けて中を見てみる。
なかさきが鼻歌交じりに書類を整理していた。
そんなに嬉しいの?千聖とのデートが・・・ようし
バタン!!!
「あ・・・熊井さん・・・」
「なにやら楽しそうだね!なかさきぃ!」
なかさきの顔が青ざめる。
「話、聞いちゃったんだよね、うち」
「え!?」
「なかさきはうちだけのものなんだよ!なのになんで他の子と!」
なかさきのくせに、うちに隠れてデートなんて許せない。
そういうつもりで怒鳴ったのになかさきは照れたような表情で俯いていた。
「熊井さん、そ・・・それって」
「なんだよ!」
「告白・・・ですか?」
890. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:16:29.08 0
な・・・・!」
「だって今、『うちだけのなかさき』って・・・恋人みたいに」
やっと自分の失言に気がついた。
「別にそういうつもりじゃないし!」
そんな言葉耳に入りませんと言わんばかりに嬉しそうにくねくねしているなかさき。
もういい、こんな奴、こうしてやる。
「キャッ!・・・・・んっ」
いつものように羽交い絞めにして胸をまさぐる・・・が、いつもと何か違う。
こいつ・・・下着着けてない・・・?
「え・・・あんた、なんでなんもつけてないの?」
「こうしたら熊井さん、喜ぶかなって・・・」
顔を真っ赤にして呟いた。

う、うぅ・・・なかさきのくせに、なかさきのくせに・・・かわいいじゃんか。
「――なんか―――くなよ」
「え?」
「うち以外の子とデートなんて行かないでって言ってんの!!」
恥ずかしくて、悔しくて、つい声が大きくなった。
891. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:26:52.45 0
「行きませんよ」
「ほぇ?」
「デートなんて行きませんよ」
行かない?だってさっき・・・!
え、なに?意味分かんない。
「千聖に頼んで演技してもらったんです。」
「は・・・・」
「ああすれば熊井さんが振り向いてくれるかな、と思って。」
・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁ!?
「なかさき・・・おまえ・・・」
「作戦成功ですよね。だってさっき・・・『うちだけのなかさき』って」
やられた、完全にしてやられた。
よりによってなかさきに。

「バカ!もう知らない!」
帰ろうとドアに手をかけた瞬間、身体にずしりとした重みを感じた。
と、同時に背中越しにやわらかな感触・・・。
「行かないでください・・・!騙したことは誤りますから・・・」
なんなんだよ、こいつ。
色恋とは無縁だと思ってたのに・・・
うちの中で何かがプチンとはじけた気がした。
ドアノブから手を放し、代わりに、鍵をかけた。
「熊井さん・・・・?・・・・キャッ!」
次の瞬間にはもう、なかさきを押し倒していた。


975. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 02:08:24.69 0
朝まで若干憂鬱だった気分がさらに沈んだ。よりによってなかさきと・・・
そもそも、毎日のようにセクハラはしていたが、身体の関係は一切なくて、今日のあれが初だった。
『今日一緒に帰ろう』
あんな顔で言われたら断れないしなぁ・・・。
また溜息。
「熊井ちゃん今日ホントどうしたの?結構やばいよ?」
「うん・・・なんでもないよ、ありがとう。」
周りのみんなが帰宅の準備を進める中、なかなか動けないでいる。
すると

「ねぇ、熊井ちゃん。生徒会長があんた呼んでくれって言ってるんだけど」
「はぁ!?」
ビックリしすぎてからだが2,3cm跳ねた。
ウソでしょ・・・よりによって教室までくるなんてあのバカ。
急いで机の上のものを鞄に詰め込み、教室を飛び出すと、待っていたなかさきの手を引いて学校を出た。
976. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 02:16:31.37 0
無言で手を引いて、足早に歩く。
「あ、あの・・・」
「何」
「怒ってます?」
こんのチビすけ・・・人の教室まで押しかけといてよくもいきしゃあしゃあと・・・
キッとなって振り返ると泣きそうな顔のなかさき。
「あ・・・別にそういう訳じゃないんだ。ごめんね」
あれ?違うって。さっきまで怒ってたのに。
この顔をされたらつい許してしまう。
そういえば、今日こいつ下着つけて無いんだったな。
「そうですか・・・ほんとに、おしかけたりしてごめんなさい!」
ゴクリとのどが鳴る。
「来週さ・・・・」
「え?」
「――こうか?」
「・・・はい?」
「いや、その・・・遊園地行こうか」
恥ずかしくてモゾモゾしてしまう。気持ち悪いな、うち。
977. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 02:24:35.46 0
俯き加減だったなかさきの顔がパァっと晴れた。
・・・・やっぱりかわいいと思ってしまう。
「行きたいです!」
「そっか、じゃあ・・・」
「でも、もしかして、千聖に嫉妬しました?」
「は・・・・!」
「あ、やっぱりそうなんだw」
そういう訳じゃない!!なんて言えない。
心の中を見抜かれた。
「バカ!なんでうちが嫉妬なんか!」
「友理奈ちゃん大好き!」
そういって抱きついてくるなかさき。
胸の感触がダイレクトに伝わる。
「バッ!離れろよ!っていうか友理奈ちゃんって呼ぶな!」
「いいじゃん恋人なんだから」
恋人・・・・か。
確かに今までちゃんとした恋人っていなかったな。
「分かったからとりあえず離れて。ここじゃ人目につくから。」
なごり惜しそうに離れるなかさき。
「じゃあ友理奈ちゃん家ならいい?」
「ああ、うちならいいよ・・・・ってうちぃ!?」
「いいの?やった!早く行こ!」
急に元気になりやがって。
何か・・・うち、こいつに掌の上で転がされている気がする。
将来、尻に敷かれそうだな。
ハァとため息をつきながらも、どうやってこれからなかさきの身体を堪能しようか考えている自分がいるのも納得出来なかった
10. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 18:38:06.97 0
なかさきをうちに招きいれた。
普段女の子と寝る時は例のカラオケだったりホテルだったりを使う。
だからここに女の子を連れ込むのは実は初めてで、すっごい緊張・・・。
「意外と綺麗にしてるんだね。もっと散らかってるのかと思ってた。」
「なんだよそれ・・・」

ベッドにちょこんと腰かけ、足をパタパタさせてるなかさき。
綺麗な足だな。でも・・・・ちょっとスカート短くない?
「ねぇなかさき、あんた生徒会長のくせにこんなスカート短くていいわけ?」
「え?普通だよ。」
「普通じゃないじゃん。こんな足出して誰に見せてるの?」
ふふっと笑うなかさき。
何こいつ。人が怒ってるのに何で笑ってんの?
「何がおかしいの?」
「だって、ユリナちゃんがそんな事言うなんて思わなかったからw」
「は?」
「大事にされてるなって思って・・・」
12. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 18:49:39.40 0
怒ってる事がバカらしくなってきた。
何を言っても喜ばせてしまう。
「もういいや・・・てか、何か飲む?」
「えっと、なんでもいいよ。」
分かった、と言い残し台所へ。
お茶を二つコップに入れ、持っていく。
「お茶でよかった?」
「うん!ありがと。」
ごくごくとお茶を飲むなかさきをじっと眺めてた。
目線を下に落とすと白くてきれいな足。
やばい・・・またムラムラしてきた。
「お茶ありがとう。・・・・てユリナちゃん?私の顔なんかついてる?」
首をかしげてキョトンとしているなかさきが愛くるしくて、キスをしてみる。
「ん・・・」
キスをしながらゆっくり肩を押し、ベットに横にさせる。
と、同時に舌を進入させてみる。
「んん・・!ちょ、いやっ」
「いやなの?」
「いやじゃないけど・・・こういうことする前に、ちゃんと好きって言って欲しい」

14. 名無し募集中。。。 2009/07/02(木) 18:56:22.16 0
そういえば、誰かに心から好きって言ったことあったっけ?
記憶にあまりない。
そんな貴重なうちの『好き』をたやすく聞けると思うなよ・・・
「そんなんいいじゃんか」
口がダメなら身体をと、何もつけてない胸元をまさぐる。
「あん・・・・っダメっ」
なかさきがうちの手を払う。
「お願い・・・ちゃんと言って。」
目に涙をため込んで、じっと見つめてくる。
この目がうちの理性を狂わせるんだよ・・・。
「なかさき、好きだよ。ホントに好き。」
涙目だった顔がパァっと晴れる。
「ありがとう。私も好き。大好き。・・・・・もう我慢しなくていいよ。」
散々“おあずけ”をくらって疼きに疼きまくっている身体が解放された。
そっからはとにかくなかさきの全てを触れ、舌を這わせた。
まるで淫獣のようだったと思う。
こんな我を忘れたHは、初めてだった。
最終更新:2009年07月05日 16:03