896. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:45:08.05 0
愛理ちゃんと別れた後、佐紀は家路につこうとしていた
そんな佐紀に呼びかける声
佐紀の目の前にはスーツ姿の男

「すいません清水佐紀さんですね?」

「え?はいそうですが」

「いきなり急に申し訳ありません、私こういうものです」

そういうと男は胸ポケットから名刺入れを取り出し中から名詞を一枚取り出し佐紀に渡した
名詞にはこう書かれてあった

”朝陽レコード  寺田光男”

あああ朝陽レコード!?あの大手の!?

「あの寺田さん?朝陽レコードが私に何の用でしょうか?」

「今回お伺い致しましたのは佐紀さん、あなたのスカウトの件です」

スカウト!?
898. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:52:05.72 0
「立ち話もなんですから我が社でその件について佐紀さんとお話したいのですが、今お時間よろしいですか?」

「え?あっ!はい!!大丈夫です」

「そうですか、では本社までお送りいたします、どうぞ車にご乗車ください」

そういうと寺田さんの後ろからリムジンがやって来て運転手がドアを開けた

「さ、どうぞ」

これに乗るの?こんな高級車初めて乗るよ

佐紀はドキドキした、だってこんな経験なかなかないもん

佐紀がリムジンに乗り込むとリムジンは走り出した
一路、朝陽レコードへと向かって
900. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 19:59:03.69 0
車中、佐紀はソワソワした
高そうな黒皮のソファ、広々とした車内
私どうなっちゃうんだろう?

それから数分、リムジンは朝陽レコードへと到着し
佐紀は高々とそびえる朝陽レコードのビルに圧倒されそうになる

それから佐紀は社内へと通され広い応接室へと寺田さんに導かれた
秘書にお茶を差し出されると佐紀はつい恐縮してしまった

寺田さんが口を開く

「今日、お招きしたのは____」

それから寺田さんが私を呼んだ理由を語りだした
903. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 20:14:26.90 0
今度、朝陽レコードでHIGH-KINGというバンドをデビューすることになったが
デビュー直前バンドメンバーの1人、田中れいながデビュー目前にして急遽自主的に脱退してしまい
メンバーが1人足りない状態になってしまった
その抜けた穴を埋めるために新メンバーを入れようとことになり
その新メンバーに私をスカウトしてきた・・・そのHIGH-KINGのメンバーの1人がBuono!のライブを見て私を推薦したからそういう流れになったらしい
掻い摘んで言うとそういう用件だった

「どうでしょう佐紀さん、ご検討頂けないでしょうか?」

「え?あの・・・」

佐紀はあまりにもの急な展開に頭がついていけてなかった

「もちろん今すぐ返事をいただく必要はありません、急な話でしたよね?返事は後日でも結構です」

「はい、もう少し考えさせてください」

確かに、こんな大事な事は急には決められない時間は必要

「先ほどお渡ししました名詞には私の電話番号が書かれています、一週間ほどお考えください、考えが纏まりましたら電話ください、お待ちしております」

「はい分かりました」
904. 名無し募集中。。。 2009/07/01(水) 20:17:25.58 0
その後、寺田さんのリムジンで家まで送ってもらい
佐紀はベットに倒れこみ、さっきの誘いのオファーのことを考えていた

どうしよう?
佐紀は悩んだ
最終更新:2009年07月05日 15:56