94 :('A`):2007/09/29(土) 07:36:16 0
高校に入学早々、クラスから孤立していた俺はある日テレビでバルーンツイストという芸を初めて目にした。
ものの数十秒で細長い風船を手で捻り、動物やキャラクターを形作っていくバルーンツイストに俺は夢中になった。
ふと俺は名案を思いついた。
クラスに居場所が無かったせいなのかもしれない、このバルーンツイストで子供達の人気者になろうと考えたのである。
このときの俺は子供達に大人気のお茶目な風船おじさんみたいな地位を狙っていたのだと思う。
早速俺は翌日からバルーンツイストの練習を始めた。
本屋で入門書を買い、おもちゃ屋で風船を買った。
そしてバルーンツイストに出会ってから3ヶ月…ようやく人に見せられるレベルに達した俺は作戦を開始した。
最初のつかみが大事だと思い、子供の多いところで俺の技を初披露しようと企んだ。
そこで目をつけたのが学校の帰り道に自転車で通る大きな公園である。そこはいつも学校帰りの子供達で溢れていた。
作戦決行の前日の夜は興奮と緊張で眠れなかった。
布団の中で俺は想像していた。
子供に囲まれている自分を。ウサギさんを作ってとせがまれる自分を。
子供の間だけではとどまらず町中でも噂となり、ついにはテレビの取材が来た俺は有名になって
学校の奴らが「あいつって本当はおもしろい奴なんだな」と俺を見直すのを期待していた。
心の中で驚きと喜びに満ちた子供達の笑顔とその中心にいる自分を想像すると自然と顔が綻んだ。
そして作戦決行日・・・
時は来た、俺のショータイムだ。
公園の出入り口に自転車を止めた俺は子供の集団へ歩み寄る。狙いは利発そうな幼女だ。
その場にいた子供達は遊びを中断し何事かと俺をじっと見つめる。
制服ズボンのポケットから黄色の風船をとった俺はそれを膨らませ、捻っていく…。
10秒も掛からないうちにキリンは完成した…完璧だ!俺は心の中で拳を握り締めガッツポーズを決めた。それぐらい満足のいく出来だった。
あとはこのキリンを目の前の幼女に手渡し受け取った幼女が大喜びをする、当たり前の流れだと思っていた。
しかし現実は甘くなかった。期待とは裏切られるためにあるらしい。
俺が完成したキリンを幼女に渡そうとした瞬間、何とその幼女は急に泣き出したのである。驚くほど大きな泣き声だった。
今となってもなぜ彼女が泣いたのかが分からない。想定外の反応に俺は狼狽した。
その泣き声を聞きつけたのか公園の隣にあるアパートのベランダから30代くらいの女性が出てきて俺を見るや否や
「あなたー!変な人がいる!!」と大声をあげて夫らしき人物を呼び出した。
その瞬間、我に返った俺は自分のしている行為の愚かさに気が付いた。
持っていたキリンを自転車の前カゴに入れ、急いでその場から逃げた。後から「コラー!!!」という声が微かに聞こえた。
俺は心の中で激しく自分を殴りつけた、喜びの余り握り締められたはずの拳で…
次の日学校では臨時の全校集会が開かれた。どうやら昨日の夫婦が学校に連絡したようだ。
昨日うちの制服を着た男が子供に悪戯をしていた、心当たりのある人は担任に名乗り出てきて欲しいという内容だった。
もちろん俺は名乗り出なかった。
どうやら近所の人気者ではなく近所のお尋ね者になってしまったようだ。
そうして俺は作戦を中止せざるを得なかった。
まもなくして俺はバルーンツイストに飽きてしまった。
時間が経つにつれ、子供達の人気者になりたいという情熱が無くなっていくのが自分でも分かったからだ。
膨らんだ期待がしぼんでゆく…そう、それは風船のように…
136 :('A`):2007/09/29(土) 22:01:03 0
初めての歯医者さん
俺は生まれつき虫歯になりにくい体質だった
そのため、ずっと歯医者というものに行ったことが無かった
しかし、高一の夏に部活の帰りの途中自転車で急ブレーキをかけたとき
顔面の口の辺りを自転車のハンドルのフレーム部分に撃ちつけ一本前歯が欠けてしまった
その他に外相は無かったが、おそらく歯が欠け、歯の神経がむき出しになったためであろう。
舌で触れるとズキズキと痛い
そこで、家に帰ってすぐに母親に行って歯医者に連れて行ってもらった
歯医者についたが、その歯医者にはアンパンマンの絵本やぬいぐるみなどが置いてあり小さい子しかいなかった。
相場は4~12歳で、贔屓目にみても、15までっぽかった
それもそのはず、そこは妹(小4)の行きつけの基本的に子供専門のとこだった
でも母親も虫歯になりにくい体質のため歯医者はそこしか知らなかった。
歯が欠けたのを見てあせっていたのもあって、この歯医者に来たわけだ
そして、名前が呼ばれ治療の部屋に行った。
歯科助手は全員若くて綺麗なお姉さんばかり(歯科委員長の趣味に違いない)
治療室は椅子のようなベッドのようなものが8個ぐらい等間隔にならんでいて
バイキンマンの絵の描かれた4番の治療席に座らされた
隣の食パンマンの席で治療されている8歳くらいの幼女が泣いている
他の席の幼女や幼児も泣いている子がいる
「こえぇぇぇぇ」歯医者に行ったこと無い俺は内心かなりビビっていた
平均10歳くらいの子供たちの中で16歳で身長170オーバーの俺はかなり浮いている
そして、治療が始まった。
歯科助手の可愛い女の人の胸が頭に当たる。ふにふにと気持ちいいw
正直歯医者って悪くないなと思った
しかし助士の人の適当な処置が終わると歯医者のおっさんと入れ替わってしまった
いよいよ本格的に治療が始まるわけだ。こ・・こわい
そして麻酔を打たれたわけだが、俺はその地点で泣き出した。正直、痛かった
歯医者のおっさんも周りの歯科助手も幼女も幼児も16の巨大なおれが
たかが麻酔を打たれたくらいでないたことに驚いたのだろう
全員こっちを見ている。幼女も幼児も全員泣き止んでこっちをみた
場が凍りついたが、俺はお構いなしに泣きじゃくった
そして、治療中はずっと泣いていた。
看護助手の人に「いたくないよ いたくないでちゅよ」と赤ちゃん言葉であやされる始末
歯医者のおっさんはしかめっつらで終始不機嫌な様子(あまり見る余裕はなかったけどさ)
そして治療が終わった。痛かったし怖かった。
看護助士さんが「よくがんばったね」と褒めてくれた。皮肉で言ったのかも知れないがうれしかった
しかし、俺は恐怖の後の安心感からまだ泣いていた
するととなりの8歳の幼女が俺にペコちゃんのぺろぺろキャンディーをくれた
(どうやら10歳未満ぐらいの子が飲食可能な場合、治療が終わったらもらえるやつ)
おれは泣きながら「あでぃがどう・・」といってもらった
おれは麻酔してたからそのアメを食べることはできなかったんだけどね
そして俺の歯医者は終わった
母親は待合室で終始、恥ずかしさのため頭を下げていた模様。
歯医者のおっさんにずっとあやまっていた
またいきたいな♪ 歯医者さん
最終更新:2007年10月16日 21:08