JES Deinterlacer - ジェイ・イー・エス デインターレーサ
概要
Jan.E Schotman氏が開発した、
QuickTime ムービーファイルを様々な方法でデインターレースするツール。正確にはデインターレースのみならず、フィールド順序の変更、逆テレシネ等の機能を持つ多目的映像変換ツールと言える。出力はビルトインのDV、2vuy、yuv2、Photo-JPEGの他、QuickTimeがサポートする各種コンポーネントを使用することも可能である。v3.0よりUniversal Binaryとなり、Intel Mac上でもネイティブで動作する。主な機能は次の通り。
空プロジェクト - Bare project
映像の加工を行わない。入力ファイルの単純な再
エンコードのみを行う場合等に使用する。
デインターレース - Deinterlace
インタレースを解除する。選択可能なデ
インターレース方式及びオプションは次の通り。
デインターレース方式
- トップフィールドを使用 - Use top field
- ボトムフィールドを使用 - Use bottom field
- 両方のフィールドを使用 - Both fields
- 1フィールドを1フレームに変換する。変換後の映像のフレームレートは変換前の倍となる。
- ブレンド - Blend fields
- 隣接するトップフィールドとボトムフィールドを混ぜ、平均値を出力する。
オプション
(そのうち書きたい)
フィールド順序変更 - Change field dominance
インターレース映像のフィールド順序を変更する。オプションは次の通り。
- 最初と最後のフィールドを保持する - Keep first and last field
- JES Deinterlacerのフィールド順序変更は、当該フレームのボトムフィールドと、直後のフレームのトップフィールドを合成することにより行う。本オプションは、これにより失われる最初のフレームのトップフィールドと、最終フレームのボトムフィールドを保持する。
- 映像を逆再生にする - Reverse movie
- 映像を縦方向に反転する - Flip vertically
逆テレシネ - Inverse telecine
TV放送にあたりテレシネ化された映像を本来の24Pに逆変換する。選択可能な逆テレシネ方式及びオプションは次の通り。
標準(フィルム出力) - Standard (output film)
フィルム(24P)からテレシネされた映像をフィルムに戻す。
- テレシネ周期変化を検出 - Detect cadence breaks
- 映像の制作過程等の要因により、シーンチェンジ等にテレシネの周期が変化することがある。本オプションは2パスとなり、パス1でテレシネ周期の変化を検出し、パス2で検出した周期に基づき映像の合成を行う。
- 出力フレームレート - Output frame rate
- 24.000 ... 真の30fps映像を変換する場合
- 23.976 ... NTSC規格の映像(29.97fps)を変換する場合
PALに戻す - Back to PAL
PALからテレシネされた映像をPALに戻す。
テレシネ周期変化検出の是非
テレシネ周期変化検出のオプションを使用するかどうかは、映像作品の特性による。編集後の映像を一括でテレシネ処理した作品の場合、テレシネ周期変化検出を使用せず、固定周期にて変換を行うことが望ましい。
リンク
最終更新:2009年05月01日 20:15