MP4 化と、QuickTime の「そのまま」について
QuickTime Player (Pro) において、複数のビデオトラック+サウンドトラックを圧縮せずに MP4 に格納する際に、「ファイル」>「書き出し… ⌘E」>「MPEG-4」で「そのまま」としたいところだが、この場合はそれが出来なくなっている。仕方なく、mov にしていた人も俺だけではないはず。。
ビデオトラックとサウンドトラックが1つずつではないためらしい。1つずつでは「そのまま」ができる。
Apple が規格に合わないからあえて制限しているのか、ただのバグなのかはよく分からないが、実際は可能である。QT 7.0.3 と QT 7.0.4 での方法を簡単に書き留めておく(それぞれ微妙に違う)。それ以前/以降のヴァージョン、また、ビデオトラックが Apple H.264、サウンドトラックが MPEG-4
AAC ではない、サウンドトラック側が複数ある場合は未確認である。mp4Box や MPEG4IP などのソフトウェアで出来るようならそちらの方法でも構わないと思う。
QuickTime 7.0.3 (QuickTime Player 7.0.3 & Pro)
Apple H.264 で圧縮されたビデオ複数(トラックが分離している)、MPEG-4 AAC で圧縮されたサウンドトラックを QuickTime Player で同一 Player ウインドウにペースト。
これをこのまま MP4 に書き出そうとしても、上記のように「そのまま」が選択できない。「そのまま」のグレーを表示を選択可能にするには以下の手順を踏む。
- 「ウインドウ」>「ムービーのプロパティを表示 ⌘J」でプロパティウインドウを表示
- 複数あるビデオトラックのうちの1つを残して他全ての「有効」のチェックを外す
- 「ファイル」>「書き出し… ⌘E」>「MPEG-4」で「そのまま」で書き出す
- 書き出された MP4 ファイルには、全てのトラックが「有効」な状態で格納されている
なお、この MP4 ファイルが他のプレーヤーソフトで正しく再生されるかどうかは未確認。
QuickTime 7.0.4 (QuickTime Player 7.0.4 & Pro)
この場合、7.0.3 の方法にもう3手順必要。
7.0.4 では、「全てのトラックが「有効」な状態で格納される」ということが起こらなくなっている。つまり、トラックの有効状態はそのまま書き出された MP4 ファイルにも引き継がれるようになった。(それが良いのか悪いのかは各自の判断で)
7.0.4 の場合は、7.0.3 の1〜3の後に以下の手順を踏む
- 書き出された MP4 ファイルを開き、ムービーのプロパティを表示
- 無効になっているトラック全てを有効にする
- 再び MP4 で「そのまま」で書き出す。
- この場合だと全て「有効」にした後でも「そのまま」がいけるらしい
最終更新:2006年03月02日 16:03