●Medical Representatives[MR]

別名、医薬情報担当者と言います。

自社の医薬品に対する情報を正確に医療関係者に伝達し、効果的に使用されて患者の治療に役立たせることがMRの最終目的です。

医薬品の中でも約9割を占める医療用医薬品(医師の処方箋を必要とする薬)は、一般用医薬品(薬局やドラッグストアーで誰でも買える薬)と比べて、効き目が強い分、副作用も強いことがあります。
ガン細胞を殺す抗ガン剤などの場合は、正常な細胞も傷つけてしまうような副作用の強い製品も多いです。
また、薬は本来人体にとっては異物であることもあり、一歩使い方を誤れば死に至ることもあるります。


  • どの病気にどの位の量をどのように使えば効果があるのか?
  • その際、どのような副作用が起こりうるのか?
  • 新たに発生した副作用情報
  • 追加になった適応症の情報
。。。。などを、病院や医師、薬剤師に提供し、患者の治療に役立たせることがMRの仕事です。

医薬品メーカーといえども、企業であるからには営利を求めるのは当然です。
しかし、扱う商品が生命に関係するので、その情報に偏りがあってはいけません。



かつては、医薬情報担当者は情報を提供する人としてよりも、営業担当者(セールスマン)としての役割の方が多かったです。
それは彼らが自社製品の価格交渉に関わっていたことが原因です。

売上げを増やすために価格を下げ、実際に医療品を納入する卸業者に値引分のリベートを保障するのは当然のこととなっていました。
このため、病院訪問を規制されたり、面接を断られるケースなどもありました。(現在でも、訪問規制などはありますが・・・)
しかし、1991年4月以降、独占禁止法の運用強化に対応し、従来の流通慣行が改められました。
価格の決定権が卸の手に渡ったことにより、MRは学術面での活動に専念することとなり、本来の医療品情報の提供と収集がその義務となりました。







最終更新:2007年03月21日 21:13