どうもみなさん、genetteです。最近は多忙な仕事に食中毒にかかったりとなかなかSSなどの更新が滞っており申し訳ございません。そして前回の童貞考察の次は「生やす」について書いてやると予告したのを先ほど会社で思い出し、今ここに筆を走らせております。
さて、この間艦これのスマートホン(薄い本)を漁っていましたら、「島風女装レイヤーだと同級生にバレて呼び出されたら雪風コスしたそいつが現れ性交する」本を見つけ
「艦これ関係ないやん!!」
と抜いて叫んでしまいました。そんなときにふと思うのが「なぜ島風くんは人気を確立しており、艦これキャラにすぐ男性器を生やして行為させるのか」と考えるわけです。熱中している艦これや東方、はたまたプリキュアなどの二次創作に関しては「ふたなり」「男体化」などとても多く見受けられますね。今回はその「なぜ」に注目してみたいと思います。
みなさんは「ふたなり」「男の娘」「女装男子」の区別はつきますか?実はこの3つは似てるようで全く別の定義づけで分けられています。私も調べてびっくりしました。さらっと各ジャンルの定義を見てみましょう。
ふたなり・・・男性と女性の両方の両性具有の一種。「フタナリ」「双成」「二成」「二形」とも表記される。両性具有とは言うものの、その実は元々男女が明確な人物に、異性の性器が付属したものと考えた方が近い。
男の娘・・・容姿や体型が女性的で、女性的であることに本人も周囲も違和感を抱いておらず、それが自然である存在
女装男子・・・女装した少年や青年
男の娘と女装男子の違いは少し難しいですが、明確な基準は娘に見えるかどうかと女装してるかどうかである。 そして「男の娘」は娘に見えなければならないのだ。詳しくはピクシブかニコニコ大百科を参照するとわかりやすく書かれている。
この中で一番歴史が古いのは「ふたなり」だろう。ギリシア神話のヘルマプロディートスに代表され、日本では平安時代後期に書かれた病草紙には「二形」という題で男性の占い師が両性具有(半陰陽)だったという話が描かれている。また、各神話には両性具有が存在している。また、現実世界にも先天性の半陰陽が存在するが、ここでは取り扱わない。あくまでフィクションのみとします。
次に女装男子も歴史を遡れば古来や縄文、平安など古来よりあり、歌舞伎の女形をはじめ、西洋にも数多いので割愛
一番歴史が新しく、2002年発売のGUILTY GEAR XXをかわきりに、閃光の輪舞のツィーラン、はぴねす!の渡良瀬準と続く。みなもどれか一つは知ってるであろう男の娘代表で現在でも高い人気を誇る。ほかには「処女はお姉さまに恋してる」「るいは智を呼ぶ」など主人公が男の娘のゲームで一躍ヒットし2009年シュタゲ、バカテスと続いてこの頃2010年に「男の娘」という言葉が誕生したそうだ。
まず生やすことに関しては、東方や艦これの世界には男がいない(いてもごく希少)ので、穴と穴はあっても棒はないのである。では手っ取り早く解決するのが「男性器を生やせばいいのでは?」の考えよりふたなり、生やす文化が根付いただろう。さらに加速をつけたのが「主要登場人物が女性ばかりのアニメ」が増えたことも多いだろう。まんがタイムきらら作品を始め、ガルパンやストパンなどモブで男性が写ればいい程度の作品が非常に多い。それらの作品にの性描写には提督や森近霖之助、村人強盗などモブを起用する場合も多くあるが、やはり好きなキャラ同士のカップリングに男を挟む嫌悪感や、描写の問題から生やしてしまうほうが早いだろう。
つまり「穴に棒を入れて性交したいけど、男を出したくない、だから女に生やした」のが昨今の事情だろうか。もちろん、作者それぞれ描く理由などがあるので断定はできないし、これは私の考えに過ぎないのであしからず。
ふたなりはわかった じゃあ男の娘は?となる。私が騙されて読んだ島風くんや雪風くんの他、Z1レーベレ・ヒトマースや最上など「一人称が僕で中世的」なキャラはよく生やされ、男性の代打的役割になることも…苦手な方もいると思うので深くは掘り下げないが、男っぽいキャラを男にするのか、男性器をつけた男の娘なのかは作者と読み手次第だろう。
私個人の意見としては「ボクっ娘やボーイッシュなキャラが突然乙女な恰好やしぐさをしたり、行為の時に恥ずかしがる描写が(ry
ハヤテのごとくの綾崎ハーマイオニーやWORKING!!のことりちゃんは普段男であるためになんとも言えないですかね。
では、男の代役として生やしただけならば読者は「気持ち悪い」など否定的になるのでは?と考えるが、この人気の世の中を考えるに「需要がある」のではないだろうか。現に生えててもアリなんて人は多くいるだろう。
男の娘やふたなりが人気で地位を確立してきたのには心的要因もあるのではないかと考えてみよう。例えば「バブみ」は疲れ切った現代社会の男性が甘えたい相手を求めるために需要が増え私もイベリコ先生にオギャっちまった おねショタブームがある。じゃあ、生えたものには?
それは自己投影ではないだろうか。男のオタクが美少女キャラになりきり性交したいが、自分のビジュアルを投影してしまうとそれはSAN値チェック物で萎える可能性があり、性欲は充たしたいがけれども汚らわしい自分の性欲がストレートに発露されるような展開は勘弁願いたいと思う心の産物ではないだろうか。美少女の容姿そのままに中身は男性であればきれいな絵面のままなりきれる。
さらにその心を加速させるのが「女性の快楽を味わったことがないために、そのまま投影してもイマイチ」な問題を生やすことで解決できる。そう、美少女が自分と同じ性器ならば快楽も一緒、つまりそれは自分もその作中で同じ快楽を味わっている。慣れている射精が快楽であれば感情移入も楽であり、未体験の領域に想像力をやるより男性器をつけて絶頂させれば簡単なのだ。
とこれまでの美少女を”求める側”から”なりきる側”にシフトしてきたのがこの昨今の男の娘、生やすブームの背景ではないのでだろうか?
本当にこれは私が調べた結果や推察であり、真の理由や定義はほぼ存在しません。書き手と読み手の想像の中で解釈し、抜けば作品を楽しめばよいと思います。
近頃は現実世界にもそのジャンルを持ち出そうとしていますが、性別の問題、壁はかなり大きく、波紋を呼ぶのでフィクションの中だけにしたいものですね。男の娘レンタルデートを体験しましたが、
うん、無理。
これならタイへ行くか新宿二丁目のがいい。とだけ感想を置いておきます。
二次創作に多く見られる「ふたなり」「生やす」についていかがだったでしょうか?苦手な方も多いジャンルな上に、ふたなりは人道的や道徳の問題に触れる可能性があったので慎重に取り扱いました。違いや歴史はwikiや大百科、解説ブログがありますので個人で調べていただければと思います。
中秋の名月も過ぎ、今年も残りわずかとなりました。なんかダラダラ書いてたら1周年30本?ぐらいの量になったSSも合間を縫っては書いて投稿をしていくつもりでいますので、暖かく見守っていただければと思います。
それではこれにて筆をおくとして、またどこかでお会いしましょう。