(画像クリックで原寸大もっち)
「あっ! 来てくれたんだね……。
よかった、来てくれなかったら、どうしようかって、思ってたんだ。
それに今日は……その、柄にもない服着てるしね。
うん、これがドレス姿のあたし……って、そんなにじろじろ見ないで。その恥ずかしいから……。
あっと、本題、忘れるところだった! あのね、今日、キミの誕生日でしょ?
お誕生日おめでとう! だから、あたしのドレスあげようかなって思って。
本当はもっと、高価なプレゼントをあげようかと思ったんだけど、なかなかいいのが思いつかなくって……あ、服の状態はいいよ。ほら、あたし、ドレスなんて、めったに着ないし、ちゃんと手入れしてあるから。サイズが合わないようなら、仕立て直しとかもできるから、言ってよね。
もしいらないのなら、大切な人にプレゼントしてもらってもいいんだ。
だけど、キミに……マルヴァスに受け取ってほしい。
あたしとマルヴァスの友情の証として……ね。
あたしの最初で最後のわがまま、叶えてくれると嬉しいな……」
<セイレーンの第四王女・アリッサ>
イラストレイター:秕 帷苓
最終更新:2008年05月04日 01:14