時間:07年7月7日 9時7分頃
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~楓華列島キナイ州・神域~
星凛祭の聖なる朝。
下々の場所では、祭りの為に様々な準備がなされ、この日を楽しむ為、数多の人々が訪れてくる。
だが、真の星凛祭は、キナイ州の中心、楓華列島の統治者たる天子の住まう、「神域」の拝殿にて執り行われる。
天子とその血族以外の立ち入りを禁じた地、神域。
絶対の静寂が支配するこの地に、年に一度、「神」がその姿を現される。
自らの子である天子に、邂逅せんが為に。
時間:07年7月7日 14時6分頃
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~楓華列島キナイ州・神域~
神域にて、天子はただ一人、父たる「神」を迎えるべく座していた。
楓華列島で最も尊き人、天子。
万民に決して姿を表すことのない天子の御姿を、知る者は多くない。
数千年の齢を経た天子の容貌は、ドリアッドでありながらも、自らがひとつの森のようでもあった。
それは、神とヒトの狭間にある者の容貌でもあるのだろう。
不意に、神域の暗がりに光が差す。
同時に、天子に告げる「神」の声が響く。
…………偉大なる主神の命を奪いし者が居る…………
天子は、神の言葉を受け、重く静かに頷いた。
その時、既に神の気配は無く。
時間:07年7月7日 16時0分頃
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≪ヒスイマルよ……≫
天子の求める声に応じ、楓華の国皇太子・ヒスイマルが参上する。
≪ヒスイマルよ……我が父にして楓華の神よりの言葉を伝える……≫
その言葉に異常なものを察したヒスイマルは、深く平伏し、天子よりの言葉を待つ。
≪……『偉大なる主神の命を奪いし者が居る』……≫
そして、天子がこの言葉に続けて発した言葉は、まさしく楓華列島を揺るがす事象であったのだ。
時間:07年7月7日 18時0分頃
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~楓華列島キナイ州~
楓華の支配者たる天子が、父なる神と言葉をかわした星凛祭の夕べ。
天子より、神の意を受けた楓華の国皇太子・ヒスイマルは、慌しく準備に奔走する。
「表の祭りの者に気取られぬように、重臣達を集めなさい。楓華の神の神意が降りたのです……!」
楓華の宮に、苔生した老木のような古老達の影が集い始めていた……。
最終更新:2007年07月26日 18:31