八カ國無双 Episode one 第1部3項「総力戦」

神聖大英帝国軍、ベルファスト級旗艦スピリットオブファイヤの艦内会議室で天皇の角谷と神聖軍総帥である影狼は南方青龍打倒の為の作戦を立案していた。

畑山角谷 「俺が考えているにあいつら、軌道防衛要塞ダイダロスを使って神聖軍の航空攻撃を無力化しようとしてくるはずだ」
影狼 総帥「しかし、我々が用意しているのは軌道と大気から攻撃が可能な万能機です。数は2300機・・人口の少ないあいつらは対抗出来るのでしょうか??」
畑山角谷 「問題はそこだろうな・・奴らの国にはGSや御剣といった大手企業が戦争物資を提供してると聞いてる。もしかしたら・・」
影狼 総帥「もしかしたら・・なんですか??」
畑山角谷 「あいつら・・GS社が最近開発した航空機も無人化できるチップ使って攻撃機を無人化するんじゃないのか??」
影狼 総帥「出来たとしても・・チップ一基に付き値段は数億円ですよ?? そんなことできるわけが・・あ、そうか・・」
畑山角谷 「帝国軍・・・」
影狼 総帥「南方青龍は帝国軍の傘下国家だという事を忘れてました・・。十分考えられますね」
畑山角谷 「だろうな。さて、ならどうする?? ダイタロス無力化するには強大なシールドが貼られている・・こいつは」
影狼 総帥「通常攻撃ではビクともしませんよ・・」
畑山角谷 「真っ向からの正攻法では無理というわけだ・・」
影狼 総帥「セブンの持っているハーモナイザーという装置があれば中に入れるのでは?? あれは軍人識別機でもあります。一種のドッグタグです」
畑山角谷 「おい、兵卒、セブンを連れて来い・・」

数十分後・・艦内の営倉からセブンが連れてこられた。
会議室で角谷と影狼はセブンの持っているハーモナイザーを押収した。

畑山角谷  「これがそうなのか・・腕に着けるタイプのようだが・・」
影狼 総帥 「軍人識別機が入っているはずです・・」
畑山角谷  「セブン・・お前は分かるか??」
セブン   「裏側に軍人識別機が入ってます。カバーを空ければ・・」
畑山角谷  「ここか・・・これか?? 随分と小さいんだな・・識別番号のようだが・・」
影狼 総帥 「奴らが仲間だと思ってシールドを解除できるはずです・・」
畑山角谷  「しかしあれだな・・どうすればいい?? 要塞内に入っても敵のど真ん中に送るわけだ。部下が無駄死にするだけだぞ・・」
影狼 総帥 「こういう時の為の第二小隊ですよ・・あいつらなら出来ます」
畑山角谷  「武将か・・大丈夫だな。さて、次の段階だ。ダイタロスを見事無力化したとして・・敵の大空攻撃部隊を上陸した神聖軍が倒す。いいな??」
影狼 総帥 「失敗した場合は・・航空機支援をさせますか??」
畑山角谷  「残ってればな・・艦隊からの軌道上からの艦砲射撃も考えておけよ」
影狼 総帥 「了解です。首都には??」
畑山角谷  「それについては・・首都全体を囲むように包囲網を築け。いいな」
影狼 総帥 「分かりました・・」
畑山角谷  「それじゃ、今一度信用はしてないが、俺たちにこのような計画を教えてくれたんだ。ライトニングの誘導のほう頼むぞ」
セブン   「信用に値する働きを見せますよ」

神聖大英帝国軍は南方青龍軍のアバン星近くにまで接近し攻撃態勢に移る。

神聖軍兵卒「セブン、お前の船だ。ライトニングのクソ野郎ども、頼んだぞ・・」
セブン  「あぁ・・」

神聖軍の輸送機に乗り込んだセブンは南方青龍の統合作戦統括機シスターアイに連絡、ライトニングの増援要請を送った。
増援通信を受信した藤崎綾乃率いるライトニングはセブンの待つ無人惑星にまんまと誘い込んだ。
しかし、ライトニングリーダー藤崎綾乃が見たのはセブンたった一人立ってるだけの光景で戦った様子は無かったのである。

藤崎綾乃   「おい、セブン。敵はどうした??」
セブン    「私1人です・・」
クリスティナ 「はぁ?? どういうことだ??」
御剣 龍   「1人・・神聖軍の船・・・おまえ・・」
藤崎綾乃   「セブン、説明しろ」
セブン    「あの計画はやらせません・・・あれは全人類を滅ぼすだけだ!!」
藤崎綾乃   「帝国軍が考えた戦争を終わらせる計画だぞ・・」
セブン    「戦争が終わるのではありません・・全人類が終わるのです」
藤崎綾乃   「いいか、セブン。お前は神聖軍の船なんか使ってなにした?? 神聖軍に何しに行ってた??」
結城 焔   「お前、裏切ったのか?? 神聖軍にあの計画を喋ったのか??」
加瀬谷 春谷 「おまえも隊員だろ?? 黙ってねぇで答えろ」
御剣 龍   「話したとしたら処刑だぞ・・」
クリスティナ 「おい、てめぇ!! 黙ってねぇで答えろこの野郎!!」
藤崎綾乃   「皆黙れ!! セブン・・。答えろ」
セブン    「このセブン。正直に言います。神聖軍に助けを求めに行きました・・計画阻止の為に・・」
クリスティナ 「てめぇ・・」
加瀬谷 春谷 「マジか・・」
結城 焔   「うそ・・・」
御剣 龍   「ふん・・・」
藤崎綾乃   「セブン・・・。」

ピーピー、突然国際無線が鳴る・・。

藤崎綾乃   「こちらデルタ、トップガン」
シスターアイ 「神聖軍が攻めてきた。統合参謀本部から連絡が入った。セブンは裏切り者だ始末しろ。処分が完了したら首都防衛に移動せよ。以上」

一方的に無線が切れる。

セブン    「・・・・」
藤崎綾乃   「了解。デルタアウト・・」
クリスティナ 「どうする?? 綾乃・・」
セブン    「私は貴方を行かせるわけには行きません・・・」
藤崎綾乃   「命令は命令だ。」

綾乃、焔、クリスティナ、龍、春谷が一斉に銃を取り出した。
M4、AUG、G36 LMG、MG3、AK47のフルカスタマイズされた最新鋭銃器がセブンに向けられる。

藤崎綾乃   「セブン・・最後に言いたいことはあるか??」
セブン    「わたしが全力でお前たちを止めてみせる・・・」

その頃、神聖軍は影狼 総帥の指揮の元、行動を開始していた。
畑山角谷の親友の秦和光と葬儀 総帥率いる航空艦隊は軌道防衛要塞に苦戦していた。

葬儀 総帥 「戦闘機をダイタロスの攻撃が激しいところに集中させろ」
秦・和光  「葬儀!! 敵の防衛能力が高い、敵の攻撃が少ないところなら突入部隊を送れるはずだ。やれ!!」
葬儀 総帥 「わかりました」

軌道防衛要塞ダイタロス内部から無数の無人戦闘艇が次々と放たれた。

スカイキッド  「おい、マジか・・あの馬鹿でかい要塞から戦闘機が発進してるぞ」
ウィンドホバー 「見とれてないで攻撃に集中しろ。敵の連携パターンを読むんだ」

葬儀 総帥 「引き続き各航空機部隊、残存戦力を報告せよ」

ウィンドホバー 「24%を損失した。大丈夫だ」
スカイキッド  「こちらは43%だ」
ブレイズキッド 「こちらはもうダメだ!! 戦力の82%を損失してます!!!」
ウィンドホバー 「任せろ。ブレイズキッド我々先輩部隊が支援する。生き残れよ!!」
ブレイズキッド 「もうだめだ・・後ろに航空機に狙われています!!」

ブレイズキッド航空機隊の部下機が宇宙上で次々と四散していく・・。

葬儀 総帥 「ブレイズキッド!!! 攻撃を交わせ!!!」

ブレイズキッド 「すみません。葬儀総帥ここまでのようです・・」

葬儀総帥の無線からノイズが入る・・。
ブレイズキッドの航空機はバラバラになりながら爆発した。

葬儀 総帥 「ブレイズキッド!!! おい!! 応答しろ!!」
葬儀 総帥 「・・・・。ブレイズキッド・・。ゴーストアイ聞こえるか??」

ゴーストアイ「こちら航空管制機。総帥??」
葬儀  総帥「航空管制指揮を君達に変更する。私は劣勢にある艦隊指揮に戻る」
ゴーストアイ「了解しました」

ウィンドホバー 「ゴーストアイ、攻撃が気休め低くなってるところが何処なのか教えてくれ!!」
スカイキッド  「急げよ!!」

葬儀 総帥 「航空艦隊は・・どうなんだ?? 損失はいくつだ」
オペレーター「現在32%です」

ゴーストアイ 「攻撃が弱まっているところを発見した。座標は6-5-1だ。繰り返す6-5-1だ」
スカイキッド 「了解した。座標地点に支援攻撃開始!!」
ウィンドホバー「葬儀!! 攻撃低下地点が特定できた。突入部隊を一刻も早く送れ!! 俺達全員全滅だぞ!!!!」
スカイキッド 「後ろに敵機が・・マジかよ・・くそぉー!!!」
ウィンドホバー「いいか。ブレイズキッドの死を無駄にするな!!」

葬儀 総帥 「輸送機及び旗艦は突入部隊の突入ポットを射出する。他隊はそれを援護しろ!!」

奮戦する神聖軍・・。
そのころセブンは綾乃率いるライトニング隊と激しい銃撃戦を行っていた。

セブン 「弾が無くなってきたな・・ここまでか・・」
藤崎綾乃「お前のG3は長距離射程砲の技術を用いた銃だから弾はそんなに持ってないだろ??」
セブン 「まだ武器はあります!!!」

そう言い放つとセブンは腰から低周波ナイフを取り出し綾乃に近接戦闘に持ち込むが綾乃の近接武器レッドクィーンの前で鍔迫り合いを引き起こす
しかし、セブンはレッドクィーンの前では成す術なく肋骨全体を切り裂かれるという致命傷を負う。
だが、ハーモナイザーのおかげで一命を取り戻したセブンは側にまだいた綾乃に切り掛かるもギリギリで綾乃は避ける。
攻撃に失敗するセブンの後ろ回ったクリスティナがセブンのGNタンクを破壊。
セブンがクリスティナに対して顔を向けるもののライトニングの自己修復機能が失われたところで綾乃は最後の一振りでセブンを引き裂いた。

セブン   「・・・・。」
藤崎綾乃  「・・・・。」
クリスティナ「やったな・・・」
御剣 龍  「激しかったが・・奴も終わりだな」
セブン   「止められなかった・・」

綾乃は倒れるセブンの頭に愛用銃のブルーローズを向ける。

藤崎綾乃  「南方の敵は俺達の敵だ。失せろ!!」
セブン   「わた・し・は・・」

ズッズッーン。大きい銃声とともにセブンの頭を50口径の金属製弾丸が貫通した。
まだ痙攣を起こすセブンの体・・。大量に流れる血・・。それを哀れな目で見ながら・・綾乃は無線機を取り出した。

藤崎綾乃  「余計な手間を・・首都は大丈夫なのか・・こちらライトニング、シスターアイ聞こえるか??」
シスターアイ「こちらシスターアイ、セブンは始末したのか??」
藤崎綾乃  「始末完了です。首都は大丈夫なのですか?? ライトニングも増援に向かいます」
シスターアイ「よくやった。いいか。よく聞け、現在ダイタロスから連絡があった。現在お前達の位置からではダイタロスへの増援は間に合わないと思う」
シスターアイ「だから、到着後すぐに首都のほうに向かってくれ・・。シスターアイ以上」
藤崎綾乃  「了解。ライトニング、デルタアウト」
藤崎綾乃  「よし聞いたな。全員船に乗れ!!」

ライトニング足止め為の時間稼ぎが出来たが、圧倒的戦力差により敗北したセブンは死亡した。
緊急連絡を受け取ったライトニング隊一行は南方青龍の首都へと急いだ。
作戦開始から1時間後、神聖軍は防衛要塞ダイタロスの要塞突入に成功するもののそこに広がっていた光景は完全武装した数百を超える南方青龍軍兵だった。
要塞の随所で激しい銃撃戦が展開。次々と倒れていく神聖軍兵士・・。しかし、奇跡的にダイタロスシールド施設まで到着した部隊がいた。
到着した部隊は第二小隊である。竜我 藍が率いる3小隊を組み合わせた混成部隊でシールド施設破壊まであと一歩のところだった。

竜我 藍「角谷!! 聞こえるか!! 要塞のシールド施設一帯には防衛兵のお祭りになってる」
畑山角谷「ふざけるな!! 真面目に言え!!!」
竜我 藍「沢山いるんだよ!!!!!」

壁に隠れて無線機で連絡を取る竜我藍・・。

龍前 誠「竜我!! 退こう。これじゃやられるぞ!!!」
竜我 藍「ダメだ!! 退くな!! 仲間の犠牲を無駄にするな!!」
龍前 誠「そんな事言ったって・・・増援部隊は来るのかよ!!!」

無尽に撃ちまくる南方青龍軍と応戦する神聖軍。

龍前 誠「白霊で片付ける!!!」

龍前誠は腰から銀色に輝く白霊魔刀を握って「蒼波追連」と叫ぶと風の刃2つが25人ほどいた防衛兵士を一瞬にして片付けた。

竜我 藍「シールドを破壊する!! 装置にC4爆弾を仕掛けろ」
野々村桜「了解です!!」

部下である野々村が爆弾を設置しシールド発生装置を見事破壊した。

畑山角谷「葬儀!! 突入ポッドは投入中止。ダイタロスを集中攻撃だ!! 無人機は駆逐艦が対処しろ」
宍塚影狼「上陸部隊を地上に配置する。ダイタロス無力化寸前に突入開始だ!!」
有明葬儀「了解しました」

ダイタロスの無力化に成功した神聖軍は次々と上陸部隊を突入。南方青龍首都の上空は神聖軍降下ポッドの雨と化した。
南方青龍は首都全域に対空攻撃と地上の激しい戦闘に態勢を既に整えていた為に神聖軍の半分のポッドが破壊されるという事態を起こす。
しかし、無事上陸した神聖軍兵士が対空砲を見事無力化する。

畑山角谷「俺も上陸して皇帝を打ちに行く。影狼、葬儀、その他総帥は現場に待機して作戦指揮を取れ」
全総帥 「了解。」

首都に上陸した神聖軍は南方青龍軍の首都の実行地である横浜に向かった。
その頃、上陸した神聖軍が来るのも時間の問題だったのにも関わらず草麻 麗は冷静に実行に向けて準備を進めていた。

草麻 麗「敵は・・」
西野 裕「首都に上陸しました・・来るのも時間の問題かと・・」
草麻 麗「心配するな・・あと30分で完了する」
西野 裕「わかりました・・お急ぎ下さい」

人類終焉計画実行時間まで残り30分となった。

拠点隊長「天皇陛下!! 敵突破口を我々が切り開きます!!! 草麻麗を打って下さい!!!」
畑山角谷「よぉーし、わかった!!! やってくれ!!」

50,000人の南方防衛部隊に対し100,000人の神聖軍突入部隊。圧倒的戦力差で南方青龍の首都への突破口をこじ開けた。
残り時間15分・・・。
畑山角谷は誓霊殿の地下室に急いだ。

残り時間5分・・・。

草麻 麗「そろそろか・・」

草麻麗がディスティニーフレイの起動装置に鍵を差し込んだ瞬間
響き渡る銃声とともに麗の手から鍵が遠くへ離れた。
起動間近で角谷が到着した。

畑山角谷「そいつから・・・離れ・・ろ・・・」
畑山角谷「そいつから離れろ!!」
草麻 麗「やっとたどり着いたか・・・」

冷静な顔つきで言う草麻麗。

畑山角谷「どういった計画か、話してくれた善意のある。おめぇの部下が言ってくれたぜ」
草麻 麗「そうか・・。やはり失敗作だったというわけか・・残念だ」
畑山角谷「さっき言ったろ!!! それから離れろ!!!!!!」
草麻 麗「人類終焉計画を阻止するためにご苦労だったが、お前は消えてもらう・・・」
畑山角谷「てめぇ!!!」

魔刀将剣を解放して始解にした畑山角谷は草麻麗の目では捉えられない速さで繰り出す斬撃攻撃を与える。
草麻麗は同時に手から斬魔刀を解放する。
高速で繰り出された将剣の刃が斬魔刀と鍔迫り合いを引き起こす。怒った顔同士でお互いを睨みあう麗と角谷・・。
一瞬にして角谷の将剣が弾き飛ばされた瞬間に斬魔刀の波動により角谷の装備していた防弾チョッキなどが破壊される結果となり地面に叩きつけられる。

頬や御凸などから血が垂れる角谷。
将剣を地面に刺して立った角谷は平然と立つ麗に言い放った。

畑山角谷「なかなかやるじゃねぇか・・。次は諦めねぇぞ!! ほら、行くぞ!!!」
草麻 麗「すごいな・・なかなかだ」

そう言い放った角谷は麗に対して高速移動し突き刺し攻撃を与えようとするが、またしても斬魔刀の攻撃で麗の体から将剣の刃が逸れてしまう。
その瞬間に麗が通り過ぎようとする角谷のお腹を叩き切るが防刃チョッキと魔刀将剣の固有能力のお陰でかすり傷で済んだ。
地面に滑りながら倒れる角谷・・・。

草麻 麗「うん?? 斬魔刀は金属を豆腐のように切れるはすだが・・おかしいな」
畑山角谷「アホか・・魔刀将剣は体が高速移動に耐えられるように肉体が強化されるんだよ」
草麻 麗「ほぅほぅ、そうか・・」

頭をぼりぼり掻く麗・・。

畑山角谷「だから、てめぇの攻撃じゃ一生掛かっても俺は倒せねぇよ・・」
草麻 麗「俺の持ってる魔刀は一本だけではないぞ。それでなら貴様を殺せるはずだ・・」
畑山角谷「なんだって??」

そう言うと斬魔刀を手に中に戻すと麗は腰から赤い鞘に入った刀を取り出した。
紅魔刀だった。

草麻 麗「紅魔刀は血の盟約を結ぶことでその力を強化する。敵の血でシールドや防具を生成可能だ」
畑山角谷「さすが・・帝国人だな」
草麻 麗「・・・・」
畑山角谷「そんなものに沢山頼らないと勝てないんだからな」
草麻 麗「自然魔刀である将剣をつかう貴様に言われたくないな」
畑山角谷「あっ、そうかい。ほらぁ、いくぞー!!!」

再び将剣の刃が草麻 麗に向けられ高速で突進したにも関わらず草麻 麗の体は貫通しなかった。
血で出来た結晶のような防具【ブラッドスキン】を全身に張り巡らされた。
しかし、史上最強の防御能力を持つブラッドスキンを持ってしても将剣の連続的な斬撃攻撃には太刀打ちできなかった。
紅魔刀は装備者の血を使ってブラッドスキンを発動。攻撃を受けた後に欠けて無くなった水晶を回復する能力を持つのだが。
その回復速度より早い攻撃を得意とする将剣は事実、ブラッドスキン回復前に破壊、草麻麗に多大なダメージを負わせる結果となった。

草麻 麗「ばっバカな・・」
畑山角谷「どうやら・・ご自慢の魔刀もこいつの前では無理だったようだな・・」
草麻 麗「人類終焉計画もあと一歩なのに・・・」
畑山角谷「あっ、それそれ・・どうやったら止まるんだ?? 止めてほしいのだがな・・他人が作り上げてきたものを破壊するような真似しやがって」
草麻 麗「ふん・・貴様には分かるまい・・我ら帝国人が受けてきた苦しみなど・・」
畑山角谷「分からんな。苦しみ?? あのな・・そんなことで世界を・・」

草麻 麗「そんな事だと!!!!!!!!!」
草麻 麗「我々は数百年にも渡って根拠も無き批判によって民が苦しみられたのだ。貴様の国でそんなことあったか!!!!」

畑山角谷「あのな・・だからってよ。世界を破滅させるような真似しても批判が終わるわけじゃないぜ??」
    「あんたらが一方的に外部からの観光客や在籍者を追放したのが悪いんだろ・・」

草麻 麗「貴様には分からんだろうな。そんな頭じゃ・・」
畑山角谷「おいおい・・・」

草麻 麗「人類終焉計画は帝国人にとって大切な計画・・これをやらなければ・・我ら帝国人に未来などない」

畑山角谷「おい!! 勝手な被害妄想も大概にしとけよ。てめぇらの被害妄想で他人が折角作り上げてきた世界を破壊するんじゃねぇ!!!」
    「そういう夢や妄想は自分の脳内再生だけで満足してろ!!!」

そう言った瞬間に角谷は腕に筋肉を一杯にして高速で移動。勢いよく突進、草麻麗の胴体を将剣の鋭利な刃が突き刺した。

草麻 麗「くっそ・・・」

麗の背中が血で赤く染まる・・。ディスティニーフレイの隣でゆっくり倒れる麗・・・。

畑山角谷「計画はなんとか阻止したな・・」
有明葬儀「天皇陛下、作戦は我々の勝利です・・計画のほうは??」
畑山角谷「草麻麗を殺害してなんとか計画を阻止した。そっちは??」
有明葬儀「戦力は半分を損失。敵南方青龍の西野裕 総帥が見当たらないとの事です。そこは危険ですので地上のほうへ」
畑山角谷「護衛を何人か送ってくれ・・」
有明葬儀「わかりました・・」
西野 裕「これは・・・」

作戦は完全に南方青龍の敗北となった。
地下に駆けつけてきた西野 裕は畑山角谷と目が合う。

畑山角谷「おぅ!! 久しぶりだな・・討伐連合以来か・・」
西野 裕「そうですね・・あなたが、皇帝を・・」
畑山角谷「あぁ・・お前らが実行しようとしてた計画の阻止のためにな」

鋭い眼差しで睨み合う二人・・・。

畑山角谷「・・・。てめぇ・・一戦交えるか??」
西野 裕「まさか・・貴方に勝てるとでも・・」
畑山角谷「その腰にある闇魔刀は飾りか・・え??」
西野 裕「この刀は将剣とは違い特殊な能力を持ち合わせてはおりません・・従って」
畑山角谷「なるほど・・」

爆発で地下室の扉が吹き飛び第二小隊が到着した。

竜我 藍「こ、こいつ・・」

扉を爆破して入ってきた小隊は目の前に西野 裕を見つけた途端に一斉に武器を向けるが・・。

畑山角谷「撃つな。こいつは戦意がない。本国に帰還だ」
竜我 藍「わかった。行くぞ!!!」

畑山角谷は装甲車に乗り込むと脱出のための後を急いだ。
その頃、草麻麗と残った西野裕は・・・。

草麻 麗「私は・・もう無理のようだな・・」
西野 裕「回復は絶望的です」
草麻 麗「逝くか・・ここ・・まで楽なのか・・裕・・」
西野 裕「なんですか・・」
草麻 麗「お前に南方の皇帝の座を譲ろう・・頑張・・れ・・・」
西野 裕「これは・・・皇帝?? 父上・・」
草麻 麗「・・・・」

草麻麗は西野裕に次期南方青龍皇帝のエンブレムを渡した後に静かに息を引き取った。

西野 裕  「貴方の意思・・確かに受け取りました・・静かに眠ってください」
シスターアイ「こちら、シスターアイ。総帥。南方の基地から畑山角谷がまだいるとの事です・・」
西野 裕  「攻撃しろ・・生きて帰すな」
シスターアイ「分かりました。住民の避難は??」
西野 裕  「同時にやれ・・」

西野裕は本国ザーフィアスに帰ろうとする畑山角谷及び神聖軍に対する更なる攻撃命令を下した。
一度は敗北した南方は皇帝の死の無念を晴らすため、報復行動に打って出た。
それにより南方首都に駐留していた神聖軍のほとんどが奇襲攻撃を受けて更なる損失を生む結果となった。
突然の攻撃に対処することが出来ない畑山角谷と第二小隊は致命的なダメージを負ってしまう。

磁石のように飛んでくる銃弾で畑山角谷は死の傷を沢山食らってしまう・・。
なんとか・・作戦領域外の神聖軍本部まで撤退した畑山角谷はそのまま南方の桜の木の下で倒れてしまう。

有明葬儀「天皇陛下!! 大丈夫ですか?? なにがあった!!!!」
竜我 藍「突然、南方野郎が攻撃を開始して・・それで・・」
有明葬儀「衛生兵!!!!」
畑山角谷「おい!! 葬儀・・息子の雷電いるか・・」
有明葬儀「それが・・先30分前に別の任務で戦死が報告されました・・報告しようとしたんですが・・すみません」
畑山角谷「まぁ・・いい。なら・・弐龍を・・」
畑山弐龍「どうした・・父さん・・酷い傷だな・・」
畑山角谷「いいか。よく聞け・・俺はもう長くはない・・あのクソッたれた南方の野郎を叩き潰せ・・。いいな」
畑山弐龍「あぁ・・」
畑山角谷「これは・・天皇陛下になるための・・天皇継承権だ・・。いいか。忘れるなよ・・約束だ・・」
畑山弐龍「分かったよ。親父・・・いいから、ゆっくり休めよ・・」
畑山角谷「葬儀・・、影狼にも・・・よろしく伝えろよ・・な・・」
有明葬儀「はい。」
畑山角谷「全く・・いい部下に・・恵まれた・・もんだな・・おれは・・」
畑山弐龍「おい・・親父・・」
畑山角谷「あの野郎・・西野・・裕を・・・た・・お・・せ・・・」

ゆっくり・・息子弐龍の手から離れて落ちる角谷の手・・。

畑山弐龍「親父・・・」
畑山角谷「・・・・・」
畑山弐龍「おい・・親父・・・起きろよ!!!」
有明葬儀「弐龍様・・」
畑山弐龍「いつものように・・俺を怒鳴り散らせよ。この野郎!!! いつものように下ネタ言えよ・・オイコラァ!!!!」

眠るように亡くなった畑山角谷の遺体から流れ出る大量の血・・。

畑山角谷「・・・・」
畑山弐龍「親父ぃ!!!!!!!!!!!!!!!!」

畑山弐龍の叫び声が本部全体に響き渡る・・。

畑山弐龍「あの・・野郎・・絶対に許さねぇぞ!!!! おい、葬儀!!」
有明葬儀「なんでしょうか?? 天皇陛下様」
畑山弐龍「あの南方に部隊を送り込め!! 報復攻撃するんなら、こっちもじゃボケが!!」
有明葬儀「了解です。喜んで・・」

その頃、やっとのことで南方青龍に着いた藤崎綾乃は皇帝の死、作戦失敗、現在の神聖軍報復攻撃の知らせを聞いた。

藤崎綾乃「国が・・娘は・・綺羅が・・・」

妻子の安否を最優先にした綾乃は自宅に急いだ・・。
南方国家の至るところで神聖軍による報復攻撃が激化するなか、一時間半掛けて自宅に着いた・・。
しかし、娘の長女の亜理沙(ありさ)と次女の亜樹と妻の綺羅の姿はなかった。
綾乃は1階と2階をくまなく調べたがいない。ますます、綾乃の頭の中は妻子の心配で一杯になった。
そこに電話が掛かる・・。

綾乃 「もしもし・・」
綺 羅「・・・綾乃君??」
綾乃 「綺羅・・神聖軍が報復攻撃で首都を攻撃してる・・大丈夫なのか??」
綺 羅「うん・・大丈夫だよ・・亜理沙と亜樹も大丈夫だよ」
綾乃 「そっか・・よかった・・」
綺 羅「それでね・・」
綾乃 「うん・・どうした?? いま、どこにいるんだ??」
綺 羅「近くの工場にいるの・・迎えに来てくれる??」
綾乃 「わかった。そこを動くなよ・・」

藤崎綾乃は愛用のブルーローズと大剣のレッドクィーンだけを持ち南方の装甲車を走らせた。
近くの工場に着いた綾乃は大声で綺羅と娘たちを呼ぶが応答がない。

藤崎綾乃「綺羅・・・いったいどこに・・」

パシパシ・・・
拍手の音が工場内に響く・・。

藤崎綾乃は咄嗟に武器を抜くと目の前に最新鋭の重装備姿の数十人の黒服の男たちが現れた。

藤崎綾乃「だれだ・・お前ら・・」

謎の黒服「藤崎綾乃だな・・」
藤崎綾乃「だから、どうした・・綺羅たちはどうした・・」
謎の黒服「捕らえてるよ・・安心しろ・・お前を殺したら、妻子もぶっ殺してやるからよ・・」
藤崎綾乃「なにが、目的だ・・」
謎の黒服「お前の死だ・・。アホがぁーボケー!!!!」

謎の黒服集団は一斉に綾乃に襲い掛かる。
徹底的に応戦する綾乃・・。
工場に胴体を叩き切った音、銃弾の飛び交って跳ね返る音などが響き渡り続け・・。
圧倒的な人数差と戦力差で黒服集団の総攻撃で大傷を負ってしまう綾乃だったが。

藤崎綾乃「くそぉぉー!!」

綾乃の奮戦で黒服集団の半分以上を削ったところで黒服集団は呆気無く撤退した。
敵の撤退に成功したものの綾乃は瀕死の傷によって倒れてしまう。そこに急いで駆けつける綺羅・・。

結城 焔「監禁されてた・・出してやったぞ・・」
藤崎綾乃「すまない・・」
結城 焔「酷くやられたな・・」

シスターアイ「神聖軍の攻撃で首都の機能は失われた。全軍、及び全市民は退避せよ。これは命令である。繰り返す・・」

結城 焔 「神聖軍のやつらがくる・・お前を担いで行くぞ・・」
藤崎綺羅 「お願いします焔さん。綾乃君・・大丈夫だよ・・・私がついてるからね」
藤崎綾乃 「だめ・・だ・・」
藤崎綺羅 「何言ってるの!?」
結城 焔 「そら・・行くぞ・・」
藤崎亜理紗「父ちゃん、母ちゃん、どうしたの??」
藤崎綺羅 「焔さん。子供たちを・・」
結城 焔 「わかった・・。ありさちゃん・・。お父さんとお母さん忙しいからこっち行っててね」

拒否する綾乃を引きずってでも無理に連れて行こうとする綺羅・・。

藤崎綾乃「やめろ・・綺羅・・」
藤崎綺羅「でも・・このままじゃ・・綾乃君は!!!」
藤崎綾乃「脱出シャトルは持っちゃくれない・・娘と・・綺羅が乗れ・・」
藤崎綺羅「この子たちのお父さんでしょ!!!! しっかりして・・こんな傷すぐに治るから・・」

綾乃から脱出シャトルに乗るよう促されても泣きながら大量出血してる綾乃を引きずって連れてく綺羅・・。

藤崎綾乃「違うだろ・・亜理紗と亜樹だ・・あの子たちを・・」
藤崎綺羅「いや!!!」
藤崎綾乃「しっかり・・元気な子に育てろ・・・たの・・む・・ぞ・・」
藤崎綺羅「いや、いやーー!!! 死んじゃいやー!!!! 綾乃君?? あやの君!!!!!!!!!!!!!!」
藤崎綾乃「・・・・・」
結城 焔「・・・死んだのか?? マジかよ・・・」

膝着いて倒れこむ結城焔・・。

藤崎綺羅「私・・。しっかり元気な子に育てるからね・・約束します・・綾乃・・・」
結城 焔「綺羅さん・・」

突然無線が入る。

結城 焔  「はい」
シスターアイ「現在神聖軍が市街地域に入ったぞ・・。焔、脱出シャトルに急ぐよう綾乃にも伝えろ!!」
結城 焔  「綾乃は・・謎の集団の強襲により戦死しました・・。残念ですが・・」
シスターアイ「そうか。了解した。しかし神聖軍による市民の大量殺戮が始まってる。戦士の死を悼んでる時間はない。シャトルに急げ!!」
結城 焔  「了解しました。アウト・・。綺羅さん。綾乃の敵はいずれ取れます。まずは生き残ることを考えましょう」
藤崎綺羅  「分かりました。行きましょう。亜理紗、亜樹行くよ」

綾乃の死体を地に埋めることなくその場を後にした綺羅と結城たちは脱出シャトルへと急いだ。
同時刻・・。綾乃がまだ亡くなる前の時間・・・。御剣 龍は市民の避難援護のため空港にいた。

御剣 龍「残り市民はどれぐらいいるんだ??」
南方兵卒「分かりません・・まだ3000人はいると思います!!!」
御剣 龍「これでは間に合わん・・おい!! 俺がARSで囮になるから市民の避難を最優先にしろ」
南方兵卒「しかし、あれはまだ試作段階です。危険すぎます」
御剣 龍「構わん。行け!!」
南方兵卒「わ、わかりました!!」

御剣 龍はその足でARS開発工場に入ると早速試作ARSを着込んだ。
安全システムのIDロックが掛かってるため動かせなかった。
それに気づいたシスターアイが無線で御剣 龍に話しかけた。

シスターアイ「御剣!!! 何のまねだ!!!」
御剣 龍  「俺自ら囮になって市民の避難の為の時間稼ぎを行う・・ロックを解除して行かせてくれ」
シスターアイ「御剣、先ほど焔から綾乃の戦死報告があった。現在、妻子はシャトルに向かってる・・」
御剣 龍  「だから?? なら尚更だろ・・」
シスターアイ「馬鹿野郎!! 死ぬ気か!!!!」
御剣 龍  「綾乃は娘を溺愛してたからな・・奴の無念を晴らす意味でもある・・」
シスターアイ「御剣・・・分かった・・。幸運を・・」
御剣 龍  「避難急げよ・・」

市街地に出てた神聖軍を派手に撃ち殺しながら神聖軍の注意を引いた御剣 龍はすぐにも神聖軍の総攻撃を受けてしまう。
重装甲に守られているARSは神聖軍の使用するバトルライフルやバズーカをはじき返してしまう。

神聖兵卒「なんだありゃ?? 攻撃が効かないぞ!!」

数十人の神聖軍兵卒を撃ち殺し続けること30分後・・。
激しく弾丸を弾く中、シスターアイから無線が入る。

西野 裕「総帥だ・・御剣 龍、聞こえるか??」
御剣 龍「皇帝就任、おめでとうございます」
西野 裕「ふん・・ありがとう。龍、なぜ囮になってくれた・・せめて理由を聞かせて欲しい」
御剣 龍「私は生まれた時から孤児で幽霊みたいな性格の兵士でしたから、最期に自分が世間に役に立てることをやりたかっただけです・・」
西野 裕「貴殿の活躍は十分に役立ってくれた・・。命を絶つような真似はしなくてもいい。そのまま退避しろ!!」
御剣 龍「いいえ」
西野 裕「なぜだ・・」
御剣 龍「最後のシャトルも私が行けば神聖軍の総攻撃で破壊される・・無駄です」
西野 裕「貴殿のことは決して南方は忘れはしない・・」
御剣 龍「行け、もう話してる時間はない」
西野 裕「ありがとう・・そして・・」
御剣 龍「ふん・・・」

無線が切れる。

御剣 龍「孤児・・・しかし、最期は戦場か・・ふん・・戦いにしか縁がないのか俺は・・」

ARSの強化ヘルメットのバイザーに皹が入り始めた途端、御剣 龍の遠い記憶が思い返された・・。

回想①
御剣社長「今日からお前は我が御剣 龍として生きていくのだ」
御剣 龍「ありがとう。おとうさん・・」

回想②
御剣麗香「ブレイブ・マンティス入隊おめでとう・・・」
後輩  A「おめでとうございます!! 先輩!!!」
後輩  B「やりましたねー!!」

回想③
御剣 龍「なぜ、俺の身代わりを・・」
奏  香「わ、わたし・・・上官のことが・・・」
御剣 龍「・・・・。」
奏  香「はぁ・・・上官さま・・撃たれた所、痛いです・・」
御剣 龍「喋るな・・今すぐ治療する」
奏  香「上官さまって好きな人とか・・いるんですか??・・」
御剣 龍「いや、いない・・」
奏  香「実は私、ぐはぁ(吐血)・・・龍さんのこと好きでした・・」
御剣 龍「・・・・。」
奏  香「へへぇ、告っちゃった・・は・・恥ずかしいな・・・」
御剣 龍「死ぬな!!! 今すぐ治療を・・・」
奏  香「だめですよ・・・間に・・合いませんよ・・・」
奏  香「隊員の・・皆さんは・・龍さんを悪魔とか・・幽霊とか言ってましたけど・・」
御剣 龍「あぁ・・」
奏  香「私はそうは・・思いません・・だって私を抱いてくれてるし・・」
御剣 龍「・・・・」
奏  香「それじゃ・・・行きますね・・」
御剣 龍「おい・・おい・・・死ぬな・・死ぬな、おい・・・」
奏  香「・・・・・・」

今もなお激しく殺人的な銃弾を浴び続けながらも、過去を振り返った御剣 龍は頬から垂れる滴に驚いた・・。

御剣 龍「おれ・・泣いてんのか・・これが悲しみ・・感情なのか・・」

御剣 龍は最後の脱出シャトル発進を見届けたあと、自爆するためのボイスキーを発することになった。

御剣 龍「ボイスキー表示せよ」

すると画面に出てきた表示に驚いた龍は一瞬体感時間が止まった・・。

Voice Key command [ Be Human ]

龍の頬から再び涙がこぼれる・・・。

御剣 龍「ふん・・・Be、Human」

自爆したARSは首都圏の半分を壊滅し神聖軍は壊滅的戦力の損失を負った。
南方青龍軍は別の惑星に到着後神聖軍打倒のための作戦立案に移った。

壊滅的な打撃を負った神聖軍は帰還後、畑山角谷天皇陛下の葬儀を執り行い新たな南方青龍の皇帝となった西野 裕皇帝打倒の準備を行うのだった。

第1部4項に続く。

END
最終更新:2013年03月13日 07:29