修学旅行が終わってから数日後むこぬこ宛てに斉藤君からメールが来た。

斉藤君のメール内容
[ いきなりごめんね。むこぬこさんに会いたくなりました。むこさんさえ良ければお邪魔してもいいですか?? ]

むこぬこ「斉藤君、私に会いたいの?? なにかあったのかな??」

むこぬこの返信メール
[ うん!! 別にいいよ?? でも何かあったの?? 相談に乗るよ? ]

むこぬこ「OK、送信っと・・」


数分後・・・。
斉藤君からメールが届いた。

むこぬこ「あ、斉藤君からだ・・」

斉藤君のメール内容
[ Re: ありがとう(*´ω`*)  今からそっちに行くね!! ]

むこぬこ「斉藤君来るんだ~。お茶でも用意しておこうかな・・」

数十分後、女子寮への入出の許可を貰った斉藤君がむこぬこちゃんのお部屋に入ってきた。

斉 藤 「突然・・ごめんね!!」
むこぬこ「ううん・・まぁ、いいから座って~」
斉 藤 「おじゃまします~」

数分間の沈黙が流れる・・。窓の外は雨が降りしきる。

斉 藤 「・・・・」
むこぬこ「・・・・」
斉 藤 「あの・・」
むこぬこ「うん?? なにかな・・」
斉 藤 「美月ちゃんと桃子ちゃんは?? 見当たらないようだけど・・」
むこぬこ「あ、うん、今日ね、日直だから遅れるって・・えへへ」
斉 藤 「うふふ、そ、そうなんだ・・」
むこぬこ「うん、そう・・・・」
斉 藤 「・・・・」
むこぬこ「・・・・」

折角始まった会話は数秒で終わり再び沈黙が流れる。

斉 藤 「あ、あの・・・」
むこぬこ「はい・・・」
斉 藤 「あの・・・」
むこぬこ「・・・・??」
斉 藤 「だ、抱いても・・・」
むこぬこ「ほぃ??」
斉 藤 「あの!!!」
むこぬこ「は、はい!! (びっくりした)」
斉 藤 「抱いてもいいですか!!!」
むこぬこ「ほぇ??」

そう言った瞬間、斉藤君はむこぬこちゃんを突然強く抱きしめた。

むこぬこ「え、ちょ・・あの、あ。さ、さいとうくん?? ど、どうしたの??」
斉 藤 「おれ・・むこちゃんの財布を拾ってから持ち主がこんなに可愛い人だなんて思いもしなくて・・」
むこぬこ「・・・・」
斉 藤 「一目で惚れちゃって・・・それで・・あの・・我慢できなくて・・」
むこぬこ「さいとうくん・・・」
斉 藤 「こんな俺・・嫌いですか??」
むこぬこ「ちょ、ちょっと。い、一旦離れてくれる・・かな??」

その言葉を聞いた斉藤君は静かにむこぬこから離れる。
それでも斉藤君はむこぬこの肩に手を乗せてた。

むこぬこ「と、突然ね?? 抱きつかれたら困るよ・・斉藤君・・」
斉 藤 「ご、ごめん・・でも悪気があったわけじゃない!! それだけは信じてくれ!!」
むこぬこ「うん・・分かってるよ・・」
斉 藤 「・・・・」
むこぬこ「あのね・・・」
斉 藤 「はい・・・」
むこぬこ「えっと・・私の事が好きでやったことなのね?? さっきのは・・」
斉 藤 「うん・・」
むこぬこ「じゃ・・」
斉 藤 「はい・・・」
むこぬこ「お願いがあるんだけど・・」
斉 藤 「はい・・」
むこぬこ「もう1回・・抱いてくれる?? あのね・・今度は優しく・・」
斉 藤 「えっ・・でも・・・」
むこぬこ「ダメかな・・」
斉 藤 「(唾を飲み込む) は、はい・・・」

そういうと斉藤君はむこぬこの体を優しく抱いてあげた。

むこぬこ「・・・・」
斉 藤 「・・・・」
むこぬこ「・・・・」
斉 藤 「あの・・」
むこぬこ「・・うん? なに?」
斉 藤 「キス・・してもいいかな・・?」
むこぬこ「・・え?」
斉 藤 「・・・・」
むこぬこ「えっと・・どうすれば・・いいのかな? 知らなくて・・」
斉 藤 「俺が教えるから・・」
むこぬこ「ほぇ? え、えっと・・あの・・」
斉 藤 「むこちゃん・・」

斉藤君はむこちゃんの柔らかい唇に自分の唇を合わせむこちゃんの頭や頬に優しく乗せてあげる。
お互いの唇と唇が絡み合う。そして唾液とともに離れる。
しばし、見つめ合う二人。キスを再開するふたり・・。

むこぬこ「ぅん・・・」
斉 藤 「はぁ・・はぁ・・」

キスを終えた斉藤君はむこぬこをベットに寝かせた。
寝かせた仰向け状態のむこぬこのシャツを脱がし始めた数分後。
突然部屋の扉が開いて桃子と美月たちが帰ってきた。

美 月 「ありゃ・・斉藤君??」
桃 子 「ふたりで何してるんですか~??」
むこぬこ「あふ~おかえり~」
美 月 「ただいま!! ねぇねぇ~むこちゃん!!」
むこぬこ「な、なに??」
美 月 「なにしてたの?? 勉強??」
むこぬこ「う、うん。そうなの~わからない所があるって言ってたから~えへへ」
桃 子 「お勉強道具出してませんね??」
むこぬこ「おぅーおぅ!! 出してなかったか!! あはっはっはっ!!」
美 月 「むこ~ちゃん??」
斉 藤 「・・・・」
美 月 「正直に白状しなさい!!!!」
むこぬこ「えっーと、い、一体、なにを白状するのかな?? えへへ (*´ω`*) 」
美 月 「あれ・・むこちゃん・・なんか臭いよ・・口の中・・」
むこぬこ「ドキ!! えっーと今さっきまで・・海老フライ食べたからさ・・」
桃 子 「ベッドが濡れてますよ??」
むこぬこ「あらあら・・雨が染み込んだのかしら・・ね!!! あへへ!!」
美 月 「むこちゃん (棒読み)」
むこぬこ「はい・・」
桃 子 「むこさん (棒読み)」
むこぬこ「はい・・・なんでしょうか・・」
美 月 「な~にしてたのかしら・・ね!!」
桃 子 「はい、気になります!!!」
むこぬこ「えへへ・・参ったな・・どうしようか・・斉藤君・・」
斉 藤 「えぇ・・」
美 月 「うん・・この匂いはまさしくアレだわ・・」
桃 子 「そうです・・アレです・・」
むこぬこ「アレ・・ね・・ (´-ω-`)」
美 月 「こら!!! むこちゃん!! (`・ω・´)」
むこぬこ「ほぃ!! (゜д゜;)」
美 月 「これはな~に?? イカ臭いよ??」
桃 子 「白濁液にも見えますが・・」
むこぬこ「(あの時か・・不覚・・)」
美 月 「あぁー!!! もしかして!!!」
むこぬこ「いいえー!!! 断じてそれはありません!!!!!!! 。゜゜(`Д´。)°゜。」
美 月 「ふ~ん。ま~だなにも言ってないんだけど~??」
むこぬこ「(しまったぁ~!!!)」
桃 子 「もう白状しませんか?? 後から言うより楽ですよ~??」
むこぬこ「えぇ・・そうですね・・桃子さん・・」
美 月 「なにしてたの (棒読み)」
むこぬこ「はい・・えっとーふたりで・・してました・・」
美 月 「なにを (棒読み)」

美月に正直に告白をしようとむこぬこが耳元で囁こうとした瞬間。
いきなり動揺した斉藤が立ち上がって謝りだした。

斉 藤 「すみません・・俺が、俺がやったことです!!!」
美 月 「ほぅほぅww」
桃 子 「ここで、ですか?? だ、大胆ですね・・・しかも女子寮ですよ?」
むこぬこ「別に斉藤君は悪気があった訳じゃなかったの・・なんというか・・純粋な気持ちというか」
斉 藤 「ご、ごめんなさい・・」
美 月 「いいよ別に♪」
むこぬこ「ほぇ?? (・ω・)」
美 月 「斉藤君??」
斉 藤 「は、はい!!」

美月は斉藤君に断言した。

美 月 「今度やる時は場所を選んでよね~?」
斉 藤 「は、はい (・ω・) 」
むこぬこ「はい (´・ω・`) 」
桃 子 「と、とりあえず。斉藤君は一旦男子寮に帰ったほうがいいと思います・・」
斉 藤 「そうですね・・す、すみませんでした・・失礼します・・」

部屋から出て行った。部屋の扉が閉まる。
斉藤君は男性としての危機感を覚えていた。

欲望のままに行動した自分に。


次回 「学園祭!!!」に続く。

END


































最終更新:2014年02月05日 10:07