ある日、学校の教室でむこぬこは自分の行きたい進路に迷っていた・・。
進路希望表を手渡されてから実に2週間が経過していた。
むこぬこ「にゅー (´-ω-`)」
桃 子 「ちょ、なにしてんですか?」
萎れてるむこぬこの姿に思わず驚きを隠せない桃子。
なぜ萎れてるのか聞いてみることに。
桃 子 「なにをそんなに悩んでるのですか?」
美 月 「そうだよ~。どうしたの?」
便乗して美月も聞いてきた。
むこぬこ「しんろーだょ~」
美 月 「しんろー?」
桃 子 「進路ですか?」
むこぬこ「そ・・」
桃 子 「働きたい場所見つからないのですか?」
むこぬこ「見ての通りだよ・・ (´・ω・`) 」
桃 子 「よかったら手伝いましょうか?」
美 月 「私も!!!」
むこぬこ「わぁーホント? ありがと☆」
3人で机を繋げて進路について考えることに。
っと・・そこに。
斉 藤 「どうしたの? むこちゃん」
彼氏である斉藤君が教室に尋ねてきた。
むこぬこ「おぅー、サイちゃん!!!! 助けてー!!!」
斉 藤 「さいちゃん? あぁ、うん。なに?」
むこぬこ「進路決まらないの・・一緒に考えてくれる?」
斉 藤 「いいの? 先客がいるみたいだけど・・」
桃 子 「あ、いいえ。別に構いませんよ。斉藤さんもお願いします」
美 月 「あい、どうぞ☆」
椅子を出してくれる美月に苦笑いで椅子に座る斉藤君。
そして一言感謝の言葉を言う。
斉 藤 「ありがとう・・」
美 月 「どうも致しまして☆」
むこぬこ「 ジー(`・ω・´) 」
美 月 「どうしたの?」
むこぬこ「いい雰囲気になってる気がするんだけど!!」
斉 藤 「ご、ごめんね」
桃 子 「むこさん。ヤキモチの前に進路を決めてください!!!」
むこぬこ「えぇー!!!!!」
桃 子 「自分で考えるんですよ?」
むこぬこ「なにをしたらいいの?」
桃 子 「得意な仕事ってありますか? 例えば皿洗いとか、掃除とか接客とか?」
むこぬこ「寝ること!!!」
その一言に4人の間に沈黙が流れた。
むこぬこ「あ、あれ?」
桃 子 「 ( ・ω・ ) 」
斉 藤 「 (´・ω・`) 」
美 月 「 (´-ω-`) 」
そして重い口が開く・・。
桃 子 「それって・・猫としての得意分野ですよね?」
むこぬこ「そう!! 凄いでしょ。えっへん (*´ω`*) 」
椅子から立ち上がって胸を張る。
桃 子 「あの、褒めてません・・」
美 月 「それしか無いの?」
むこぬこ「うん?」
斉 藤 「他に得意なこと・・あるの?」
むこぬこ「う~ん・・」
桃 子 「そういえばバイトやってるって言ってましたよね? なにをしてるのですか?」
むこぬこ「あぁ、あれか。マックの仕事だよ~ん」
美 月 「え?」
斉 藤 「なんだ!! 接客業やってんじゃん!!」
桃 子 「接客業してるのなら接客業してるって言ってくださいよ!!」
むこぬこ「えへへ (*´ω`*) 」
斉 藤 「それで・・」
むこぬこ「にゅ?」
斉 藤 「何の担当なの?」
むこぬこ「担当?」
桃 子 「レジですか? それとも・・」
むこぬこ「流石ももちゃんやね。裏だよーん!!!」
美 月 「やっぱり・・」
桃 子 「そうだと思ってました・・」
斉 藤 「でも、社員としての起用もあるから働き続ければ良い事あるかもね」
桃 子 「あ、そうですね・・」
腕を組んで真面目に考える桃子。
美 月 「ももちゃん?」
桃 子 「あ、はい?」
美 月 「書店の時から思ってたんだけど・・?」
桃 子 「はい・・?」
美 月 「なんで、そこまでぬこちゃんのこと心配してくれてるの?」
桃 子 「え? おかしいですか?」
美 月 「ううん、そうじゃなくてね。えっと・・」
斉 藤 「・・・・」
美 月 「お母さんみたいに心配してるなって思ってね☆」
桃 子 「友達として親友として心配してますよ。だって毎日、ダラダラ過ごしてますし・・」
むこぬこ「おぅーありがとう。ももちゃん!!!!」
思わず抱きつくむこぬこ。
桃 子 「ちょ、ちょっと・・あの、離れてください☆」
桃子の頬にむこぬこのデカイ乳が触れていた。
赤面で眺める斉藤君・・。
その姿に気が付いたむこぬこは斉藤君に聞いてみた。
むこぬこ「興奮した?」
斉 藤 「べっ別に!! してない・・」
美 月 「むこちゃん!! 自重してね☆」
むこぬこ「ほぃ ( *´艸`)クスクス 」
斉 藤 「ま、まったく・・」
桃 子 「もぅ!!!」
むこぬこ「ごめんよ☆」
桃 子 「ほーら!!! 考えますよ進路について!!!」
本題に戻る4人。
むこぬこ「今のマックじゃダメなの?」
桃 子 「ダメって訳ではありませんが・・将来的にも安定した給料を貰うには・・」
むこぬこ「おぉおぉ・・( ̄3 ̄)」
桃 子 「聞いてますか?」
むこぬこの頭から湯気が・・。
その姿に珠子が近づいてくる。
珠 子 「また湯気出してる・・」
桃 子 「たまさん!!」
美 月 「たまちゃん。おっす☆」
珠 子 「おぅー!! むこっちどうかしたの?」
桃 子 「あの、難しいことを言うと頭がオーバーヒートを起こすみたいで・・」
珠 子 「適当に決めておけば?」
斉 藤 「いや、流石に適当はきついと思うけど・・」
珠 子 「だめ? 無理か。あ、玲子!!」
豆腐に醤油をかけて食べようとする玲子を呼び出す珠子。
玲 子 「どうしたの珠ちゃん?」
珠 子 「あのさ・・こいつ」
人差し指でむこぬこに向ける。
玲 子 「ぬこちゃん?」
珠 子 「こいつの進路が決まらなくてさ」
玲 子 「あらあら・・」
そう言って豆腐を口にする玲子。
桃 子 「玲子さんも豆腐なんか食べてないで手伝ってください!!!」
玲 子 「豆腐? あぁこれね。これ自家製なの☆」
美 月 「へぇーあ、そういえば玲子ちゃんの家って豆腐屋だよね?」
珠 子 「そうそう、結構地元ではおいしいって評判なのよね?」
玲 子 「うふふ。余りがあるから美月ちゃんも食べる? 珠ちゃんは?」
美 月 「有り難く頂戴しまーす☆」
珠 子 「あたしはいいや、さっき弁当食べたし・・ごめんね」
玲 子 「ううん、無理しないで。ももちゃんも食べる?」
桃 子 「あ、ありがとうございます☆」
むこぬこ「と、豆腐~ ( ̄3 ̄)」
リラックマ並みに萎れた姿で豆腐を手に取ろうとするむこぬこ。
その手をビンタで叩き阻止する珠子。
珠 子 「あんたは!?」
むこぬこ「あぅー!!! 。゜゜(`Д´。)°゜。」
斉 藤 「えへへ・・」
玲 子 「斉藤君も食べる?」
斉 藤 「あ、頂きます☆」
梓 「なになに?」
梨 穂 子 「いいの食べてますね♪」
百 代 「私達にも頂戴!! 玲子☆」
玲子は笑顔で次々に集まってきた梨穂子や梓、百代たちに豆腐を振舞った。
桃 子 「あの、百代さんたちもむこさんの進路について一緒に考えませんか?」
百 代 「進路? うん、別にいいけど?」
梓 「なに考えてるの?」
梨 穂 子 「働きたい場所見つかったの?」
桃 子 「全然・・」
梓 「うーん」
梨 穂 子 「うーん」
百 代 「うーん」
ギャル娘3人で腕組んで考えるもそのまま眠ってしまった。
珠 子 「てめぇらー!!! なにしに来たんだ!! ( ̄o ̄#) 」
百 代 「ごめん。ごめん・・考えてたらスッと眠ってしまって☆」
梓 「むこちゃんはダラダラ過ごしてる時の方がずっと普通らしいよ」
梨 穂 子 「そうだよ~☆」
百 代 「特に考えなくていいと思う」
桃 子 「それがダメだから・・話し合ってるですけど・・」
珠 子 「つーか。あんたらも進路決まってるの?」
すると3人で息を合わせて・・。
百 代 「ろんもち☆」
梓 「あたしはね」
梨 穂 子 「NEETまっしぐらかもね♪」
親指を立ててGoodのサインを決めた。
珠 子 「働け!!! はぁ・・まったく。役に立たんわ」
むこぬこ「わたしも混ぜて!!!!!」
百 代 「いいよ☆」
天使の元に行くかのように駆け抜けたむこぬこを
受け止めようとする百代とむこぬこの間に立つ珠子。
そのまま百代の頬を、むこぬこの腹に一撃ずつ殴りつけた・・。鬼のような面で。
むこぬこ「うぉ・・」
百 代 「あ、あぅ・・」
床に倒れこむ二人・・。
珠 子 「はぁ・・ジェスト・・」
玲 子 「あらあら☆ (*´ω`*) 」
美 月 「むこちゃん・・大丈夫?」
桃 子 「自業自得です」
斉 藤 「くぁ・・・・すごいな・・」
何とか立ち上がったむこぬこ。
むこぬこ「うぅ・・前より厳しくなってない? たまちゃん・・」
珠 子 「なにが? (男声)」
むこぬこ「ひ、ひどいよ!!!!!」
珠 子 「おい」
むこぬこ「な、なに?」
珠 子 「もう、1発いくか?」
むこぬこ「 むっ(`・ω・´) 」
桃 子 「もういい加減にして下さい!!! 怒りますよ?」
珠 子 「椅子に座れ、むこぬこよ・・」
むこぬこ「うぃす・・」
両者男声で椅子に座る。
桃 子 「喧嘩なんかしてる場合ではありません。何とかして進路を決めなくてはいけません!!」
珠 子 「ごめんね・・」
むこぬこ「ごめんぽ」
数時間後。学園は放課後に・・。
桃 子 「ふぅ~ なんとか決まりましたね・・」
美 月 「あぁ長かった・・」
斉 藤 「俺、そろそろ帰るよ。むこちゃんの進路も決まったことだし・・それじゃ」
桃 子 「はい。ありがとうございます☆」
美 月 「ありがとね♪」
教室を後にする斉藤君。
桃 子 「むこさん。私達も学園寮に帰りましょう」
むこぬこ「おぅー (´-ω-`) 」
美 月 「ほら、行くぞぉー」
疲れきったむこぬこを2人掛かりで学園寮に連れて行く・・。
美 月 「進路・・決まってよかったね」
桃 子 「あ、でも、あくまで希望ですから・・実際に頑張るなくてはいけないのは・・」
美 月 「だね☆」
2人でむこぬこに目を向ける・・。
むこぬこ「にゃ? ね、寝たいよ・・」
桃 子 「ほら、あともう少しですよ・・頑張りましょう」
美 月 「ちょww寝てるよ?」
桃 子 「こらーここで寝ないで下さい!!!!」
彼女達の何気ない日常は続く。進路の結果は挿絵で☆
第3話に続く。
END
最終更新:2013年09月20日 08:27