・ロマンス語派(イタリック語派)の言語の一つ。使用文字はラテン文字。
・ダイアクリティカルマーク(補助記号)としてはグレイヴ・アクセント(àèìòù)およびアキュート・アクセント(éó)が使用される。特にグレイヴ・アクセントの比率が多いのがイタリア語の特徴だが、たまにアキュート・アクセントも使われる(例えば英語のwhyに相当する"perché"など)ので、èとéの混同には注意が必要である。
・k,j,w,x,yは固有名詞や外来語以外ではほとんど使用されない。
・記号付き文字が出てくるため新たな配列の導入は必須であるが、綴りがローマ字に近く、また一つ一つの単語が短く読みやすいことから、スペイン語・オランダ語などと共に多言語タイピング初心者にお薦めしたい言語である。ロマンス語派の中でもダイアクリティカルマークの出現頻度はかなり低い。
・グレイヴ・アクセントおよびアキュート・アクセントはほとんどのロマンス語派の言語で出てくるので、他のロマンス語派(たとえばスペイン語)でもイタリア語を打つことは可能である。もちろんUSインターナショナル配列でもイタリア語を打つことが可能である。
・ただしイタリア語配列を使用することにより、イタリア語で頻繁に使うグレイヴ・アクセント付き文字が一打鍵で入力できるようになるというメリットがあるので、より高速にアクセント付き文字を打ちたい場合、専用配列の導入を検討する価値はある。
・なお、イタリア語配列にはデッドキーは存在せず、é以外のアキュート・アクセントを出すことができない。そのため、イタリア語配列で他のロマンス語派の言語を打つことはできない。
イタリア語配列
・グレイヴ・アクセント(àèìòù)
→すべて1打鍵で入力可能(下の配列画像を参照)
・アキュート・アクセント(é)
→Shiftを押しながら@キーを打鍵
USインターナショナル配列
・グレイヴ・アクセント(àèìòù)
→「半角/全角キー」を打った後、該当の文字を打鍵
・アキュート・アクセント(é)
→:(コロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
または「右Altキー」を押しながら該当のキーを打鍵
フランス語カナダ・マルチリンガル標準配列
・グレイヴ・アクセント(àèìòù)
→右Altを押しながら@キーを打った後、該当の文字を打鍵
ただしàとèに限り、それぞれ ] キーと
: キーを単体で打鍵することで入力可能
・アキュート・アクセント(áéíóú)
→右Ctrlを押しながら ;
(セミコロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
ただしéに限り、 / キーを単独で打鍵することで入力可能
通常の状態
Shiftを押した状態
Altキーを押した状態
Alt+Shiftを押した状態
Altキーを押した際の記号の位置が大きく変わっているが、それ以外は通常のイタリア語配列とまったく同じである。
(Alt+Shiftを使用しなくても波括弧が打てるようになっている)
通常の状態
Shiftを押した状態
Altを押した状態