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山田詠美『風味絶佳』を読む。
いい女だ……!!
いい女にしか描けない、いい小説だ!!
山田詠美とお酒が飲みたい。
シックなバーがいい。えいみいさんは強くて甘いお酒を飲んでいる。彼女はお酒よりも強くて甘い香水をつけている。僕は酔わないようにビールをちびちび飲みながらえいみいさんの横顔を盗み見るのだ。
グラスの縁とえいみいさんの顎が鋭角なシルエットを描いている。
詠美さんの短編は絹のような手触りがする。滑らかで、艶やかで。そしてとてもいい匂いがする。
殺し文句のオンパレード。その度に「うひゃあ」などと奇声を発してしまった。
『風味絶佳』のラストが素晴しい。
「最後の一粒を口に入れ、箱を握りつぶそうとして、そこに書かれた古い字体に気が付いた。滋養強壮。風味絶佳」
会社の喫煙室で読み終えて。もううっとりしちゃって。仕事にもどってからもしばらく胸があったかかった。家に帰って恋人と山田詠美について語り合った。
「『風味絶佳』のラストがホント素晴しかったよねー。あの『滋養強壮。風味絶佳』ってやつ」
「……『滋養豊富。風味絶佳』だよ!!」恋人がびっくりして言った。「それじゃリポビタンDだよ!!」
リポビタンDって!! お腹を抱えて笑い転げた。勘違いしたままうっとりしてる俺って!! 胸があったかかったとかって!!
「幸せなひとね」と恋人が言う。
僕もそう思う。
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日記] - &trackback() - 2006年11月30日 23:59:59
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最終更新:2006年12月02日 01:54