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谷川正己著『フランク・ロイド・ライトとはだれか』を読む。これはなかな過激な本だった。ル・コルビュジエやミースと並んで20世紀を代表する建築家と言われているライトの『神話』をことごとく解体していくのだ。
例えばライトが設計した旧帝国ホテルが関東大震災で無傷で生き残ったという神話について。
「帝国ホテルは天才の記念碑のように、無傷で建っています。コングラッチュレーション!」
そんな有名な電報があるんだけど。
実際結構ボコボコに壊れてたらしい(笑)
しかもこの電報も自作自演的なものらしい。
この本は細かい資料検証によって巨匠ライトの神話を解体していく。しかしそもそも僕は解体すべき巨匠ライト像を知らないので(笑)この本が言いたいのはだからつまり、ライトは自己演出過剰のおじさんだったってことか?? それはそれで歪んでいると思うぜ。
本のタイトルは『フランク・ロイド・ライトとはだれか』じゃなくて『フランク・ロイド・ライトはだめだ……』にすればよかったんじゃないかな。
でもどんなに史実や資料を検証して「こっちが正しい」と言っても神話の方が力を持ってたりするんだよね。事実よりも物語が生き残ることもあるのだ。そして、それはそれでいい場合もある。
HISTORY(歴史)はHI・STORY(高次の物語)なのだから。
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最終更新:2007年02月03日 23:29