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高層ビルの小説のタイトルは『ガラスの塔』がいいんじゃないかと今日考えていた。スティーブンキングの『暗黒の塔』に対して僕は『ガラスの塔』。透き通っていて脆いカンジ。以前僕はある女性作家に「美しい。しかし脆い」と評されたことがある。批判だったのだけど、なんか嬉しかった。僕の作品の本質をついているような気がしたのだ。
『ガラスの塔』から直接的にイメージできるのはミース・ファン・デル・ローエの「ガラスの摩天楼計画」やミースとフィリップ・ジョンソンによる「シーグラムビル」だ。ミニマルなモダニズムを超えた、繊細なデザイン。ミースは「レス・イズ・モア」(少なければ少ないほど、より多くを表現する)や「神はディテールに宿り給う」といった名言を残している。
俺はどうしたってマッチョな人間にはなれない。マッチョな小説も描けない。脆くて、美しい、ガラスのモノリスを建築するしかないのだ。


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最終更新:2007年02月23日 01:36