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ドストエフスキーの『罪と罰』を読んでる。
最初に読んだ時は大学生だった。バッキバキの金髪でボロボロのジーンズはいて、日大芸術学部江古田校舎の吹き抜けで読んだ。「結構ポップだな」と思った。
ラスコーリニコフとソーニャの恋は絶望的だ。
プライドが高くてオブセッションにやられた少年と、貧しい娼婦との、絶望的な恋。
「ラザロの復活」を朗読するシーンは震えた。ロシアの巨人のバイブスが、時を越えて伝播した。
「僕はナポレオンになりたかった。だから殺した」とラスコーリニコフは言った。

秋葉原で凄惨な事件があった。
ひとりの男が7人もの人間の命を奪った。
犯人には微塵も同情できないけれど、彼にソーニャのようなひとがあったら、と思った。
どんなにクズでも、くそったれでも、抱きしめてくれる女の子がいてくれたら、きっと生きていける。絶望なんかしないで、生きていけるよ。

僕らはナポレオンになれない。でもシラミなんかじゃないよ。



カテゴリ: [2008年06月] - &trackback() - 2008年06月14日 00:23:41

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最終更新:2008年06月14日 00:42